アングロド
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アングロド(Angrod、第一紀?[1] - 太陽の時代455年)は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『シルマリルの物語』の登場人物。ノルドールの中つ国への帰還のとき、フィンロドの一党の一人としてヘルカラクセを渡った。ベレリアンドにおいては弟アイグノールとともにドルソニオンの北辺を守備した。かれについての記述は多くないが、「誠実で分別がある」人物とされている。
「アングロド」はクウェンヤ名アンガラート(Angaráto)をシンダール語化したものである。
父はノルドールの上級王フィンウェの息子フィナルフィン。母はアマンのテレリの上級王の娘エアルウェン。兄にフィンロド、弟はアイグノール、妹はガラドリエル。息子はオロドレス。妻エルダローテ(Eldalôtë)はノルドール。名前のシンダール語形は、エゼルロス(Eðellos)。
中つ国への帰還
フィナルフィンの息子たちはアルクウァロンデの同族殺害には加担しなかった。かれらはフィンゴルフィンの一党とともにヘルカラクセを渡った。
フェアノールの息子たちとの不和
フィンゴンによるマイズロスの救出と、マイズロスによる王権の放棄によって、フェアノールの息子たちの一党と、フィンゴルフィン、フィンロドの一党との一応の和解が成立した。シンゴル王は血縁のあるフィンロドの兄弟だけを王国内に受け入れ、そのためアングロドが兄フィンロドの使者として送られた。シンゴル王はノルドールがベレリアンドの無人の地に住むことを許したが、同時に自身が全ベレリアンドの王であることを宣し、招かれざるものがドリアスへ入ることを禁じた。フェアノールの息子たちはこれを聞いて腹を立てたが、マイズロスは笑ってこれを受け入れた。しかしカランシアはさらに怒り、テレリの血を引くフィナルフィンの息子たちはノルドールの使者として不充分であるとなじった。これを聞いたアングロドは大いに怒り、席を立った。
ドルソニオンのアングロド
シンゴルへの弁明
モルゴスはノルドールと灰色エルフとを分断するため、ヴァリノールにおけるノルドールの所業を、虚言でもってより醜いものにして広めた。キーアダンは噂を耳にしその真偽を疑ったが、シンゴルに使者を送りこれを伝えた。シンゴルは怒り、フィンロドを問い詰めたが、かれはこれに答えなかった。ノルドールの王子たちを告発することを避けたかったのである。しかしアングロドはカランシアの暴言を思い出し、フェアノールとその息子たちの所業を告発した。そのためシンゴルは全シンダールがノルドールの言葉クウェンヤを話すことを禁じた。ノルドールでさえも普段はシンダール語で話すようになり、クウェンヤはノルドールの公子たちの間でだけ話されるようになった。