アンソロジー
異なる作者による作品を集めたもの、または、同一作家による作品集
From Wikipedia, the free encyclopedia
概要
通例、特定のジャンル(文学分野)から複数の作品をひとつの作品集としてまとめたものを指す。多くの場合、主題や時代など特定の基準に沿ったものが複数の作家の作品から集められる。俳句・短歌・詩を集めた句集や歌集・詩集のみならず、小説や漫画などの同人による作品を収めた同人誌(合同誌)、更には卒業文集もアンソロジーである。また、同一著者個人の作品集を指す場合にも用いられる。
より広義には、映画や歌曲、絵画など文学以外の芸術作品のでも、一つの作品集としてまとめられアンソロジーと呼ばれることがある。そのため発表形態は書籍とは限らない。ただし、音楽作品をレコードやCDにまとめた場合は「コンピレーション」と表現されることが多くなっている。
語源
歴史的経緯
元々は、古典ギリシアにおける警句集を指していた。紀元前1世紀、50人の詩人の警句を集めたガダラのメレアグロスのものが最初であるという。紀元後2世紀に、ギリシアの文法家ディオゲニアノスがアンソロジーに当たる 「アントロギア」ἀνθολογία の語を用いた。10世紀になると、コンスタンティノス・ケファラスが紀元前7世紀から紀元後10世紀までの300人の詩人から6,000の短い詩を編んだ。これが、今日に『ギリシア詞華集』 (Greek Anthology) として伝わっているもので、アンソロジーの代名詞的存在であった。近代になると、短い叙事詩を集めたものがアンソロジーとして作成されるようになった[6]。
中国の『唐詩選』など、漢詩の選集もアンソロジーである。日本では和歌が伝統的にアンソロジーとして編まれたジャンルで、近代以降では短編小説や随筆、最近では漫画など詩歌に限らず他の文学作品も対象にされている。異色のものでは、弔辞を編集した弔辞のアンソロジー『弔辞大全』がある[7]。