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アルマンド・デュプランティス

スウェーデンの陸上競技選手 From Wikipedia, the free encyclopedia

アルマンド・グスタフ・"モンド"・デュプランティス(Armand Gustav "Mondo" Duplantis, 1999年11月10日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ラファイエット出身のスウェーデンの棒高跳選手。現在の棒高跳世界記録保持者(屋外:6.30m、室内:6.31m)。また年齢別の世界記録の多くを保持している。オリンピックでは2個の金メダル(2020年東京、2024年パリ)、世界選手権では3個の金メダル(2022年オレゴン、2023年ブダペスト、2025年東京)を獲得した。

国籍
種目 棒高跳
概要 アルマンド・デュプランティス, 選手情報 ...
アルマンド・デュプランティス
選手情報
国  スウェーデン
国籍
競技 陸上競技
種目 棒高跳
所属 ウプサラIF(英語版)
生年月日 (1999-11-10) 1999年11月10日(26歳)
生誕地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ルイジアナ州ラファイエット
身長 181 cm[1]
体重 79 kg[1]
コーチ担当者 Greg Duplantis
自己ベスト 室内 6.31m世界記録(スウェーデン 2026年)
屋外 6.30m 世界記録(東京 2025年)
獲得メダル
陸上競技
 スウェーデン
オリンピック
金2020 東京棒高跳
金2024 パリ棒高跳
世界選手権
金2022 オレゴン棒高跳
金2023 ブダペスト棒高跳
金2025 東京棒高跳
銀2019 ドーハ棒高跳
世界アルティメット選手権
金2026 ブダペスト棒高跳
世界室内選手権
金2022 ベオグラード棒高跳
金2024 グラスゴー棒高跳
金2025 南京棒高跳
金2026 トルン棒高跳
ヨーロッパ選手権
金2018 ベルリン棒高跳
金2022 ミュンヘン棒高跳
金2024 ローマ棒高跳
ヨーロッパ室内選手権
金2021 トルン棒高跳
世界ジュニア選手権
金2018 タンペレ棒高跳
銅2016 ブィドゴシュチュ棒高跳
ヨーロッパジュニア選手権
金2017 グロッセート棒高跳
世界ユース選手権
金2015 カリ棒高跳
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経歴・人物

アスリートの家系に生まれた。ケイジャンの子孫であり[2]、アメリカ人の父、グレッグ・デュプランティス (Greg Duplantis) は、元棒高跳び選手であり5.80 mの記録を持つ。スウェーデン人の母ヘレナ(旧姓ヘッドルンド)は元七種競技選手とバレーボール選手である[3]。2人の兄、アンドレアスとアントワヌと妹のジョアンナもスポーツをしており、アンドレアスは2009年世界ユース選手権大会と2012年世界ジュニア選手権大会の棒高跳にスウェーデン代表として出場。アントワヌは高校で棒高跳びを辞め野球を始め、ルイジアナ州立大学でチームの通算安打記録を更新し、2019年のMLBドラフトでニューヨーク・メッツから12巡目で指名されマイナーリーグで外野手としてプレーしている[4][5][6]。大の野球好きであり、ヒューストン・アストロズの大ファンである[7]。日ハム時代から大谷翔平のファンであったことを公言している[8]。

アルマンドは、ルイジアナ州ラファイエットの自宅で3歳の時に初めて棒高跳びを初め、すぐに大会に参加した。最初に7歳での世界記録を打ち立て、10歳の時に打ち立てた3.86mという記録は当時の11歳と12歳の世界記録を超えていた[9][10]。2015年7月現在、7歳から12歳の全ての歳における世界記録を保持している。2015年5月に破られるまで13歳での記録も保持していた[9][11]。

競技歴

2015年

2015年、ラファイエット高校(英語版)1年の時、室内と屋外の両方で国内のフレッシュマン(1年生)記録を樹立し、Gatorade Louisiana Boys Track & Field Athlete of the Yearに選出された[12]。アメリカとスウェーデンの両方の多重国籍であり、国際的にどちらの国の代表選手として出場するかを選択できたが、2015年6月にスウェーデンを選択したことが発表された[13][14]。コロンビアのカリで開催された2015年世界ユース選手権大会に初めてスウェーデン代表で出場し、1度目の試技で5.30mをクリアランスし、それによるカウントバックで金メダルを獲得した。これにより個人記録を2cm更新し、新たなユース選手権大会の記録を樹立した[15][16]。

2016年

2016年2月6日にルイジアナ州バトンルージュで行われたhigh school meetで5.49mを跳び、16歳での世界記録、世界室内ユース記録、国内高校室内記録を樹立した。室内で18フィートを跳んだ最初の高校生であった[17][18]。デュプランティスと同い年でギリシャのエマノイル・カラリスが、1週間後に5.53mを跳び彼の世界記録を破っている[19]。

2017年

2017年2月11日、ミルローズ・ゲームズ(英語版)において5.75mを跳び、世界室内ジュニア記録を樹立した[20]。この記録はIAAFにより承認された。1か月後、New Balance National Scholastic Championshipsにおいて同じ施設で5.82mに記録を伸ばした。この記録は使用されたペグの長さが正しいものではないため承認されなかった。

4月1日、Nike Clyde Littlefield Texas Relaysで5.90mを跳び、個人記録を更新し、新世界ジュニア記録を樹立した。また、この跳躍はスウェーデンのシニア記録を3cm上回った。IAAFはデュプランティスのスウェーデン代表としての記録を認め、同年12月2日、USATFもデュプランティスの記録をアメリカのジュニア記録として承認した[21]。

2018年

アメリカ・ネバダ州のリノで開催されたPole Vault Summitで5.83mを跳び、再び世界室内ジュニア記録を更新して2018年シーズンをスタートさせた。後にこの室内記録を5.88mまで伸ばし[22]、同年のヨーロッパ陸上競技選手権大会で6.05mまで伸ばした。6.05mの記録により歴代5位の記録保持者となり、屋外では2位タイの記録を保持した[23]。同年、世界陸連によるワールド・アスレティックス・アワード2018で、新人賞にあたる「ライジンング・スター・アワード」を受賞した[24]。

2019年

ドーハで行われた2019年世界陸上において、3度目の試技で5.97mを跳び、2位となった[要出典]。

2020年

2月4日、シーズン最初の大会で室内の6.00mを跳んだ。その後6.17mの世界新記録を3度試技した。2度目にバーをクリアしたが、落ちるときに腕でバーを払い落としてしまった[25]。

2月8日、ポーランドのトルンで6.17mを跳び、ルノー・ラビレニが約6年前に樹立した世界記録を破った[26]。スウェーデン人の棒高跳び世界記録保持者はキェル・イザクソン(英語版)以来48年ぶりである。1週間後の2月15日にグラスゴーで、この記録を1cm伸ばし6.18mとした[27]。

2月19日、フランスのリエヴァンで開催されたオー・ド・フランス・パ・カレー(英語版)で6.07mを跳んで優勝したが、その後6.19mの世界新記録への挑戦には3度失敗した。数日後の2月23日にフランスのクレルモン=フェランで行われたオールスター・ペルシュで6.01mを跳び優勝したが、そのシーズン最後の大会において、6.19mの新記録への挑戦は失敗に終わった。

7月14日、Swedish Crown Princess Victoriaからスカラーシップを授与された[28]。

9月17日、ダイヤモンドリーグローマ大会において、2度目の試技で6.15mを跳び、セルゲイ・ブブカの6.14mの屋外世界記録を更新した。なお、WAは屋内と屋外の棒高跳びを別々の競技としては認めてはおらず、デュプランティスはすでに2020年2月に6.18mの世界記録を保持している。

12月5日、世界陸連によるワールド・アスレティックス・アワード2020で、年間最優秀選手に贈られる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」に史上最年少となる21歳で選ばれた[29]。

2021年

東京オリンピックでは6.02mで金メダルを獲得した[30]。

2022年

世界室内陸上競技選手権大会のリハーサル大会で6.19mの世界新記録、本大会で6.20mと、世界新記録を次々に更新した[31]。

6月30日に開催されたダイヤモンドリーグストックホルムにて、屋外世界記録を記録を1cm更新する6.16mを記録し優勝した。

7月24日に開催された世界陸上オレゴン大会では、屋外世界記録を5cm更新する6.21mを記録し優勝した。

12月5日、「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた[24]。

2023年

2023年、自身の愛称を冠した大会「モンド・クラシック」がスタート[32]。

2月25日、クレルモン=フェランで開催されたオールスター・ペルシュで、6.22mの屋内世界記録を樹立し、3年ぶりにこの大会を制覇した[33]。

9月17日、ダイヤモンドリーグファイナルプレフォンテーンクラシックにて、屋外世界記録を2cm更新する6.23mの屋外世界記録を打ち立て優勝した[34]。

12月11日、「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」男子フィールド部門に選ばれた[注釈 1][35]。

2024年

8月のパリオリンピックにおいて、6m25の世界新記録で優勝し、2連覇を果たした[36]。

8月25日のダイヤモンドリーグ第12戦のカミラ・スコリモフスカ・メモリアルで、パリオリンピックで樹立した自身の世界記録を1cm更新する6m26の世界新記録を打ち立てた[37]。

9月4日、チューリッヒにて行われたダイヤモンドリーグのエキシビションマッチにおいて、400mハードル世界記録保持者カールステン・ワーホルムとの100m競走の対決が実現した。両者とも世界記録保持者であるため、多くの注目を集めた。結果は、デュプランティスが10秒37、ワーホルムが10秒47となり、デュプランティスに軍配が上がった[38]。

10月26日、欧州陸連より最優秀選手にあたる欧州アスリート・オブ・ザ・イヤーに選出された[39]。

12月1日、「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」男子フィールド部門に選ばれた[40]。

2025年

2月28日、世界陸連室内ツアー・シルバーのオールスター・ペルシュ(英語版)で、6m27の屋内世界新記録で優勝した[41]。

6月15日、ダイヤモンドリーグ第7戦のバウハウスガランで、6m28の世界新記録を打ち立てた[42]。

8月13日、世界陸連コンチネンタルツアー・ゴールドのハンガリーGPで、6m29の世界新記録を樹立した[43]。

9月13日、世界陸上東京大会において、予選を5m75の1位タイで決勝に進出した。15日の決勝では、5m55、5m85、5m95、6m00をいずれも1回目で成功したあとは、ギリシャのエマノイル・カラリスとの一騎打ちとなった。6m15を1回目で成功後、カラリスが逆転のために6m20を跳んだが失敗。デュプランティスの金メダルが確定し、世界記録に挑戦した。3回目の試技でバーに触れながらも6m30を跳び、自身14度目となる世界新記録で大会3連覇を達成した[44]。

10月25日、3度目となる欧州アスリート・オブ・ザ・イヤーに選出された[45]。

11月30日、3度目となる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」男子年間最優秀選手に選ばれた[46]。

2026年

3月12日、世界陸連室内ツアー・シルバーのモンドクラシックで、6m31の屋内世界新記録で優勝[32][47]。同月20日から22日に開催された世界室内陸上競技選手権大会の棒高跳びでは6m25の大会記録で金メダルを獲得した[48]。

戦績

さらに見る 年, 大会 ...
年 大会 会場 結果 補足
2015 世界U18選手権大会 コロンビア、カリ 1位 5.30 m CR(選手権記録)
2016 世界U20選手権大会 ポーランド、ブィドゴシュチュ 3位 5.45 m
2017 ヨーロッパU20選手権大会 イタリア、グロッセート 1位 5.65 m CR
世界陸上 イギリス、ロンドン 9位 5.50 m
2018 世界室内陸上競技選手権大会 イギリス、バーミンガム 8th 5.70 m
世界U20選手権大会 フィンランド、タンペレ 1位 5.82 m CR
ヨーロッパ陸上競技選手権大会 ドイツ、ベルリン 6.05 m WU20R
2019 サウスイースタン・カンファレンス トラックアンドフィールド アーカンソー州フェイエットビル 6.00 m NCAA record[49]
世界陸上 カタール、ドーハ 2位 5.97 m
2020 World Athletics Indoor Tour ポーランド、トルン 1位 6.17 m WR
World Athletics Indoor Tour スコットランド、グラスゴー 6.18 m WR
ダイヤモンドリーグ イタリア、ローマ 6.15 m WB
2021 ヨーロッパ室内陸上競技選手権大会 ポーランド、トルン 6.05 m CR
東京オリンピック 日本、東京 6.02 m
2022 世界室内リハーサル大会 セルビア、ベオグラード 6.19 m WR
世界室内陸上競技選手権大会 セルビア、ベオグラード 6.20 m WR
DNガラン スウェーデン、ストックホルム 6.16 m WB
世界陸上 ユージーン、オレゴン州 6.21 m WR
2023 世界陸上 ハンガリー、ブダペスト 6.10 m
2024 世界室内陸上競技選手権大会 イギリス、グラスゴー 6.05 m
ダイヤモンドリーグ 中国、厦門 6.24 m WR
ヨーロッパ選手権大会 イタリア、ローマ 6.10 m CR
パリオリンピック フランス、パリ 6.25 m WR
ダイヤモンドリーグ ポーランド、シレジア 6.26m WR
2025 室内ツアー・シルバー フランス、クレルモンフェラン 6.27m WR
ダイヤモンドリーグ スウェーデン、ストックホルム 6.28m WR
ワールドアスレチックスコンチネンタルツアー ハンガリー、ブダペスト 6.29m WR
世界陸上 日本、東京 6.30m WR
2026 世界室内陸上競技選手権大会 ポーランド、トルン 6.25m CR
アルティメット世界陸上 ハンガリー、ブダペスト 6.20m CR
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ギャラリー

関連項目

脚注

外部リンク

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