エコタイプという概念は、スウェーデンの生物学者イエテ・トゥレッソンにより提唱された。トゥレッソンは個体群の違いに遺伝的基盤があるかどうかを確かめるために、コモンガーデン実験を実施した。これは、スウェーデン全土から収集した植物を一定の環境条件下で栽培するものである。このような実験を複数の種で行った結果、沿岸部と内陸部の生息地で採取された植物が、多くの形質で互いに異なるというパターンを確認した。すなわち、特定の生息地で生育する植物群間には遺伝学的な差異が存在することがわかった。これらの結果に基づき、トゥレッソンは生態学的に異なる集団の集合を指す言葉として「エコタイプ」を作り出した[1]。