アイアンビーム
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| アイアンビーム | |
|---|---|
| 種類 | 対空レーザー防御システム |
| 原開発国 |
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| 運用史 | |
| 配備期間 | 2025年 - |
| 開発史 | |
| 開発者 | ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ |
| 開発期間 | 2014年 - 2025年 |
| 製造業者 | ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ |
| 製造期間 | 2025年 - |
アイアンビーム(ヘブライ語: קֶרֶן בַּרְזֶל, keren barzel)は、イスラエル国防軍の防空レーザー兵器システム[1]。ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズによって開発され、2025年12月28日、防空用指向性エネルギー兵器としては世界で初めて実戦配備された[1]。
アイアンビームは無人機を含む航空機や地対地ミサイル[1][2]、ロケット弾、迫撃砲の砲弾[3]を撃墜するために設計されている。有効射程距離は7kmで、短距離地対空ミサイル「アイアンドーム」でも効果的に迎撃するには近すぎる発射体を狙う[4]。まず追尾用レーザーで照準し[1]、指向性高エネルギーレーザービームで破壊する[4][5]。空中標的の破壊にあたり、ファイバーレーザーを4~5秒照射する。
アイアンビームはイスラエルの防空システムにおいて、地対空ミサイル(アロー2およびアロー3、ダデスリング、アイアンドーム)に続く第5番目の要素を構成する[4][6]。とはいえアイアンビームは単独でも使用可能である[2]。悪天候時には使いにくいものの、アイアンドームに比べてコストが格安という長所がある[1]。
単独のシステムとして用いるのであれ、防空システムの一部として外部から情報を得るのであれ、脅威は監視システムにより探知され、交戦の指令を受けて車両化されたプラットフォームにより追尾される。指向性エネルギー兵器を利用する際の、伝統的な迎撃ミサイルを上回る主な利益とは、一発当たりの費用が安く、発射数に制限がないこと、運用コストが安いこと、さらにマンパワーの低減である。守備エリアに迎撃体の破片が落ちることもない。一度ごとの迎撃にかかるコストは高額なミサイル迎撃機と似ておらず、些細である――1発照射するための全費用をまかなってもおおよそ2,000ドルであり、対して迎撃ミサイル1発の発射には10万ドルから15万ドルがかかる[7]。
開発・運用史
イスラエルは、ガザ地区のハマース、レバノンのヒズボラなど敵対的な武装勢力や国家からのロケット弾、地対地ミサイル、無人機の脅威に晒されてきたため、各種対空兵器の開発を重視してきた。
アイアンビームは2014年2月11日、シンガポール・エアショーにて公開された[8]。
2016年、レーザーの出力レベルは「数十kW」程度であり、数百kWに増強する計画があると報告された[9]。
2016年時点でアイアンビーム開発は主にイスラエル国防省からの出資を受けており、またラファエル社は国防省がどのようなシステムの運用を選ぶか、決定を待っているとされた。さらにラファエル社はこのシステムの射程延伸を図っており、さらなる試作機の開発のため他企業と協働していた[9][10]。
本システムはラファエル社の作り出した、研究開発に5年を要した固体レーザーに基づいている。資本提供は国防省によるもので、また広範にアメリカ合衆国が保証を引き受けていた。アイアンビームの射撃班は機動力を持ち、防空レーダーやコマンド・アンド・コントロール(C2)ユニット、そして2機のHEL(高エネルギーレーザー)システムで構成されていると伝えられた[11]。
公式情報は参照できないが、2020年の報告では、アイアンビームの最大射程は上限7kmと考えられ、ミサイルや無人機(UAV、ドローン)そして迫撃砲弾も、2機の高エネルギーファイバー光学レーザーと標的が接触した後、約4秒の照射で撃墜可能なことを伝えている[7]。
2025年9月に開発完了と、まもなくイスラエル軍に配備予定と宣言された[12]。この時点で試作モデルは実戦に投入されており、複数の目標の撃墜に成功した[12]。
2025年12月28日にイスラエル国防軍に最初のシステムが納入された[13]。式典でイスラエル・カッツ国防大臣は「歴史上、画期的な出来事」と語った[1]。