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べかこ

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『べかこ』は上方落語の演目。別題『べかこ鶏』(べかこにわとり)、『べっかっこう』[1][2]。江戸落語でも演じられており、宇井無愁はそちらでの演題を『ベッカッコー』とする[3]。

江戸時代の落語家が地方に行った際に慰みとして殿様から呼ばれ、腰元たちに「べかこ」(あかんべえ)をして騒がせたために罰として翌朝まで縛られたところ、未明になって襖絵の鶏が出てきて鳴くという内容。

武藤禎夫は、客が自分を覗き見するその家の者をあかんべえで驚かせる話は貞享3年(1686年)の『鹿の巻筆』第2巻「夢中の浪人」や享保12年(1727年)の『軽口初笑』第2巻「木に竹をつぐ」など古く見られるとしたうえで、それらを受けた上方の軽口咄として寛政11年(1799年)の『欣々雅話』(きんきんばなし)第2巻「迷惑」(ある家に呼ばれた使者が通された部屋に来た5歳ほどの子どもが出されたお菓子を持っていったため、次に襖が開いたときにあかんべえをしたところ来たのは伝言を受け取る奏者だったという内容)を挙げている[4]。

※以下、武藤禎夫『定本 落語三百題』掲載の内容に準拠する[4]。

泥舟坊堅丸という落語家が、肥前の武雄温泉を訪れたところ、たまたま湯治で逗留している大名の姫の慰みとして落語を演じるよう、呼び出される。狩野永徳作の鶏の襖絵のある部屋で待機していると、姫の腰元が交代で堅丸の顔を見に襖を開けて部屋を覗いては閉じる。そこで堅丸は次に襖が開いたときに口に指を入れて「べかこ」をしたところ、腰元は驚いて卒倒したり癪を起こしたりする。この騒ぎのため、堅丸は明朝に鶏が鳴くまでという条件で部屋の柱に縛られる。我慢できなくなった堅丸は、近くの襖絵の鶏を見つけて「一声鳴いてほしい」と念じたところ、絵から鶏が抜け出す。堅丸が喜んでいると鶏は「べっかっこう、べっかっこう」と鳴いた。

バリエーション

脚注

参考文献

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