エレクトロニカ (ソビエト社会主義共和国連邦)
From Wikipedia, the free encyclopedia
ソビエト連邦の消費者向けのエレクトロニクス製品群につけられたブランド名が「エレクトロニカ」である。
ソビエト連邦内では消費者向け製品に従事した技術者の数は少なく、西側諸国で開発された製品のコピーや模倣製品を作った。
電卓
エレクトロニカで最も有名なものは電卓である。1968年に製造が開始された。 エレクトロニカの電卓は多様な大きさと機能のものが製造された。大きな一般電卓(四則演算が可能な電卓)からより小型の学校向けに特化した独特の操作の機種まであった。学校向けの機種は、MK-SCH-2[1]のように従来品より安全な42V ACアダプタを使用していた。
エレクトロニカの電卓は、次第に機能を拡張していった。 比較的新しい機種のINTEGRAL MK 95に至っては、プログラミング可能でグラフ電卓のような機能も搭載していた。80C86互換のCPUと128 KbytesのROM、128 KbytesのRAM、アセンブラ、240 х 128 画素の液晶画面を備えていた[2]。だがこれの生産は継続的には行われなかった。
なお「エレクトロニカ」ブランドは、ノヴォシビルスクのRPNプログラマブル電卓 Electronika MK-152 (ru:Электроника МК-152)そしてElectronika MK-161 (ru:Электроника МК-161) で今でも使われている[3]。
コンピューター

以下のエレクトロニカのコンピューターはインテル互換のソビエト製のCPUを使っている。
- MS 1502, MS 1504 – IBM PC XT のクローン
- KR-series (01/02/03/04) – ロシア国内産の8bitコンピューターRK-86は大量生産された (ru:Радио 86РК)
以下のエレクトロニカのコンピューターは、PDP-11と互換性のあるソビエト製のCPUを使用した。
- Electronika 60
- UKNC
- DVK – SM EVMのクローン。科学技術と研究開発の需要を満たすために大量生産する必要があったため機能を縮小した。
- エレクトロニカBKシリーズ – DVKの機能を縮小した低価格版。10代のユーザーおよび家庭のユーザー向けのもの。
電子玩具
「エレクトロニカ」ブランドで製造された電子玩具も主に外国の玩具のクローン(コピー品)や模倣品である。
任天堂ゲーム&ウオッチのクローンとして知られているモデルとしては次のものがある。
- IM-02 Nu, Pogodi! (1984) – Nintendo EG-26 Egg
IM-03 Mysteries of the Ocean (1989) – Nintendo OC-22 Octopus
Electronika MK-61 RPN電卓 - IM-04 Merry Cook (1989) – Nintendo FP-24 Chef
- MG-09 Space Bridge (1989) – Nintendo FR-27 Fire
- MG-13 Explorers of Space (1989)
- IM-18 Fowling (1989)
- IM-22 Merry Footballer (1989)
- MG-50 Amusing Arithmetics (1989)
- IM-23 Car Slalom (1991)
- IM-50 Space Flight (1992)
なお任天堂ゲーム&ウオッチのクローンの型式名は全てIM(元のロシア語ではИМ – )で始まっているが、これはИгра Микропроцессорнаяつまり「マイクロプロセッサーを使ったゲーム」を意味するロシア語表現の頭字語である。
1992年以後のモデル
- I-01 Car Slalom
- I-02 Merry Cook
- I-03 Space Bridge
- I-04 Fisher Tom-Cat
- I-05 Naval Combat
- I-06 Just you wait!
- I-07 Frog boaster
- I-08 Fowling
- I-09 Explorers of Space
- I-10 Biathlon
- I-11 Circus
- I-12 Hockey
- I-13 Merry Footballer
- I-14 Night Thiefes
- I-15 Mysteries of the Ocean
- IM-29 ШахматныЙ Партнер(翻訳すると「チェス・パートナー」)。チェスの相手をしてくれるコンピュータ。1992年製造。
- IM-29はサンクトペテルブルクのスヴェトラーナ工場で生産[4]。当製品はアメリカのマテル社の「Computer Chess」に酷似したコピー製品である[4]。
- IM-11 Lunokhodは、おもちゃの戦車BIG TRAKのクローンであり、プログラム可能でバッテリーで動作するもので、クローン元の製品はアメリカ合衆国のミルトン・ブラッドリー・カンパニーが製造していたものである。
