ほつれる

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ほつれる』は、2023年9月8日に公開された日本・フランス合作の映画である[3]。加藤拓也が監督・脚本を務めた長編映画第2作[4]で、門脇麦が主演を務める。夫との関係が冷え切る中で不倫相手を事故で失った女性が、自らの過去や人間関係と向き合っていく姿を描く。共演は田村健太郎、染谷将太、黒木華。

概要 ほつれる, 監督 ...
ほつれる
監督 加藤拓也
脚本 加藤拓也
出演者 門脇麦
田村健太郎
染谷将太
黒木華
古舘寛治
安藤聖
佐藤ケイ
金子岳憲
秋元龍太朗
音楽 石橋英子
撮影 中島唱太
編集 日下部元孝
シルヴィー・ラジェ[1][2]
制作会社 映画「ほつれる」製作委員会
コム・デ・シネマ[3]
製作会社 フィルムメイカーズ[1]
配給 ビターズ・エンド
公開 2023年9月8日
上映時間 84分
製作国 日本・フランス[3]
言語 日本語・フランス語[3]
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あらすじ

綿子は夫・文則との関係が冷え切る中、木村という男性と不倫関係にあった。しかし、不倫旅行の帰路で木村が交通事故に遭って死亡し、綿子は喪失感を抱えたまま日常生活へ戻る。

文則は綿子の不可解な行動に不信感を募らせる一方、綿子は木村の墓参りのため山梨へ足を運び続ける。やがて木村の父親と出会い、さらに木村の妻から呼び出され、不倫関係について問いただされる。

一方、文則は綿子との関係を修復しようと話し合いを求めるが、綿子は向き合おうとしない。ある日、木村から贈られた指輪をきっかけに二人の対立は決定的となり、互いの過去の不倫についても言い合いになる。口論の末、綿子は離婚を切り出すが、文則は「別れたくない」と綿子に縋る。

翌朝、綿子は荷物をまとめて家を出る。夜明けの街を車で走る綿子の姿を映しながら、物語は幕を閉じる。

登場人物

綿子(わたこ)
演 - 門脇麦[5][6][7]
無職。木村との出会いは、友達との集まり。木村と不倫関係にある。
文則
演 - 田村健太郎[5][6]
綿子の夫。
木村
演 - 染谷将太[5][6]
綿子の不倫相手。妻子のいる男性。
英梨
演 - 黒木華[5][7]
木村の元同僚。
哲也
演 - 古舘寛治[5]
木村の父。
依子
演 - 安藤聖[5]
木村の妻。
中田
演 - 佐藤ケイ[5]
道の駅の店員。
原田
演 - 金子岳憲[5]
旅館の受付。
笹井
演 - 秋元龍太朗[5]
靴屋の店員。

スタッフ

  • 監督・脚本 - 加藤拓也[5]
  • エグゼクティブプロデューサー - 松岡雄浩・定井勇二[5]
  • チーフプロデューサー - 服部保彦[5]
  • プロデューサー - 松岡達矢・宮崎慎也・澤田正道[5]
  • 撮影 - 中島唱太[5]
  • 照明 - 高井大樹[5]
  • 録音 - 加藤大和・加唐学[5]
  • 美術 - 宮守由衣[5]
  • 装飾 - 前屋敷恵介[5]
  • スタイリスト - 高木阿友子[5]
  • ヘアメイク - 近藤美香[5]
  • 編集 - 日下部元孝・シルヴィー・ラジェ[1][2]
  • 音楽 - 石橋英子[5]
  • 助監督 - 鹿川裕史[5]
  • 製作担当 - 奥田順一[5]

企画

本作は、監督・脚本の加藤拓也が自身の劇団で上演した舞台『綿子はもつれる』を着想の起点として企画された。加藤は「『もつれる』ということを定義した上で人間関係に置き換えた戯曲」をベースに映画化を考えたものの、テーマのみを引き継ぎ、脚本は映画作品として新たに執筆したとしている。また、舞台版には登場しない英梨のような人物を加えるなど、戯曲とは基本的に別作品として制作された。舞台の上演に先立ち映画版の撮影が行われた[8]

加藤にとって映画『わたし達はおとな』に続く長編映画第2作となった[4]

製作

本作は、日本の文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)および日本芸術文化振興会の助成を受けて制作された。また、フランスの映画支援制度 Aide aux Cinémas du Monde、フランス国立映画映像センター(CNC)、フランス文化院(Institut Français)の支援を受けた日本・フランス共同製作作品である[3]

加藤は、映画では「会話ではないところでいかに気持ちを表現していくか」を重視し、余分な要素を排して必要な場面のみで構成することを意識したという[8]

キャストは脚本完成後にプロデューサーと協議して決定された。主演の門脇麦については「黙っているときの情報量が多い」ことを起用理由に挙げ、同様の理由から染谷将太を起用したと語っている[8]

撮影前にはリハーサルを重ね、各場面で登場人物の心情を出演者と話し合いながら人物像を構築した。加藤は「人間を一面的なキャラクターで仕切らない」ことを創作上の基本方針とし、発言・行動・内面が必ずしも一致しない人物として描くことを意識した[8][4]

撮影では、主人公・綿子の心理を映像で表現することを重視し、長回しや人物配置、カメラワークを工夫した。山梨の旅館の場面では綿子の「内側と外側」を画面上で表現し、木村の妻との対面場面では、向き合いながらも心は向き合っていない関係性を映像で表現した[8]

文則役には田村健太郎が起用され、加藤は「理屈で詰めてくる感じ」が役柄に合うと起用理由を説明した。また、綿子の人物表現では衣装にも工夫が施され、基本的にモノトーンを基調としながら、嘘をつく場面ではグラデーションを取り入れた[4]

映画祭

  • 45th Three Continents Film Festival (ナント三大陸映画祭)(2023年)- DISTRIBUTION SUPPORT AWARD(配給支援賞)受賞[9]
  • 第45回ヨコハマ映画祭(2023年)- 森田芳光メモリアル新人監督賞[10]
  • バレンシア国際映画祭(2024年) - 長編映画部門グランプリ[11]

脚注

外部リンク

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