カテキン
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カテキン (catechin) は、狭義には化学式C15H14O6 で表される化合物であり、フラボノイドの1種である。分子量は 290.27。
(+)-カテキン | |
(-)-カテキン | |
| 物質名 | |
|---|---|
(2R,3S)-2-(3,4-dihydroxyphenyl)-3,4-dihydro-2H-chromene-3,5,7-triol | |
別名 3,3',4',5,7-フラバンペントール | |
| 識別情報 | |
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3D model (JSmol) |
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| ECHA InfoCard | 100.005.297 |
| KEGG | |
PubChem CID |
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日化辞番号 |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C15H14O6 | |
| モル質量 | 290.26 g/mol |
| 精密質量 | 290.079038 |
| 外観 | 白色の固体 |
| 融点 | 175 ~ 177 °C |
| λmax | 276 nm |
| 比旋光度 [α]D | +14.0° |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
哺乳類体細胞に対して変異原性あり、細菌および酵母に対して変異原性あり |
| GHS表示: | |
| Warning | |
| H315, H319, H335 | |
| P261, P264, P271, P280, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P321, P332+P313, P337+P313, P362, P403+P233, P405, P501 | |
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |
半数致死量 LD50 |
(+)-カテキン : 10,000 mg/kg マウス (RTECS) 10,000 mg/kg マウス 3,890 mg/kg マウス (その他情報源) |
| 安全データシート (SDS) | sciencelab AppliChem[リンク切れ] |
| 薬理学 | |
| 投与経路 | 経口 |
| 薬物動態学: | |
| 尿 | |
広義にはその誘導体となる一連のポリフェノールも含み、この意味での使用例の方が多い。広義のカテキンは茶の渋み成分である。これらは酸化によって重合しタンニンとなる。
語源
異性体
- 鏡像異性
(+)-カテキンと(−)-カテキンは鏡像関係にある。
(+)-エピカテキンと(−)-エピカテキンは鏡像関係にある。
- ジアステレオマー
カテキンとエピカテキンはジアステレオマーの関係にある。
- ジアステレオマー
- (+)-カテキン (2R,3S)
- (−)-カテキン (2S,3R)
- (−)-エピカテキン (2R,3R)
- (+)-エピカテキン (2S,3S)
茶カテキン
一方、日本人になじみの深い茶のカテキンは、1929年から辻村みちよらによって結晶状に単離されていった[1]。茶カテキンの主要成分は、エピカテキン(epicatechin、EC) とそのヒドロキシ体のエピガロカテキン (epigallocatechin、EGC)、およびそれらの没食子酸エステルであるエピカテキンガレート (epicatechin gallate、没食子酸エピカテキン、ECg) とエピガロカテキンガレート(epigallocatechin gallate、没食子酸エピガロカテキン、EGCg)の4つである。これらの化合物は緑茶の渋み成分として含有量は EGCg>EGC>ECg>EC の順であり、合計すると茶葉中の水分を除いた総重量中の13~30%程度を占める。紅茶を作る際の発酵の工程では、カテキンはポリフェノールオキシダーゼ(polyphenol oxidase)によって酸化重合し、テアフラビンやテアルビジンへと変化する。
- エピカテキン
- エピガロカテキン
- エピガロカテキンガレート
生理活性
カテキンには実に多様な生理活性があることが報告されており、それらを列挙すると、血圧上昇抑制作用[2][3]、血中コレステロール調節作用[4]、血糖値調節作用[5]、抗酸化作用[6][7][3]、老化抑制作用[8]、抗突然変異、抗癌[2][3](食道癌、胃癌、大腸癌、結腸癌、膵臓癌、肺癌、前立腺癌、乳癌、膀胱癌[9])、抗菌、抗う蝕[2][3]、抗アレルギー作用などとなる[10][11][12]。
チャノキの抽出物は米国でシネカテキンスとして、性器ヘルペス(HPVウイルス)の治療に承認されている。
チャ抽出物は1988年ごろより虫歯予防の食品コンセプトで産業的に使われるようになり、特に子供向けの菓子に利用されている。また茶カテキンの各種生理効果を特徴とした特定保健用食品が数点認可・販売されている。

