ゆこぴ

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別名 Yukopi
出身地 日本の旗 日本
職業 ボカロP、音楽クリエイター
ゆこぴ
別名 Yukopi
出身地 日本の旗 日本
ジャンル J-POPボカロ (音楽ジャンル)
職業 ボカロP、音楽クリエイター
活動期間 2018年 -
公式サイト Yukopi - YouTubeチャンネル
ゆこぴ (@yukopipikku) - X

ゆこぴ(英: Yukopi)は、日本のボカロP音楽クリエイターである[1][2]VOCALOIDを用いた短尺のポップスを制作し、日常の一場面を題材にした楽曲で知られる[3][2]

2023年に公開した「強風オールバック(feat.歌愛ユキ)」が動画投稿サイトやSNSを通じて話題を呼び、YouTubeでの再生数が1億回を突破するヒットとなった[4][5][6]。代表作に「強風オールバック」「寝起きヤシの木」「ブタサンダー」などがあり[2][1]、配信アルバム『アルバム1号』『にまいめ』をリリースしている[7][8]。2025年には、NHKの音楽番組『みんなのうた』で楽曲「米ライスおにぎり」が放送された[9][4]

活動開始

2018年からボカロPとして活動を始め、Twitterに日常のささいな出来事を主題にした短尺の楽曲を投稿している[2][3]。ゲーム『UNDERTALE』のBGMアレンジをYouTubeへ投稿するほか、2022年には初音ミクを用いた楽曲「夏に咲く(feat. 初音ミク)」を発表し、ミュージック・ビデオを公開した[3]

もともと物を作ることが好きで音楽制作を続けるうちに歌ものに挑戦したくなったものの、自分の歌に満足できず、ボーカロイドを使ってみたところ楽しかったことが活動のきっかけになったと述べている[4]

「強風オールバック」のヒット

2023年3月15日、歌愛ユキを用いた楽曲「強風オールバック(feat.歌愛ユキ)」をYouTubeおよびニコニコ動画に投稿した[3][10]。強風で前髪がオールバックになってしまう場面を描いた歌詞と、リコーダーカスタネットなど素朴な楽器の音色を生かしたアレンジが特徴で、イラストレーターの小津が手がけたループアニメーションのミュージック・ビデオも話題を呼んだ[3][11][12]

動画投稿サイト上で二次創作が多数投稿され、SNSを通じて拡散した[10][12][13]Billboard JAPAN「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」では、2023年4月3日付チャートで首位を獲得し[10][12]、6週連続首位を記録して歴代記録を更新し[12]、通算13週首位を達成、同年年間チャートでも1位となった[14]。YouTube上のミュージック・ビデオは、2023年7月時点で3,500万回以上[15][16]、2023年末時点で7,000万回以上再生され、2024年11月には1億回再生を突破した[5][6]。YouTubeが公表した「2023年 国内トップ音楽動画」ランキングでは2位にランクインした[17]

CM起用と反響

2023年7月には、日清食品カップヌードル シーフードヌードル」「カップヌードル レッドシーフードヌードル」のテレビCM「夏は食っとけシーフード篇」で、「強風オールバック」をもとにした替え歌がCMソングとして使用された[15][11]。原曲と同じくゆこぴが音楽、イラストレーターの小津がアニメーションを担当し、海辺を歩く女子学生とイカが登場するループアニメーションを用いた演出となっている[11][18]

CM放映に先立ち、カップヌードル公式Xアカウントは「夏暑すぎて終わったわ カプヌうまいのに売れてない」といった文言の投稿を行い、反響を集めた[19][20][21]日経クロストレンドは、このコラボレーションをボカロ曲の二次創作文化を広告に活用した事例として取り上げ、原作公開から約4か月で企画立案から制作までを行い、流行が続いているあいだに放映にこぎつけた点を紹介している[13]。公開4か月で公式YouTubeでの再生回数は計1,300万回に達し、CM放映後からシーフードヌードルの販売も上向いたと報じられた[13]。同年12月放送の「M-1グランプリ」内では、日清食品「どん兵衛」が「強風オールバック」をパロディーにしたCMを放映し、インターネット上で話題になった[22]

2023年「SNS流行語大賞 2023」では、「強風オールバック」のフレーズ「○○した瞬間、終わったわ」が3位にランクインした[23]

アルバムリリースとその後

「強風オールバック」に続き、2023年7月28日に公開した新曲「寝起きヤシの木(feat.歌愛ユキ)」も、公開から数日で再生数500万回を超え[24]、「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」で初登場1位となった[2][25]

2023年11月29日、配信アルバム『アルバム1号』をリリースした[7][5]。同作には「強風オールバック」「寝起きヤシの木」「座席リセット」「ブタサンダー」など全10曲が収録されている[5][1]。ジャケットイラストは漫画『ポプテピピック』の作者である大川ぶくぶが担当した[5][1]

2025年2月26日、全10曲収録の2nd配信アルバム『にまいめ』をリリースした[8]。『にまいめ』には「おきてる大作戦(feat. P丸様。)」「ナン食べたい」「たすけて!おふとんマン」や、『よつばと!』とのコラボレーション曲「とうきょう」などが収録されている[8][26]。ジャケットイラストは『よつばと!』『あずまんが大王』の作者あずまきよひこが担当した[26][27]

同年、ショートアニメ『ンめねこ』の特別回において、書き下ろし楽曲「ネギソルジャー」の作詞・作曲を担当し、初音ミクが登場するエピソードのテーマソングとして使用された[28]

2025年12月から2026年1月にかけて、NHKの音楽番組『みんなのうた』で楽曲「米ライスおにぎり」が新曲として放送された[9][29]。同曲は、作詞・作曲・編曲をゆこぴが担当し、歌声は歌愛ユキ、アニメーションは漫画家のあらゐけいいちが制作している[29][30]。番組テキストに掲載されたインタビューでは、タイトルについて、ひらがな・カタカナ・漢字をすべて含む語感の良さから日本語として完璧なタイトルと感じ、数年前からアイデアとして温めていたと述べており、小学生時代に好きだった給食メニューを思い出しながら「おにぎり」「チャーハン」「わかめごはん」といった具体的な料理名を歌詞に盛り込んだと語っている[4]。あらゐけいいちは同作について、「米が大好きで、おかずも大好きな、好きが詰まった曲」であり、「まるで自分のアニメのために作られた楽曲なのではと間違うほど、描いている最中シンクロして没頭」したと述べている[29]

その他の活動

文芸誌『ユリイカ』2025年9月号「あらゐけいいち特集」にエッセイを寄稿している[31][32]。同エッセイでは、あらゐけいいちの漫画『雨宮さん』を読んだ際に「なんかいいな」「これでいいじゃん」と感じた体験を語る一方で、代表作『日常』については「自分はきっと好きになると分かっているからこそ、強く影響を受けてしまいそうだ」として、単行本やBDをそろえつつも意図的に未読のままにしていると語っている[33]。自身の楽曲が、日常で起こった出来事を自分の視点で切り取って曲にするスタイルであることから、同じ「日常」を題材とする作品から受ける影響には慎重であるとし、作品制作においてクオリティや効率だけで差別化することが難しくなっている状況を踏まえ、「誰が作ったものか」といったクオリティ以外の要素で差別化された作品が求められると述べている[33]。そのうえで、「なんかいいな」「なんか好きだな」と感じられる作品を理想としていると記している[33]

2025年、楽曲の世界観を再現したデフォルメフィギュア「でふぉるむぷらす 歌愛ユキ」シリーズがプライズゲームの景品として展開された[34][35]

音楽性

楽曲のアイデアは、散歩中に遭遇した出来事や身の回りで不便に感じた体験など、日常的な出来事を自分の視点で見聞きし、それを楽曲へ落とし込む過程から生まれることが多く[4][33]、メロディーと歌詞はほとんど同時に思いつくという[4]。サウンド面ではリコーダーや打楽器など「小学校で使う楽器」を意識的に用いており、録音時に音を外すことについても「間違えることの何が悪いんだっけ」という感覚で受け止めていて、そのような姿勢が結果的に自分らしさにつながっていると述べている[4]。一方で、意図的に音を外すのではなく、複数テイクを録音したうえで最も良いと思えた演奏を採用しているという[4]

ボカロPという肩書きについては、当初から「ボカロPになろう」と意図していたわけではなく、「ボカロP」と呼ばれることには現在もやや違和感があるとしている[4]。影響を受けた音楽ジャンルとしてメタルクラシック音楽を挙げており、特にメタルはメロディーや楽器フレーズへの影響だけでなく、思考がポジティブになるという精神面への影響も大きいと述べている[4]

ディスコグラフィ

配信アルバム

発売日タイトル備考
2023年11月29日アルバム1号全10曲収録。「強風オールバック」「寝起きヤシの木」「座席リセット」「ブタサンダー」などを収録し、ジャケットイラストは大川ぶくぶが担当[7][5]
2025年2月26日にまいめ全10曲収録。「おきてる大作戦(feat.P丸様。)」「とうきょう」「ナン食べたい」「たすけて!おふとんマン」などを収録し、ジャケットイラストはあずまきよひこが担当[8][26]

タイアップ

脚注

外部リンク

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