ウクライナの教育
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ウクライナの教育は、ウクライナの幼児教育、初等・中等教育、高等教育、大学院教育を包含する制度であり、ウクライナ教育科学省が管轄する[1]。2018年以降、新入生は12年間の教育課程を履修し、6歳から教育が開始される(9月1日以降に誕生日を迎える場合を除く)[2]。2023/24年度の初等・中等教育の生徒数は約400万人、高等教育は約150万人である[3]。
幼児教育
ウクライナの教育制度は、幼児教育、初等教育、中等教育、高等教育、大学院教育の5段階に分かれる。
幼少期からの数学教育を重視したことで、IT先進国と称されるほどIT産業が盛んになったとされる[4]。
幼児教育は1~6歳を対象とし、2023年時点で約60%の子供が幼稚園に通う[3]。都市部では施設が充実しているが、農村部ではアクセスが課題である。政府は2020年代に幼児教育の拡充を進め、UNICEFの支援を受けている[5]。
初等・中等教育
初等・中等教育は6~18歳を対象とし、2018年以降は12学年制が採用されている。教育段階は以下の通り:
- 初等教育(1~4年、6~10歳):読み書き、算数、ウクライナ語などの基礎を学ぶ。
- 中等教育(基礎)(5~9年、10~15歳):科学、歴史、外国語など幅広い教科を履修。
- 中等教育(上級)(10~12年、15~18歳):大学進学や職業訓練の準備。
学校は市と国家の予算で運営され、2020年以降は予算の自主管理が認められている[6]。カリキュラムにはウクライナ語、ウクライナ文学、外国語、数学、科学、歴史、体育、芸術が含まれる。9年次と12年次に独立政府試験(IGT)が行われ、12年次のIGTは大学入試の基準となる[2]。
高等教育
高等教育は国公立および私立の大学で提供され、ボローニャ・プロセスに基づく学士(4年)と修士(5~6年)の学位がある。2023年時点で約150万人が在籍し、主要大学にはキエフ国立大学やハルキウ国立大学がある[3]。成績優秀者(5段階評価で4以上)には奨学金が支給され、地方出身者向けに寮が提供される[7]。
大学院教育
修士取得後、大学院(アスピラントゥーラ)で「科学候補」(Kandydat Nauk、Ph.D.相当)を目指し、さらなる研究で「科学博士」(Doctor Nauk)を修得可能。科学候補には査読論文5本以上と学位論文が必要で、科学博士には10年以上の研究を要する[7]。
評価制度
ウクライナの識字率は99.8%(2023年)[3]。学校は12段階評価(1~12、12が最高)を採用し、大学は5段階(5=優秀~2=不可)および0~100点の併用評価を使用:
- 90~100:5(A)
- 74~89:4(B、C)
- 60~73:3(D、E)
- 0~59:2(F)
教育機関の使用言語
国際学生の教育
ウクライナは医学や工学の教育で知られ、2023年時点で約50,000人の留学生(主にインド、ナイジェリア、モロッコ出身)が学ぶ[12]。キエフ国立大学やボフダン・フメリニツキー国立医科大学は英語プログラムを提供し、学費の安さが魅力である。ロシア侵攻後は留学生数が減少したが、オンラインコースの拡充で対応している。
ロシア侵攻中の教育
2022年のロシア侵攻により、約550万人の子供の教育が影響を受けた[13]。2022年4月までに1,000以上の教育施設が被害を受け、100校以上が完全破壊された[14]。政府はオンライン学習を導入し、2022/23年度には51%の学校が対面授業を再開したが、防空壕のない地域や国境付近ではオンラインを継続[15]。
教師の献身やUNICEFの支援により、オンライン教材や心理的サポートが提供されている。2023年までに約2,000校が再建または修復され、国際支援によりデジタル学習環境が整備された[3]。しかし、デジタル格差や避難民の子供の教育機会喪失が課題である。