なかよしパン
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ぐしけん工場長によれば、沖縄では3世代にわたる大家族の家庭が多いため、家族皆でちぎって「仲良く食べてほしい」という想いから生まれた[4][6]。「なかよしパン」の名には、「大切な家族や大事な人と楽しく分け合って食べてほしい」との思いが込められている[7]。製造が開始されたのは1960年(昭和35年)頃とみられているが[4][6]、2020年代においては当時携わった従業員がもう存在しないため、正確な販売開始時期は判明していない[3]。
発売当初は、本社工場がある沖縄県中部のスーパーマーケットでのみ販売されていた[4]。やがて、「店頭でひときわ目立つ大きな菓子パン」「大好きな甘いものがたくさん食べられる」など、口コミで少しずつ評判が伝わり、沖縄南部や北部にまで販売エリアが拡大され、沖縄全域で愛される定番商品になった[4]。
沖縄は、車やタクシーなどでラジオを聴く県民が多いことから、2014年(平成26年)頃からは月に数回、ラジオ番組のコマーシャルでぐしけんの商品紹介が始まっており、なかよしパンの名が若い世代の視聴者にも広がることで、激励の言葉が寄せられている[4]。
特徴
大家族で食べられるようにとの経緯から、全長40センチメートルという大きさが特徴であり、カロリーは1300kcalを超える[8]。手で簡単にちぎって食べられるよう、パンに7本の切れ目(節)が入っている[4][9]。
柔らかいココア生地のパンに、甘いバニラ風味クリームが挟まれている[1][10]。沖縄県民はテビチ(豚足)やラフテー(豚肉の角煮)、ステーキなど脂気の多い食べ物、甘い物を好む傾向があることから、バニラミルク風味の濃厚なバタークリームが使用されている[4]。クリームのついている部分だけを存分に楽しめるように、パンの端は切り落とされている[4]。
中種を低温で長時間発酵させて焼き上げる製法「冷蔵中種法[11]」を用いているため、食感の軽さも特徴の一つに挙げられる[2]。
「東京になかよしパンがないのは残念」との意見もあるが、航空輸送上の品質保証の問題から、本州に輸送することは困難であること[4]、また「新鮮な状態でお客さんに届けたい」という思いから[2]、沖縄限定のパンとして販売されている[2][4]。