アイアイグモ科

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アイアイグモ科(アイアイグモか、Gallieniellidae)はクモ類の分類群の1つである。大顎が大きく長く前に突出しており、特に雄では著しく、背甲と同じくらいの長さになるものもある。南半球の一部にのみ見られる。

中程度の大きさのクモ[1]背甲は縦長ながらその輪郭はほぼ円形に近い。その幅は第2脚と第3脚の間付近で一番幅広く、第1脚の付近で僅かに狭くなっている。後端は断ち切られたような形で、その中央部で僅かに窪む。頭部は少し盛り上がり、中窩は縦長か、時に針穴状。目は8個が2列に並び、頭部中央の小丘に並び、その部分は黒く色づく。前列より後列の方が幅広い。前後の側眼は卵形で明るく、後中眼は平たくなっている。上顎は中程度か、著しく長い。基部では背面が窪んでおり、少なくとも基部側2/3より先では平らになっている。上顎の内側前側(前牙堤)には3本の歯が、後ろ側(後牙堤)には2本の歯が並ぶ。

腹部は細長く、糸疣は6個ある。前方のものはキチン化し、円錐形でその全長においてほぼ接触しており、またその先端の節は小さくて中央を向く。中疣は長くて幅狭く、1節のみからなる。後疣は中疣より幅広く、先端の節は基部側の節の長さの1/3である。間疣はほぼ刺毛の形でのみ認められる。呼吸器系は前方に1対の書肺があり、その後方では糸疣の基部に1個の気孔があり、短い前庭部から4本の狭い気管が前方に向かい、そのうちの内側の1対は直後に2本の細い気管に分かれる。

生態など

アイアイグモ属に関してはアリの群れと共に見られることが多いという[2]。その姿もアリに似ており、また動きも俊敏でアリと見分けるのが難しい上に採集も難しいという。おそらくはアリを獲物としており、その大顎が長いのもアリを捕まえる際に自身の身体との間に距離を取ることで安全を確保できるのだろうと言われる。

南米産のナンベイアイアイグモ属の唯一の種である Galianoella leucostigma の場合、やはりその外見がアリに似ており、獲物として見かけるのはほぼアリのみであるといい、また袋状の巣を作り、その中にやや平らな卵嚢を時に複数納める[3]

分布および分類

以下の属が以下の地域から知られる。

これらの属および所属する種に関してはアイアイグモ科の属種の一覧を参照されたい。

当初に知られた2属がマダガスカル島および周辺諸島のものであったためにこの地域の固有な分類群と考えられたこともあったが、このように南半球に広く隔離分布しているものと見なされている。

他群との関係

小野、緒方(2018)の体系ではクモ目クモ亜目クモ下目の下に単性域類完性域類を分け、本科は後者の中で「無師板・狩猟性・2爪」の名の下にまとめられている。この群にはこれまでの研究で近縁であると考えられたことのあるワシグモ科フクログモ科も含められている。

本科のものは斜めに圧迫された形の下顎と不規則な形に平たくなった後中眼というワシグモ上科の典型的な特徴を示すが、前側側の糸疣が円錐形であり、また互いにより接して配置するという点ではこの上科の他の群とは明らかに異なる[8]。Platonick(2002)はワシグモ上科の42属の形態的特徴に基づく分岐分類を試み、その結果この群の中で本科は分岐の先端近くに位置し、ヒトエグモ科と姉妹群をなす、という結果を得ている[9]

経緯

脚注

参考文献

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