アーベルの連続性定理
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係数, 変数が実数の時、この定理は次のようになる。
アーベルの連続性定理(実数版) ― は収束するとし、中心 、収束半径が1の冪級数を とおく。ここでは各 , は実数とする。このとき、 が であるようにして1に近づくならば、 は に近づく。
また収束半径1以外の場合も、
がで収束するような有限の収束半径を持つ冪級数とした場合、は上で一様収束する。
とも言うことができる。一様収束により、での連続性が保証される。
係数, 変数が複素数の時、この定理は次のように拡張される。
アーベルの連続性定理(複素数版) ― は収束するとし、中心 、収束半径が1の冪級数を とおく。ここでは各 , は複素数とする。このとき、 が で が有界であるようにして1に近づくならば、 は に近づく。

が有界とは、適当な正の実数 M が存在して が成立することである。この条件は、「ストルツの角(英: Stolz angle)[1]の中から近づく」という言い方をすることがある[2][3]。その幾何学的な意味は、実軸上の区間 に対称で1を頂点としてその角が180°より小さい角領域の中に があるということである。
応用例
証明の概略
注意
定理の仮定にある「 は収束する」という条件は必要である。この条件がないと、次のような反例がある:
- (収束半径1)
左辺は に収束するが、右辺は に近づき収束しない。
補足
以上の議論で「冪級数の中心は 」としたが、一般の点を中心としても定理が成り立つ。同じく、「収束半径が1」、「円周上の点 」という仮定も本質的でない。これらは正規化された結果と見るべきであろう。実際、平行移動、拡大縮小、回転を施せば上の議論は一般化できる。