カザンの生神女
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歴史
このイコンが、幼い少女マトリョーナによってカザン市の地下から発見されたのは、1579年7月8日のことである。伝承によればマトリョーナの夢に生神女マリヤが現れて、イコンのある場所を明らかにしたのだという。また、イコンをカザンにある生神女福音大聖堂に移し、納めるための十字行において、イオシフとニキタと呼ばれる二人の盲人が癒される奇蹟があったとも伝えられる[1]。
オリジナルのイコンは、イヴァン4世の命により、イコンの発見を記念して建てられたカザンの生神女聖堂に納められた。また同所にカザンの生神女女子修道院が創建された[1]。
このイコンを記憶して建てられた教会は他にもあり、イコンの複製はモスクワ、ヤロスラヴリ、サンクトペテルブルクのカザン聖堂でも掲げられた。

1904年、イコンは数世紀にわたって保管されていたカザンの教会から盗まれた[2]。
ただし、この盗難のはるか前、1612年にはモスクワに移されていたとの説も歴史家から出されているなど、盗まれたイコンがオリジナルのものであったかについては結論が出ていない。また盗難に遭ったイコンが破壊されたのか、それとも何処かに移されたのか、あるいは以下に詳述する「ファティマのイコン」がオリジナルのものであるのかについても、明確な結論は出ていない[2]。
