オダギリ効果
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「オダギリ効果」の名は、『仮面ライダークウガ』で起こった現象に由来している。プロデューサーたちが番組の視聴者層を分析すると、大きく2つのグループに分かれることがわかった。1つは4歳から12歳までの子供であり、こちらはもともと想定されていた層だが、もう1つのグループは30歳前後の女性で、子供たちの母親が主演俳優であるオダギリジョーに魅力を感じて番組を視聴していた。オダギリジョーは番組を卒業して人気俳優としてキャリアを積んでいくが、後続の『仮面ライダーアギト』でも「オダギリ効果」の再現を目指し、容姿に優れた俳優3人が主演に起用された。そして、多くの女性視聴者を獲得したが、仮面ライダーシリーズのファンにとっては不評だった[1][2]。
特撮作品
特撮の美形路線は、1980年代には意識して行われるようになっていた。スーパー戦隊シリーズのプロデューサーだった鈴木武幸は、かつて関わっていたアニメ長浜ロマンロボシリーズの美形悪役路線を特撮に導入、アニメ業界出身のデザイナーの出渕裕を起用し『科学戦隊ダイナマン』でデザインを刷新した[5]。試みは成功し、出演者にバレンタインチョコが届く人気となった[6]。『クウガ』のプロデューサー髙寺成紀、『アギト』以降のプロデューサー白倉伸一郎も鈴木時代のスーパー戦隊シリーズに関わっている。平成仮面ライダーの原点の一つ『超光戦士シャンゼリオン』では美男美女の出演者が揃えられた[7]。
クウガの影響を受けた一連の特撮ブームは「イケメンヒーローブーム」などと呼ばれ、これ以降テレビ朝日日曜朝の特撮枠は男性俳優の登竜門になっている[8][9]。
アニメ作品
欧米メディアでの扱い

Anime UK newsのイアン・ウルフは、オダギリ効果は欧米メディアでも顕著な現象だと述べている。例えば、2015年にBBCが製作したドラマ『ポルダーク』では主演のエイダン・ターナーが上半身裸になるシーンがあり、それを目当てにした視聴者が大量にいたといわれている。また、2016年の英米合作ドラマ『ナイト・マネジャー』ではトム・ヒドルストンが上半身だけでなく、臀部まで露わにした。官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』にもオダギリ効果が指摘されている[11]。イアン・ウルフによれば、『SHERLOCK(シャーロック)』シリーズに主演したベネディクト・カンバーバッチは、この番組だけでなくコメディ・ラジオドラマ『Cabin Pressure(キャビン プレッシャー)』などに出演してはオダギリ効果を発生させている[12]。
本来の「想定外」という意味であれば、イギリスの子供向けチャンネルCBeebiesの教育番組『Mr Bloom's Nursery(ミスター・ブルームの幼稚園)』でベン・フォークスが演じたミスター・ブルームは、成人女性からの人気が高かった[13]。
