イースタン・ボーイズ
From Wikipedia, the free encyclopedia
| イースタン・ボーイズ | |
|---|---|
| Eastern Boys | |
| 監督 | ロバン・カンピヨ |
| 脚本 | ロバン・カンピヨ |
| 製作 | |
| 出演者 | |
| 音楽 | アルノー・ルボチーニ |
| 撮影 | ジャンヌ・ラポワリー |
| 編集 | ロバン・カンピヨ |
| 製作会社 | レ・フィルム・ド・ピエール |
| 配給 |
|
| 公開 | |
| 上映時間 | 128分 |
| 製作国 |
|
| 言語 |
|
| 製作費 | €2,162,360[2] |
| 興行収入 | |
『イースタン・ボーイズ』(Eastern Boys)は、2013年のフランスの恋愛ドラマ映画。 ロバン・カンピヨ監督の長編2作目の作品で[1]、出演はオリヴィエ・ラブルダンとキリル・エメリヤノフなど。 50代の裕福なゲイ男性と東欧からの不法移民である若い男娼の出会いとその関係の変化を、クライム映画・恋愛映画・スリラー映画の要素を交えて描いている[1]。
2023年8月から9月まで開催された第70回ヴェネツィア国際映画祭で初上映され、オリゾンティ部門の最優秀作品賞を受賞した[4][5]。
日本では2024年8月時点で、一般劇場公開も動画配信もされておらず[6]、DVD/ブルーレイも発売されていないが、2015年1月16日から2月16日までオンラインで開催された「MyFrenchFilmFestival 2015」において全世界に配信され、日本でも視聴することができた[7]。また、翌年の同イベントの関連企画として2016年1月22日から24日までアンスティチュ・フランセ東京にて開催された「スクリーンで見よう!マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」でスクリーン上映された[8][9]。
ストリートの女王陛下
東欧からの不法移民と見られる若者グループがパリ北駅の前でたむろしている。50代の身なりの良い紳士ダニエルは、そのグループの1人であるマレクを気に入り、恥ずかしそうに彼に近づいて声をかける。フランス語が充分に話せないマレクと簡単な英語でコミュニケーションを取り、50ユーロで何でもすると言うマレクは翌日の午後6時にダニエルのアパルトマンを訪ねることになる。
私が人質となっているこのパーティー
約束の時間に現れたのは、マレクを名乗る14歳の少年だった。彼は強引にダニエルの部屋に押し入ると、ダニエルが未成年である自分を性的な目的で部屋に入れたと言って脅迫し、そこに現れた若者グループを部屋に入れる。すると彼らはそこで乱痴気騒ぎを始めるとともに、家具や絵画などの高価なものを次々と運び出していく。しばらくして本物のマレクが現れ、罪悪感など全くないかのようにグループの「パーティ」に加わる。予想外の出来事に呆然とするばかりのダニエルだったが、次第に自暴自棄となり、彼らのなすがままとなる。
共に作るもの
翌朝、ダニエルが目覚めると、部屋は荒れ果てた状態になっていた。しばらくしてダニエルの生活が元に戻り始めると、そこにマレクが現れ、部屋に入れてくれと頼む。ダニエルはしぶしぶマレクを部屋に入れると、マレクは50ユーロでのセックスを提案する。ダニエルはためらいつつも受け入れ、2人は初めて肉体関係を持つ。ダニエルが速やかにことを済ませると、マレクはすぐに服を着て、50ユーロを受け取ると急いで帰っていく。これ以降、マレクは週に2,3回はダニエルの部屋にやってきて、その度に50ユーロで性的な関係を持つが、2人の関係は徐々に親密なものとなっていき、自然に生活を共にするようになる。そして、マレクはダニエルにフランス語を教わり、徐々に話せるようになっていく。
ある夜、2人でスーパーで買い物をしていると、マレクは自分がチェチェンの出身で両親は戦争中に亡くなっており、本名はルスランであることを明かす。これをきっかけにダニエルのマレク/ルスランへの感情は父性的なものに変化し[1]、その日以降、ダニエルはルスランからのセックスの誘いを断るようになる。一方のルスランはダニエルが自分に飽きて追い出そうとしているのではないかと不安になる。そんなルスランにダニエルは、追い出すつもりなどなく、ルスランに新たな人生を始めてほしいと願っており、それを手助けしたいのだと言う。そして、ダニエルのアパルトマンに引っ越してくることを提案し、悪い仲間たちと縁を切るように言う。こうして2人は同居生活を始める。
ハルト・ホテル ダンジョンズ&ドラゴンズ
ルスランは仲間たちと縁を切ろうと、グループの根城となっている「ハルト・ホテル」に赴き、自分のパスポートを奪い返そうとするが、すぐに見つかり、グループのリーダーである「ボス」に暴行を受けて監禁される。ルスランと連絡が取れなくなったことに不安を感じたダニエルは、ホテルにやってくると、コンシェルジュに協力してもらってルスランを救出、さらにパスポートを奪い返すことにも成功し、ルスランを車のトランクに隠してホテルを脱出する。一方、グループのメンバーはダニエルの通報で駆けつけた警察に次々と連行されていく。1人逃げ延びたボスはルスランへの復讐を考え、ダニエルのアパルトマンにやってくるがそこは既にもぬけの殻だった。
その後、ダニエルはルスランとの養子縁組を申請する。2人の関係は特殊であるため、決定が下るまでに時間を要することになるが、弁護士は「通常の養子縁組なので申請が却下される理由はない」と言って2人を励ます。安心した2人は一緒に裁判所を後にする。
キャスト
- ダニエル: オリヴィエ・ラブルダン - ゲイの中年男性。
- マレク/ルスラン: キリル・エメリヤノフ - 男娼の青年。
- ボス: ダニール・ヴォロビョフ - マレクのグループのリーダー。
- チェルシー: エデア・ダルク - ホテルのコンシェルジュ。