アギオス・ディミトリオス聖堂 (テッサロニキ)
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アギオス・ディミトリオス聖堂は、テッサロニキの競馬場に隣接する公共浴場の竃で殉教したとされる、聖ディミトリオスのマルティリウム(記念礼拝堂)として建設された。元来、聖ディミトリオスの崇敬の中心はシルミウムにあったが、442年に州都が移転するとその崇敬もテッサロニキに移った。聖ディミトリオスが公共浴場の竃で致命(殉教)したとする伝説は、州都移転より後の時代、聖堂が建設される直前に生まれたものと考えられる。聖堂内部に聖ディミトリオスの不朽体(聖遺物)が存在していないことも、これを裏付ける。
現在の聖堂は20世紀に再建されたものだが、それ以前の聖堂も、6世紀に焼け落ちたものを7世紀に再建したものと推定されている。以後はテッサロニキの守護聖人を祭る聖堂として崇拝を集め、10世紀頃には奇跡の油を出すという説話が生まれた。身廊北側に銀貼りの六角形水盤が置かれており、この水盤は地下の配管を伝って常に油が満たされるようになっていた。
1917年に火災に遭い、ほとんど焼け落ちてしまったが、1926年から1948年にかけて、できる限り元の建材を利用して再建された。

