ダゴール・ブラゴルラハにおいてはフェアノールの息子たちも敗北し、ケレゴルムとクルフィンと、かれらの一党はナルゴスロンドのフィンロドの元へと避難した。ベレンがモルゴスからシルマリルを奪うためフィンロドの助力を願うと、フィンロドはベレンの父バラヒアへの誓言のためこれを受け入れ、自身の一族にも助力を求めた。ケレゴルムはシルマリルの話を聞くと、「フェアノールの誓言」のことを語り、フィンロドの一族とフェアノールの息子たちの一党との争いを思い起こさせた。クルフィンは破壊されたナルゴスロンドを想像させ、かの国の民を恐れさせた。そのためオロドレスも含め、ナルゴスロンドの民はフィンロドを見放した。フィンロドはかれの王冠を足元に捨て、わずか十人が、かれの供のものとして名乗りをあげた。そのうちの一人エドラヒルが王冠を拾い、摂政に預けるように進言すると、フィンロドはかれの甥オロドレスを摂政に選んだ。
オロドレスは摂政に就いたものの、ナルゴスロンドの民心は従伯父ケレゴルムとクルフィンの支配するところとなった。かれらはフィンロドを一人死なしめ、ナルゴスロンドの王位を簒奪するつもりであった。クルフィンが語った、破壊されたナルゴスロンドの想像図はかの国の民を恐怖させ、かれらの剛勇を失わせた。かれらを戦場に出ることをやめ、よそ者と見れば忍び寄り、魔術と毒矢によって殺した。
ルーシエンとフアンはトル・シリオンでサウロンに打ち勝ち、ベレンと捕らわれのエルフを救出した。ナルゴスロンドに帰ったエルフたちは、フィンロドの死の知らせに傷心し、またルーシエンの行いを称えた。そのためナルゴスロンドの民はケレゴルムとクルフィンの裏切りに気付き、再びオロドレスに従った。ケレゴルムとクルフィンの殺害を欲する民もいたが、オロドレスはそれを禁じ、ふたりを追放した。ケレゴルムとクルフィンは、クルフィンの息子ケレブリンボールはもとより彼らの一党全員から見放され、つき従うものは猟犬フアンだけであった。
マイズロスはベレリアンドのエルフの力を結集すべく、「マイズロスの連合」と呼ばれる同盟を提唱したが、オロドレスはケレゴルムとクルフィンへの怒りから、フェアノールの息子の提案には耳を傾けなかった。ナルゴスロンドからかの連合に参加し、ニアナイス・アルノイディアド(涙尽きざる合戦)に参戦したのは、グイリンの息子グウィンドールと少数のかれの配下のものだけだった。
グウィンドールは合戦のさなかに捕らわれ、アングバンドの奴隷となったが脱出し、人間のトゥーリンをともなってナルゴスロンドへ帰還した。トゥーリンはモルメギルと名乗り、戦いの中で偉大な戦士であることを証明し、エルフたちに尊敬され、またオロドレスに重用された。トゥーリンの指揮のもと、エルフたちは隠密行動を捨て、次第に大胆になっていった。ナルゴスロンドの城門の前には大橋がかけられ、かれらは迅速に国土を守る戦いを遂行した。このためナルゴスロンドのモルメギルはモルゴスの憎悪の対象になった。あるときキーアダンからの使者が訪れ、「橋を落とし、門を閉ざせ」とのウルモからの言葉が届けられた。オロドレスは迷い、トゥーリンに助言を求めると、トゥーリンはウルモの言葉を無視した。モルゴスは金竜グラウルング率いる大軍をナルゴスロンドに送り、オロドレスはトゥムハラドの野で討ち死にした。グラウルングは大橋を渡り、ナルゴスロンドを滅ぼした。