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アネキシンV

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アネキシンVまたはアネキシンA5(英: annexin V, annexin A5)は、アネキシン(英語版)グループのタンパク質である。アネキシンVはフローサイトメトリーでアポトーシス細胞を検出するために広く利用されている。アネキシンVはホスファチジルセリン結合能を持つため、アポトーシスのマーカーである細胞膜外側に存在するホスファチジルセリンの検出に利用される。このタンパク質の機能は未知であるが、アネキシンVはプロトロンビンのホスファチジルセリン結合部位と競合することで血液凝固を阻害する役割や、ホスホリパーゼA1活性を阻害する役割が提唱されている。こうした性質はin vitroでの実験で発見されたものである。

PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
記号ANXA5, ANX5, ENX2, HEL-S-7, PP4, RPRGL3, annexin A5, CPB-I, VAC-alph
染色体4番染色体 (ヒト)[1]
概要 ANXA5, PDBに登録されている構造 ...
ANXA5
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

2XO3, 1ANW, 1ANX, 1AVH, 1AVR, 1HAK, 1HVD, 1HVE, 1HVF, 1HVG, 1SAV, 2XO2

識別子
記号ANXA5, ANX5, ENX2, HEL-S-7, PP4, RPRGL3, annexin A5, CPB-I, VAC-alph
外部IDOMIM: 131230 MGI: 106008 HomoloGene: 20312 GeneCards: ANXA5
遺伝子の位置 (ヒト)
4番染色体 (ヒト)
染色体4番染色体 (ヒト)[1]
4番染色体 (ヒト)
ANXA5遺伝子の位置
ANXA5遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点121,667,946 bp[1]
終点121,696,995 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
3番染色体 (マウス)
染色体3番染色体 (マウス)[2]
3番染色体 (マウス)
ANXA5遺伝子の位置
ANXA5遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点36,503,072 bp[2]
終点36,530,043 bp[2]
RNA発現パターン
さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能• phospholipase inhibitor activity
• calcium ion binding
• 血漿タンパク結合
• calcium-dependent phospholipid binding
• リン脂質結合
• P-type calcium transporter activity
• heparin binding
• peptide hormone binding
• receptor tyrosine kinase binding
• molecular adaptor activity
細胞の構成要素• 膜
• 焦点接着
• 細胞内
• endothelial microparticle
• エキソソーム
• external side of plasma membrane
• 細胞外領域
• 細胞質
• 細胞質基質
• collagen-containing extracellular matrix
生物学的プロセス• 止血
• negative regulation of coagulation
• 凝固・線溶系
• negative regulation of apoptotic process
• 有機物への反応
• シグナル伝達
• negative regulation of catalytic activity
• platelet degranulation
• negative regulation of blood coagulation
• positive regulation of apoptotic process
• protein homooligomerization
• negative regulation of sequestering of calcium ion
• response to calcium ion
• calcium ion transmembrane transport
• cellular response to lead ion
• response to thyroid hormone
• cellular response to gonadotropin-releasing hormone
• regulation of flagellated sperm motility
• negative regulation of prolactin secretion
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
種ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001154

NM_009673

RefSeq
(タンパク質)

NP_001145

NP_033803

場所
(UCSC)
Chr 4: 121.67 – 121.7 MbChr 4: 36.5 – 36.53 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス
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病理

抗リン脂質抗体症候群(APS)とよばれる疾患の患者では、抗アネキシンV抗体がみられる。この疾患はリン脂質化合物に対する自己抗体と関係した血栓性疾患である。

アネキシンVは負に帯電したリン脂質分子の周囲にシールドを形成する。アネキシンVのシールドはリン脂質が血液凝固反応に加わるのを防いでいる。APSでは、抗体によってこのシールドの形成が妨げられる。シールドがない場合、細胞膜上に露出しているリン脂質分子が増加し、血液凝固反応が加速されてAPSに特徴的な血栓形成が引き起こされる。

アネキシンVは甲状腺乳頭癌(英語版)でアップレギュレーションされている[5]。

実験用途での利用

アネキシンVは、細胞表面にホスファチジルセリン(PS)を発現している細胞を検出するための非定量的プローブとして利用される。こうした状況は、アポトーシスやその他の様式の細胞死でみられる[6][7][8]。血小板も活性化時には表面にホスファチジルセリンやホスファチジルエタノールアミン(PE)を露出しており、さまざまな血液凝固因子の結合部位として機能する。

アネキシンVアッセイ(英語版)では、アネキシンVに蛍光色素や酵素ラベル、ビオチンやその他のタグ、放射性同位体を結合させたものを適切な緩衝液(アネキシンのリン脂質への結合はCa2+依存的である)中で使用する。このアッセイでは、アネキシンVによるPSやPEの染色と、ヨウ化プロピジウム(英語版)(PI)または7-アミノアクチノマイシンD(英語版)(7-AAD)による細胞核のDNAの染色とを組み合わせることで、アポトーシス細胞やネクローシス細胞を生存細胞から区別することができる[9]。検出はフローサイトメトリーや蛍光顕微鏡によって行われる。

相互作用

アネキシンVは、KDR(英語版)[10]やインテグリンβ5(英語版)[11]と相互作用することが示されている。

出典

関連文献

外部リンク

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