ウディ・アレンのザ・フロント

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ウディ・アレンのザ・フロント』(The Front)は、1976年制作のアメリカ映画ウディ・アレン主演、マーティン・リット監督による社会派コメディ。脚本は下院非米活動委員会によってブラックリストに載ったウォルター・バーンスタイン。監督のマーティン・リット、出演のゼロ・モステルハーシェル・バーナルディ、ロイド・ガウらが同じようにブラックリストに載った経歴を持つことで話題を呼んだ。映画のロケ地はニューヨーク

舞台は1953年のニューヨーク。連邦議会・下院非米活動委員会(HUAC)による共産主義者摘発の調査が最盛期を迎える中、テレビ脚本家のアルフレッド・ミラーは「ブラックリスト」に載せられ、仕事を得られなくなっていた。彼は友人であるハワード・プリンスに、自分のテレビ脚本にハワードが自分の名前で署名すれば報酬の10%を渡すという取引を持ちかける。つまり、ミラーの「フロント(名義貸し)」になることを求めたのである。レストランのレジ係で、たまの小遣い稼ぎにノミ屋もしているハワードは、友情から、また金に困っていたこともあり、それを引き受ける。脚本はテレビ局のプロデューサー、フィル・サスマンに提出され、ブラックリスト入りしていない脚本家が新たに出て来たことをサスマンは喜ぶ。その脚本には、サスマン配下の看板俳優の1人であるヘッキー・ブラウンにとって魅力的な役も用意されていた。

ハワードの名前による脚本は大変評判が良く、ミラーの脚本家仲間2人も彼にフロント役を依頼するようになる。脚本の質の高さと、これほど多くの脚本を書けるハワードの力量に、理想を追求する脚本編集者のフローレンス・バレットは感銘を受け、彼を信念を持った芸術家だと誤解する。ハワードは彼女と交際を始めるが、彼女が仕事の話をしようとすると、脚本について語ることが出来ないハワードは話題をそらしてしまう。

芸能界で共産主義者が摘発され、ブラックリストに載せられていく中、ヘッキー・ブラウンは、6年前にメーデーの行進に参加し、共産党系の新聞『デイリー・ワーカー』を購読していたという理由で番組から降ろされてしまう。調査官に対し、それは当時、関係を持ちたかった女性に気に入られるためだったと説明するが通用しない。ブラックリストから外して貰うため、ヘッキーはハワード・プリンスと共産党との関係について調べるよう指示され、道中に色々と聞き出すために、漫談の仕事を受けたキャッツキル山地のホテルにハワードを誘う。だがホテルのオーナーはヘッキーの出演料を大幅に値切り、納得せずに泥酔してオーナーに掴みかかったヘッキーを「共産主義者のクソ野郎」と罵って解雇する。仕事の場所で受けた侮辱と妻子を養えないという現実がヘッキーを追い詰め、彼はニューヨークのホテルの窓から身を投げて自殺する。

ハワードは、共産主義者狩りを行う組織「自由情報サービス」による調査が、テレビ局の番組に及ぼす過酷な影響を次々と知る。やがて彼自身にも疑いの目が向けられ、下院非米活動委員会への出頭を命じられる。その前夜、彼はフローレンスだけに対し、自分は脚本家ではなく、ただのレジ係にすぎないのだと打ち明ける。

ハワードは、委員会の質問に対して曖昧な返答をし、何も認めも否定もしない方針を決める。尋問の中で、取引材料として、故人となったヘッキー・ブラウンを批判するよう求められ、また違法なノミ屋として賭博に関わっていたことを摘発するという脅しも受け、ついに彼は態度を一変させる。委員会に対し、そうした質問をする権限を自分は認めないと述べ、「くたばれ」と言い放って尋問室を後にする。映画は、駅で手錠をかけられて連行されるハワードにフローレンスが別れのキスをし、背景では多くの抗議者たちが彼に声援を送る場面で終わる。

キャスト

オープニングとエンドロール

エピソード

各賞ノミネート

外部リンク

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