オオジョロウグモ

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オオジョロウグモ Nephila pilipes (Fabricius 1793) はジョロウグモ属クモで、日本で最大のクモと言われる。

概要 オオジョロウグモ, 分類 ...
オオジョロウグモ
Nephila clavata
分類
: 動物界 Animalia
亜界 : 真正後生動物亜界 Eumetazoa
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
: クモ目 Araneae
亜目 : クモ亜目 Opisthothelae
下目 : クモ下目 Araneomorphae
上科 : コガネグモ上科 Araneoidea
: ジョロウグモ科 Nephilidae
: ジョロウグモ属 Nephila
: オオジョロウグモ N. pilipes
学名
Nephila pilipes (Fabricius 1793)
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特徴

円筒形の体に細長い足を持つ大型のクモ。体長は雌で50mm、雄では7-10mm[1]。日本最大のクモである[2]

雌は頭胸部は方形に近く、やや平ら、全体に黒だが、表面に細かい金色の毛を密生している。歩脚は細長く、ほぼ黒く、節ごとに先端部が黄色くなっているが、個体によってははっきりしない。腹部は前方がやや幅広い円筒形で、前端、後端は丸い。全体に黒っぽく、前端に幅広い横向きの白班、そこから後方に細い縦筋の白班が多数はいる。ただし色彩には変異が大きく黒色型、赤色型、黒色黄条型などが知られる[3]。腹面も黒で、多数の黄色などの水玉模様がある。歩脚は強力で黒くて長く、また細かな毛が密生しており、第1脚と第4脚が長く、第2脚、第3脚は短い[4]

雄は7-10mmにしかならない。これはジョロウグモの雄とほぼ同大であり、雌に比べると、とても小さい。雄は全体に雌を小さくしたような形ながら、全体に褐色で、はっきりした斑紋などは見られない。ただし幼生の時期には雌と同様に白地に3本の縦線が見られる[5]

習性

人里から山野に生息し、あまり都市部には見られない[6]。樹間や草の上に直径1-1.5mほどの網を張る[7]。網は地上50cm位から3m位の高さに張り、ジョロウグモのそれに似ているが、やや網の目が粗い[8]。網の本体はジョロウグモと同様に馬蹄形円網[9]である[10]が、ジョロウグモのような前後の補助網を持つ三重網でなく、後方にだけ補助網をつける[11]

大型なだけに捕らえる獲物も大きいものが含まれ、鳥がかかることもある[12]

生活環

年一化性で、6-10月に成熟する[13]。小野、緒方(2018)では成熟の時期を6~11月といい、更に石垣島では4月に雄成体が記録された例があるとのこと。

産卵期は7~10月[14]。産卵は地上で行われる。雌成虫は産卵時には地上に降り、地表の凹みに卵嚢を作ると、落ち葉等でそれを覆い隠す[15]。沖縄本島での記録では1個の卵嚢中の卵数は1500~2000個に達し、10月頃には子グモが卵嚢より出てくる[16]。幼虫はそのまま越冬し、4月から6月にかけて急速に成長して成熟する。

分布

日本では薩南諸島以南の南西諸島全般に分布し、国外の分布は広く、台湾中国ニューギニアオーストラリアにかけて知られる[17]

分類、類似種など

本種はジョロウグモ N. clavata と同じくジョロウグモ属に含まれる[18]。この属には世界に約30種が知られるが、日本にはこの2種のみが知られる。この2種は体型などは似ているが斑紋や色彩はかなり異なる。それぞれ成長に従って斑紋が変わり、また変異の幅もあるが、それを知っていれば判別は容易である。その他に混同するようなものはない。

利害

網の糸が目に入るとかぶれることがある[19]

本種は雌では3gに達するものがあり、タイラオスニューギニアなどで食用とされたことがあるといい、生食、あるいは塩焼きにしたという[20]

出典

参考文献

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