エンテロバクチン

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エンテロバクチン
識別情報
CAS登録番号 28384-96-5 チェック
PubChem 34231
ChemSpider 31543 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL432995 チェック
特性
化学式 C30H27N3O15
モル質量 669.55 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エンテロバクチン(Enterobactin、Enterochelin)とは、シデロホアの一種である有機化合物である。主にEscherichia coli やSalmonella typhimurium といったグラム陰性細菌から産生・分泌されることが見出される[1]

エンテロバクチンはシデロホアの中でも特に第三(Fe3+)への化学親和性が強力であることが知られている(K = 1052 M−1)[2]。この解離定数の値は、EDTA (Kf,Fe3+ ~ 1025 M−1)のといった他の大多数の金属キレート剤のものより大きい[3]。このシデロホアを用いる病原菌は、たとえ低濃度であっても宿主細胞や環境中から生育に必須な鉄を獲得することができる。エンテロバクチンの鉄との錯体はFeEntと表記する。

エンテロバクチンの生合成経路

生合成経路としてまず、芳香族アミノ酸の前駆体であるコリスミ酸は一群の酵素(EntA、EntB、およびEntC)によって2,3-ジヒドロキシ安息香酸(DHB)に変換される。このとき、EntD、EntE、EntF、およびEntBによってDHBのアミド基でのL-セリンへの架橋は触媒される。3つのDHB-セリンはそれぞれ分子内環化され、エンテロバクチンとなる[4]。セリンのキラリティーによりエンテロバクチンには相当数の立体異性体が生まれるが、活性があるのはΔ-cis異性体のみである[3] 。

作用機序

歴史

脚注

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