アゴーン (古代ギリシア)
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古代ギリシアには、オリュンピア祭・ピュティア祭・イストミア祭・ネメア祭の四大競技祭、さらにパンアテナイア祭などの競技祭があり[4]、徒競走・円盤投げ・レスリング(古代ギリシアのレスリング)・ボクシング(古代ギリシアのボクシング)・五種競技[4]・音楽競技[2][5]などが行われていた。
ホメロスの叙事詩では、英雄たちが武勇や弁舌を競い合う[1]。『イリアス』第23歌では、アキレウスが「パトロクロスの葬送競技(英語版)」として戦車競走や弓矢競技を開催する[1][3]。ウェルギリウス『アエネイス』第5歌では、アエネアスが「アンキセスの葬送競技」を開催する[6]。
ギリシア哲学やソフィスト、民主政の土壌になったのもアゴーンの精神とされる[1]。アゴラ・法廷・民会では、演説による論戦が繰り広げられた[1][3](レートリケー、エリスティケー)。
アテナイのディオニュシア祭では、ギリシア悲劇やギリシア喜劇の競演が行われた[1][2]。アリストパネス『蛙』では、アイスキュロスとエウリピデスの競演が描かれる[2]。
その他、ホメロスとヘシオドスの歌競べ[2]、ピンダロスとコリンナの歌競べ[2]、セイレーンとムーサの歌競べ[6]、マルシュアスとアポロンの音楽競べ[7]、アラクネとアテナ(ミネルウァ)の機織り競べ[6]、カルカスとモプソスの予言競べ[2]、ゼウクシスとパラシオス(英語版)の絵画競べ、などが知られる。
ブルクハルトは、アゴーンをギリシア文化の特徴とした[3][8]。ホイジンガやカイヨワは、遊び研究の用語として「アゴーン」を用いている[8][9]。
脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 納富信留『西洋哲学の根源』放送大学教育振興会〈放送大学教材〉、2022年。ISBN 978-4595323188。 199-203頁。
- 1 2 3 4 5 6 7 中務哲郎 訳『ホメロス外典/叙事詩逸文集』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2020年。ISBN 9784814002269。 376f頁。
- 1 2 3 4 葛西康徳「妥協するギリシア人」、葛西康徳;ヴァネッサ・カッツァート 編『古典の挑戦 古代ギリシア・ローマ研究ナビ』知泉書館、2021年。ISBN 9784862853363。510-513頁。
- 1 2 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256。 482頁。
- ↑ 藤本復礼「古代ギリシャの祭礼と競技--アゴンの意義を巡って」『比較舞踊研究』2、比較舞踊学会、1995年。CRID 1520853834191777280。1頁。
- 1 2 3 高橋宏幸『ギリシア神話を学ぶ人のために』世界思想社、2006年。ISBN 9784790711612。37;57;132;222頁。
- ↑ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『マルシュアス』 - コトバンク
- 1 2 越川茂樹「ホイジンガにおける古代ギリシアの競争の理解」『釧路論集 : 北海道教育大学釧路校研究紀要』51、2019年。CRID 1390857777804150016。98頁。
- ↑ 佐々木究「R.カイヨワ『遊びと人間』に見るスポーツの意味と意義」『体育・スポーツ哲学研究』45 (2)、日本体育・スポーツ哲学会、2023年。CRID 1390017843891141120。84頁。
