カナメ・キャピタル
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カナメ・キャピタル(Kaname Capital)は、米国の資産運用会社で、日本の中小型株式へのバリュー投資を専門とし、アクティビストとみられている。本社はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンにあり[1]、元GMOのポートフォリオマネージャーであったトビー・ローズ(Toby Rodes)とエリック・アイコニクス(Eric Ikauniks)によって2018年に創業された。日本株の中でも企業統治改革の遅れなどにより割安に放置された小型株に着目し、「世界で最も質が高く、最も割安な株式は何か」という問いから投資先を選定するアプローチを掲げている[2]。
社名の「カナメ」は、日本語の「要」に由来する[3]。扇子の要は、骨を束ねて全体を支える中心部分であり、この部位が壊れると扇子としての機能を失う。すなわち、最も重要な箇所であることから「肝心要」という言葉の語源ともなっている。創業者トビー・ローズは在日経験を有し、日本語にも堪能。
2018年、トビー・ローズとエリック・アイコニクスの共同創業により設立された。両名は設立前、ボストン拠点の資産運用会社GMOにおいて約15年間にわたり日本を含むアジア株式のバリュー投資運用に携わっており、日本市場で進展するコーポレートガバナンス改革の流れを背景に中小型の日本株に特化した独立ファンドを立ち上げた。
2019年より自社および顧客資金の運用を本格化し、日本の上場企業の中でも証券会社の調査カバーが少なく市場で割安に放置された中小型株を中心にポートフォリオを構築した。例えばフクダ電子(東証スタンダード上場の医療機器メーカー)の株式を2019年1月から長期保有し、経営陣との対話を続けてきた。
2023年にはフクダ電子に対し買収防衛策(ポイズンピル)の廃止や取締役報酬の透明化を求める株主提案に踏み切り、その後も2024年・2025年と3年連続で企業統治や従業員待遇の改善を求める提案を提出している[4]。こうした一連のアクティビズム(物言う株主)活動により、日本の資本市場で存在感を高め、共同創業者のトビー・ローズは2023年5月に新潟市で開催されたG7財務大臣・中央銀行総裁会議の公式ラウンドテーブルにアクティビスト代表の一人として招かれ発言する機会を得た。
近年では対象とする企業への関与をさらに強め、企業価値向上に資する提言や提案を積極的に行っている。2025年には、自動車情報サービス企業のプロトコーポレーションにおいて創業者主導のMBO提案がなされた際、その価格や手続きの不公正さに異議を唱え、公開買付け差止めの仮処分申立てや臨時株主総会での取締役解任・選任提案の意向表明など、一連の対抗措置を講じた。こうした動きは少数株主の権利擁護を目的としたものであり、市場から一定の注目を集めている。