オタワ

カナダの首都 From Wikipedia, the free encyclopedia

オタワ英語: フランス語: Ottawa 英語発音: [ˈɒtəwə] Ottawa.ogg 聞く[ヘルプ/ファイル])は、カナダ首都オンタリオ州東部に位置する地方行政区オタワ川を挟んで隣接するガティノーを含め連邦政府の行政機関が集中する行政都市である。

建設1850年
オタワ市
概要 オタワ市 City of OttawaVille d’Ottawa, 位置 ...
オタワ市
City of Ottawa
Ville d’Ottawa
カナダの旗
オタワ市の市旗 オタワ市の市章
市旗 市章
愛称 : Bytown
標語 : "Advance Ottawa/Ottawa en avant"
位置
オタワの位置(カナダ内)
オタワ
オタワ (カナダ)
オタワの位置(オンタリオ州内)
オタワ
オタワ (オンタリオ州)
オタワの位置(南オンタリオ内)
オタワ
オタワ (南オンタリオ)
座標 : 北緯45度25分1.2秒 西経75度42分00秒
歴史
建設 1850年
行政
カナダの旗 カナダ
   オンタリオ州
  オタワ市
市長 マーク・サトクリフ英語版
地理
面積  
  市域 2,790 km2
  都市圏 6,767 km2
標高 70 m
人口
人口 (2021年[1]現在)
  市域 1,017,449人
  都市圏 1,488,307人
  備考 カナダ国内4位
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
郵便番号 K0A、K1A-K4C
市外局番 +1-613
公式ウェブサイト : ottawa.ca
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概要

オタワ川とパーラメントヒル
冬のリドー運河

カナダにはアメリカの首都ワシントンD.C.とは違い、連邦政府の特別地区(Capital District)が存在せず、オタワはオンタリオ州内の一都市となっている。行政レベルはトロントなどと同じ単一層自治体に位置づけられる。

オタワはケベック州の都市ガティノーを含めた周辺都市とでオタワ首都圏(NCR、National Capital Region)を形成している。

2021年の市域人口は約101万人でカナダ国内ではトロントモントリオールカルガリーに次ぐ4番目。広域圏の人口は約148万人を数える。

歴史

1826年1831年に軍事的目的でオタワ川とオンタリオ湖を結ぶリドー運河が建設されたが、この時測量を担当した英国人将校ジョン・バイ大佐(John By)の名にちなんでバイタウンBytown)の小村が生まれ、これが今日のオタワの母体となった。[2]

1854年に市街再編、川の名からオタワに改名された。当時首都の決定を巡ってケベックモントリオールキングストントロントの4都市が激しく競い合ったが、1858年ビクトリア女王の独断で英仏両勢力のほぼ境界に位置するオタワ(当時人口は約2万人)が選定された。

第二次世界大戦中、オランダユリアナ王女はカナダへ亡命し、オタワに身をよせていた。ユリアナ王女はオタワ滞在中に出産を迎えたが、カナダは出生地主義であり、カナダ領内で生まれた子供には自動的にカナダ国籍が与えられるため、二重国籍を認めていないオランダの法律下では生まれた子供がオランダ国籍を喪失するおそれがあった。そのため、カナダ政府は病室を一時的にカナダ領から外す特別措置をとった。このときに生まれたのが、ユリアナ王女の三女(ベアトリクス前女王の妹)マルフリート王女である。オランダ王室はこの恩義の返礼と感謝の意をこめて、毎年チューリップの球根を贈っている。オランダとの友好を意味するチューリップが毎年5月にチューリップ・フェスティバルの会場いっぱいに咲くことから、オタワは「チューリップ・シティ」とも呼ばれる。その数は10万本以上で世界最大規模のチューリップ・フェスティバルとなっている。同会場のインターナショナルパビリオンには、日本のパビリオンがあり、地元の日系人関係者が日本パビリオンを主催している。

人口動勢

2021年国勢調査によると、オタワ市の人口は101万7449人で、そのうち、外国生まれが25.9%(25万9215人)を占める。外国生まれの内訳は中華人民共和国が2万320人 (7.8%) 、インドが1万6200人 (6.2%) 、イギリスが1万4760人 (5.7%) 、レバノンが1万1900人 (4.6%) 、フィリピンが1万505人 (4.1%) 、アメリカ合衆国が8795人 (3.4%) 、ハイチが6710人 (2.6%) 、シリアが6370人 (2.5%) 、ベトナムが6155人 (2.4%) 、イランが6000人 (2.3%) などとなっている[3]

市内にはイタリア人街や中華街、ユダヤ人街が点在し、ソマリアからの難民が多いのが特徴である。インドシナ難民の受け入れをオタワが積極的に行ったため、ベトナム、カンボジアからの難民も多い。レバノン人コミュニティはモントリオールに次ぐ規模である。

気候

ケッペンの気候区分によると、オタワは湿潤大陸性気候亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。

年平均気温は6.5℃である。平年値では最暖月である7月の日最高気温が27.0℃、日最低気温は15.4℃、最寒月である1月の日最高気温が-5.5℃、日最低気温は-14.3℃となっている。また、12月から3月にかけて日平均気温が氷点下となっている。

年平均降水量は929.9mmである。

年平均日照時間は2131.7時間である。

さらに見る オタワ国際空港(平年値:1991年 – 2020年 極値:1938年 - 現在)の気候, 月 ...
オタワ国際空港(平年値:1991年 – 2020年 極値:1938年 - 現在)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F 12.9
(55.2)
15.7
(60.3)
27.4
(81.3)
31.1
(88)
35.8
(96.4)
36.1
(97)
36.9
(98.4)
37.8
(100)
35.1
(95.2)
30.9
(87.6)
23.9
(75)
17.9
(64.2)
37.8
(100)
平均最高気温 °C°F −5.5
(22.1)
−3.6
(25.5)
2.4
(36.3)
11.3
(52.3)
19.6
(67.3)
24.4
(75.9)
27.0
(80.6)
25.8
(78.4)
21.0
(69.8)
13.0
(55.4)
5.8
(42.4)
−1.9
(28.6)
11.6
(52.9)
日平均気温 °C°F −10
(14)
−8.5
(16.7)
−2.4
(27.7)
5.9
(42.6)
13.6
(56.5)
18.7
(65.7)
21.2
(70.2)
20.1
(68.2)
15.3
(59.5)
8.2
(46.8)
1.7
(35.1)
−5.8
(21.6)
6.5
(43.7)
平均最低気温 °C°F −14.3
(6.3)
−13.2
(8.2)
−7.1
(19.2)
0.5
(32.9)
7.5
(45.5)
12.9
(55.2)
15.4
(59.7)
14.3
(57.7)
9.6
(49.3)
3.4
(38.1)
−2.4
(27.7)
−9.6
(14.7)
1.4
(34.5)
最低気温記録 °C°F −35.6
(−32.1)
−36.1
(−33)
−30.6
(−23.1)
−16.7
(1.9)
−5.6
(21.9)
−0.1
(31.8)
5.0
(41)
2.6
(36.7)
−3.0
(26.6)
−8.0
(17.6)
−21.7
(−7.1)
−34.4
(−29.9)
−36.1
(−33)
降水量 mm (inch) 70.4
(2.772)
49.5
(1.949)
66.3
(2.61)
81.3
(3.201)
74.8
(2.945)
96.8
(3.811)
88.5
(3.484)
79.0
(3.11)
89.6
(3.528)
87.4
(3.441)
73.9
(2.909)
72.4
(2.85)
929.9
(36.61)
出典:https://web.archive.org/web/20230927043627/https://climate.weather.gc.ca/climate_normals/results_1991_2020_e.html?searchType=stnProv&lstProvince=ON&txtCentralLatMin=0&txtCentralLatSec=0&txtCentralLongMin=0&txtCentralLongSec=0&stnID=191000000&dispBack=0
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行政

国会議事堂
  • 市長 - マーク・サトクリフ英語版(2022年11月15日就任、無所属)

対外関係

経済

第一次産業

林業

オタワ郊外ではこの町の発祥の基礎となった林業が依然として重要な産業である。

第二次産業

工業

パルプセメントの生産が行われている。 また、北西180kmのディープリバーの近くに、原子炉の研究で世界的に知られるチョーク・リバー研究所がある。ハイテク産業も盛ん。

第三次産業

サービス業

行政官庁が多くあり、研究機関も多い。

教育

交通

カナダ、オンタリオ州オタワの都市間交通施設

空路

空港

鉄道

鉄道路線

都市間交通
市内交通

バス

路線バス

オタワ・カールトン地域交通公社(OC Transpo)によってオタワ市内や隣のケベック州ガティノーなど各地へバス路線が運行されている他、以下の市内交通が運行されている。

観光

ナショナル・ギャラリー
カナダ戦争博物館
オタワ・セネターズのホームであるスコシアバンク・ プレイス
カナダの首相官邸「サセックスドライブ24番地

名所・旧跡

オタワ川に面した高台は「パーラメント・ヒル」(Parliament Hill)と呼ばれる中央官庁街となっている。建物は重厚なゴシック・リヴァイヴァル建築で統一されており、見応えがある。カナダ国会議事堂、首相府「ランジュバン棟」、高級ホテル「シャトー・ローリエ」などが建ち並ぶ。カナダの総督の公邸「リドーホール」はやや離れた所に立地している。

首都オタワには数々の美術館や博物館があり、ガラス張りのナショナル・ギャラリーカナダ現代写真美術館 (Canadian Museum of Contemporary Photography) カナダ戦争博物館 (Canadian War Museum) カナダ科学技術博物館 (Canada Science and Technology Museum) カナダ自然博物館 (Canadian Museum of Nature) カナダ農業博物館 (Canada Agriculture Museum) 及びカナダ航空宇宙博物館 (Canada Aviation and Space Museum) などがこれに含まれる。さらに、カナダ文明博物館 (Canadian Museum of Civilization) がオタワ川対岸のケベック州ガティノーにある。

文化・名物

言語

ケベック州に隣接するため、フランス語系住民の数は12万人に上り、ケベック州以外の都市では最大である。市民の62.6%が英語を、 14.9%がフランス語を使用し、多くの市民は英語とフランス語のバイリンガルである。他には、中国語 (3.1%)、アラビア語 (3.0%)、イタリア語(1.3%)、スペイン語(1.2%)などが話されている。

スポーツ

オタワを本拠地とするプロスポーツチームは以下の通りである。

オタワ出身の著名人

脚注

関連項目

外部リンク

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