アミンオキシド
化合物の一群
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性質
合成
アミンオキシドは通常、三級アミンやピリジンなどの複素環式化合物を酸化して合成される。酸化剤は過酸化水素、過硫酸などの過酸や、メタクロロ過安息香酸などの過カルボン酸が用いられる[1]。
下式に示すピリジンの酸化では、過酸化水素と酢酸から発生する過酢酸がピリジンに作用する。
反応
適切な還元剤により母化合物のアミンに戻る。還元剤/条件としては LAH、水素化ホウ素ナトリウム、触媒的還元、亜鉛/酢酸、鉄/酢酸などの系が用いられる。ピリジン N-オキシドや誘導体は、三塩化リンや三臭化リンにより還元できる。
ハロゲン化アルキルにより酸素上をアルキル化できる。
β位に水素を持つ脂肪族のアミンオキシドを 150-200 ℃ に加熱すると熱分解が起きてアルケンに変わる。この反応はコープ脱離 (Cope elimination) と呼ばれる。形式と機構はホフマン脱離と似ており、シン脱離である。
窒素上に転位しやすい基がある場合には、熱により [1,2]-転位、アリル基では [2,3]-転位が起こり、転位基が窒素から酸素に移ったヒドロキシルアミン誘導体に変わる。この反応は最初の報告者にちなんで「マイゼンハイマー転位」(Meisenheimer rearrangement) と呼ばれる[2]。
利用
化合物
- ピリジン N-オキシド (pyridine N-oxide) は、融点が 62-67 ℃で水溶性の無色結晶である。
- N-メチルモルホリン N-オキシド (N-Methylmorpholine N-oxide) は略称を NMO と呼ばれ酸化剤として利用される。
