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ガンダムダブルエックス

ガンダムシリーズの登場兵器 From Wikipedia, the free encyclopedia

ガンダムダブルエックス(GUNDAN DOUBLE X、ガンダムDX)は、1996年に放送されたテレビアニメ『機動新世紀ガンダムX』に登場する架空の兵器。作中の軍事勢力である新地球連邦軍が開発した人型兵器「モビルスーツ」(MS)のうち、ガンダムタイプに分類される高性能機であり、作中の過去における大戦後に新造された機体の1機。大戦当時の旧連邦軍製MSであるガンダムX(GX) の後継機に相当し、GXのサテライトキャノン以上の威力をもつ高出力エネルギー兵器「ツインサテライトキャノン」を装備する。劇中では、新連邦の基地を脱走した主人公のガロード・ランによって強奪され、彼がそれまで搭乗していたGXに次ぐ作品後半の主役機となる。

機体解説

概要 ガンダムダブルエックス GUNDAM DOUBLE X ...
諸元
ガンダムダブルエックス
GUNDAM DOUBLE X[1]
型式番号GX-9901-DX[1][2]
頭頂高17.0m[1]
重量7.8t[1]
装甲材質ルナ・チタニウム合金[1]
武装ツインサテライトキャノン×1
ハイパービームソード×2
DX専用バスターライフル×1
ブレストランチャー×2
マシンキャノン×2[注 1]
ヘッドバルカン×2
Gビット×12
ディフェンスプレート×1
ロケットランチャーガン×1
G-ハンマー×1
ツインビームソード×1
ビームジャベリン×1
搭乗者ガロード・ラン
ティファ・アディール[注 2]
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新地球連邦軍の力の象徴として開発された新型ガンダムタイプMSで、第7次宇宙戦争で最強のMSと呼ばれたガンダムX(GX)の強化発展機。機体製造は諜報統括官アイムザット・カートラル主導のもと、太平洋上に建設された人工島ゾンダーエプタ島で行われた[3]。

ただし、フラッシュシステム起動に必要なニュータイプ(NT)を確保できなかったことから、大戦当時宇宙革命軍のNT用MSフェブラルとの戦闘で中破し地球に落下したジャミル・ニートのGXを回収し、システム部分を移植され製造された[2][注 3]。また、完全新規の設計が難しかったことから、機体構造は戦前のものをベースとしている[1][注 4]。政府再建委員会が新連邦樹立前に「新たな時代を象徴する強大なMS」として極秘裏に開発が進められていた一方、その開発に積極的だったのは新連邦(政府再建委員会)のなかでもアイムザットひとりだけだった[5]。

戦前の基本設計をベースにした機体ではあるものの、中身は別クラスであり、戦後に開発されたMSでは最強クラスの性能を誇る[1]。また、フラッシュシステムも移植・搭載されているためGビットの指揮・連携能力も維持しており、戦前に開発された各種オプション兵装との連携やリンクも可能[2]。戦前のガンダムタイプ同様、支援戦闘機Gファルコンとの合体機構を備えている[6]。

大幅な出力上昇にともなって増加した熱エネルギーを効率的に排熱するため、両前腕部と両下肢部それぞれの側面の装甲カバー内に、展開することでエネルギーチャージの際に発生する余剰エネルギーを冷媒によって熱と光へ変換し強制排出する「エネルギーラジエータープレート」が搭載されており、頭部も放熱効果を高めた形状となっている[2]。MS単機としての戦闘力も大幅に向上しており、脚部各所に機動性向上のためのスラスターが増設され、機動性も高く、白兵戦においてもきわめて優れた運動性能を発揮する[2][7]。 専用バスターライフルやハイパービームソードなどの武装に関しても、GXに装備されていた武装の威力を遥かに超える、中-近距離戦闘において高い攻撃能力を誇る武装を装備している。対MS戦でも圧倒的な戦闘力を発揮し、ツインサテライトキャノンと合わせ、あらゆる距離帯や目標に対して効果的な攻撃が行える点が本機最大の特徴と言える[8]

Gコントロール・ユニット(Gコントローラー、Gコン)

機体の起動キーである携帯式独立操縦デバイス[9][10][11]。GXと同様に、ダブルエックスのコックピットのパイロット・シート右側のポートへ接続することで右側操縦桿として機能し、ツインサテライトキャノンの管制システムも兼ねている。ダブルエックスの開発時にGXのデータやシステムを流用したことから、ガロードが所持しているGX用のGコンでもそのまま代用可能な互換性を有している[11]。

詳細は

サテライトシステムMk-Ⅱ

サテライトシステムを発展強化させた新型のエネルギー供給機構兼ツインサテライトキャノン射撃管制システム[9][11]。基本的な機能と運用方法はGXのサテライトシステムと同等だが、冷却効率の向上とツインサテライトキャノン用のエネルギー容量の増強を実現しており、オリジナルのシステムをより遥かに上回るほどのエネルギー供給効率を達成している。システム起動時には月面の設備から送信されたガイドレーザーを受信すると、原型機の2対4枚から3対6枚に増設・大型化された背面のリフレクターと、前述のエネルギーラジエータープレートがすべて展開し、ツインサテライトキャノン発射態勢をとる[注 5][9][11]。

また、システム起動後、リフレクターとエネルギーラジエータープレートの展開時に副次的な効果として排熱によって発生する熱エネルギーが防壁の様な役割を果たし、敵MSの接近を阻止する[12]。さらに、通常MSにとってはマイクロウェーブ自体が照射範囲にいるだけでもきわめて危険な状態となるため、劇中ではこれを利用し、革命軍と新連邦双方の大軍をマイクロウェーブの照射範囲から退避させることでフリーデンチームの進路を確保する場面もある[13]。

武装

標準装備

ツインサテライトキャノン
背面に搭載された連装型超出力エネルギー砲。サテライトシステムMk-IIによって、GXのサテライトキャノンの数倍の威力を持つうえに一度のスーパーマイクロウェーブ受信で複数回の連続射撃も可能となった[1]。実際に劇中でもダリア作戦阻止の際、エネルギー充填後に再充填なしで3度の砲撃を行う。また、エネルギーの大容量化に伴い、1門では砲身が耐えられなくなったため、砲身は2門に変更し、同時に発射する事で巨大な1軸のビームを撃ち出す方式になっている[1]。
GXではマニピュレーターで保持する必要があった砲身は、本機では肩部に格納されたセンサー内蔵マウントで固定され、両腕がフリーの状態で発射が可能となっている[1]。
MSサイズの武装としては規格外の破壊力をもつ大量破壊兵器で、照射されるビームの規模はコロニーレーザーに匹敵する範囲を有する。作中では初使用時には一撃でゾンダーエプタ島を消滅させ、第34話「月が見えた!」のコロニーレーザー狙撃の際は、本機が地球近郊から月のラグランジュポイント上のコロニーレーザーに対し、数十万キロメートル単位での超長距離からコロニーレーザーの砲口とほぼ同サイズのビームを放ち、1射目と1射目では脅しのために故意に掠らせ、3射目ではレーザー中央を撃ち抜き完全破壊する。
ハイパービームソード
GXの大型ビームソードの出力強化型で、MSの白兵武装としては当時最強の武装のひとつ[2]。GXの大型ビームソードと同様、ハンドガードが備えられている[8]。左右サイドスカートに各1基の計2基を装備する。初陣では二刀流も披露し、ライフルとシールド未装備の状態でありながらもこの武装とブレストランチャーのみでバリエント部隊を全滅させる。
DX専用バスターライフル
本機用に新たに開発された高出力型ビームライフル。GXのシールドバスターライフルより大出力であり、シンプルな構造で整備性が高く徹底的な軽量化がなされ、取り回しに優れる[8][1]。火力も通常ビームライフルの数倍の威力を発揮し、射線上の複数のMSを撃破する事も可能など非常に優秀な武装である[2][8][注 6]。
『ガンダムX』第23話においては、ゾンダー・エプタの格納庫内でディフェンスプレートとともに装備された姿が確認できる。ところが、第24話の初出撃時においては双方ともに非装備の状態でガロード・ランに奪取される。その後、第25話においては装備状態で出撃が確認できる。また、第26話における対コルレル戦にてビームナイフをコクピットに突き刺される寸前でガロードがこのライフルを防御に用いて、その爆発によって生じた隙をついて逆転撃破する。
ブレストランチャー
胸部インテーク下に2門装備された3砲身ガトリング式大口径機関砲。各種弾頭を使用可能なマルチパーパス仕様となっている[4]。劇中ではバリエントを破壊するなど、これのみでMSを破壊可能な威力をもつ。
マシンキャノン
肩・胸部に装着された2門のガトリング砲。第26話の対コルレル戦で使用描写が見られるが、文字設定では未記載。ヘッドバルカン・ブレストランチャーとの一斉射撃でコルレルを蜂の巣にして撃破する。『SDガンダム Gジェレーションクロスレイズ』ではこの一斉射撃がバルカン掃射という名称で本機の武装として登場する。資料によってはブレストランチャーの一部として扱われている[2]。
ヘッドバルカン
頭部に2門装備された小口径機関砲。ブレストランチャーや肩部マシンキャノンに比べ威力は劣るが、ミサイル迎撃や接近戦時の威嚇・牽制、対人戦など幅広い用途に使用される[4]。
ディフェンスプレート
ルナ・チタニウム合金製の手持ち・前腕装着両用の実体盾[1]。軽量で取り回しに優れ、正規軍以外の武装では傷ひとつ付けることさえ困難な強度をもつ[1][2][4]。ビーム兵器からの攻撃に対しても充分な防御力を発揮する[8]。その特異な形状は左手で装備するに際し、機体中央側の装甲を広く厚く外側を削減して防御力と軽量さのバランスを考慮したものである。

オプション武装

こちらでは1/100プラモデルのボーナスアイテムなど、劇中未使用の装備を記述する。これらのうち、G-ハンマーとビームジャベリンは第37話で反地球連邦組織基地内の格納庫の床に置かれているのが確認できる。なお、携行オプション装備はリアスカート部に専用のマウントラッチを取り付け携帯する。ゲーム作品では、ロケットランチャーガンとビームジャベリンが『ガンダムメモリーズ 〜戦いの記憶〜』に、G-ハンマーが『SDガンダム カプセルファイターオンライン』に、G-ハンマーとビームジャベリンとロケットランチャーガンが『機動戦士ガンダムEXVSシリーズ』にそれぞれ登場。

ロケットランチャーガン
大型ロケット弾頭を発射するMS版カンプピストル風の武装。大型弾頭のため携行弾数は制限されるが凄まじい破壊力を持つ。リアスカート部に専用マウントラッチ(発射機本体も折り畳んで装着可能)を使用して2発の弾頭を携行する[1]。『EXVS2』から格闘CS武装として登場。
G-ハンマー
鉄球とワイヤーを接続した接近戦用打撲武器。ワイヤー式であるため不要時はコンパクトな形態で収納可能。鉄球に内蔵されたスラスターによって、投擲後の軌道コントロールが可能[1]。水中戦でも威力を発揮する。『EXVSMB』では格闘の特殊格闘派生として初めて採用された。
ツインビームソード
ハイパービームソード以上のビーム刃をグリップの両端に発生する、双頭刃タイプのビームソード[1]。
ビームジャベリン
通常のビームサーベル以上のリーチをもつビーム槍[1]。敵の間合いの外からの攻撃が可能[1]。
上記の3種は、専用のマウントラッチに3種まとめて携帯する[1]。
Gビット
GX2号機のシステムを移植しているため、本機による遠隔操作が可能[2]。アイムザットがローレライの海でGビットをサルベージしていたのは、ダブルエックス用の武装とするためだった。ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』などで登場。月のD.O.M.E.に配備されていた機体を回収したもの。ガロードはニュータイプ能力を有していないので、ティファ・アディールがサブパイロットという形で操作する。
基本的にはビームライフルによる射撃攻撃を行うが、作品によってはサテライトキャノンを一斉掃射する「Gビットサテライトキャノン」の使用も可能。
関連して、『ガンダムビルドファイターズ』第7話では、アバンタイトルに登場したカトウのダブルエックス(機体色は金基調)が12機のGXビット(機体色は緑基調)を随伴させる。

劇中での活躍

ゾンダーエプタ島で起動テスト後輸送中に、バルチャー艦フリーデンのクルーであるガロードに前述の事情から奪取され[14]、以後彼の専用機としてフリーデンの艦載機となる。

ガロードはダブルエックス奪取時に触れ合ったカトック・アルザミールの「過ちは繰り返すな」という遺言を深く心に刻み、大量破壊兵器たるサテライトキャノンは本当に必要な戦局以外は使おうとせず、劇中では4話6発のみしか撃っていない。そのため、基本はライフル射撃とビームソード主体の対MS戦闘機として運用する。新連邦軍との戦いではフロスト兄弟がスカウトしたエースパイロットのニュータイプ候補生たちと機能を極限まで特化させた特殊機体を次々と刺客として送り込まれるが、基本性能の高さや僚機との連携などですべて退けることに成功する。

ガロードが革命軍への亡命者を装って宇宙に向かった際には革命軍への交渉の決め手にもなった。ダリア作戦阻止以降はティファが同乗しており、D.O.M.E.へ向かう際には正式なサブシートが増設される。なお、これはフロスト兄弟との最終決戦時には外されており、ティファはサブシートなしの状態で同乗する。

最終話にてガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクとガンダムアシュタロン・ハーミットクラブのサテライトランチャーとの撃ち合いで大破、宇宙空間に遺棄される。

デザイン

リフレクターが展開して初めてXの字を形成するGXに対し、こちらは通常の状態でX字型の意匠を備えている。頬部分に髭のような突起がついており、アンテナと合わせることで「X」の文字を形成するほか、折りたたんだリフレクターと2基のサテライトキャノンの砲身でもうひとつのXのシルエットを形成する。

Gファルコン ユニット ガンダムダブルエックス

概要 Gファルコン ユニット ガンダムダブルエックス G-FALCON UNIT GUNDAM DOUBLE X ...
諸元
Gファルコン ユニット ガンダムダブルエックス
G-FALCON UNIT GUNDAM DOUBLE X[6]
型式番号不明[6][注 7]
全長25.8m[6]
本体重量13.9t[6]
装甲材質ルナ・チタニウム合金[6]
武装ツインサテライトキャノン×1
ハイパービームソード×2
DX専用バスターライフル×1
ヘッドバルカン×2
Gビット×12
バルカン砲×2
拡散ビーム砲×2
赤外線ホーミングミサイル×10
ディフェンスプレート×1
搭乗者ダブルエックス側にガロード・ラン
副座にティファ・アディール
Gファルコン側にパーラ・シス
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Gファルコンとダブルエックスの形態で、ダブルエックスを前部分のAパーツと後部分のBパーツで挟むようにして収納する。Bパーツ自体はダブルエックスのバックパックの接続コネクタに合体する[6]。Gファルコンと合体する事で爆発的な加速力と機動性、単機では実現できないレベルの攻撃力が付与され、一個艦隊並の戦闘力を発揮する[8]。格納したダブルエックスごと戦闘機のような形態を取った"ダブルエックス収納状態"は合体前のダブルエックスから大幅に機動性・推力・火力が上昇し、そのままツインサテライトキャノンなどの武装も使用可能となる[6]。戦闘機としては通常では有り得ない程高性能の重武装機となり、MSとしては他を圧倒する高機動性を持ち、非常にトータルバランスに優れた機体となる[6]。また、ガンダムを収納したままでの大気圏突入機能も有している[6]。

武装

ツインサテライトキャノン
合体した状態ではキャノンの出力が最大化するほか、設定上は収納形態でも使用可能[6]。対MS戦等の通常戦闘用としてツインサテライトキャノンの砲身から高出力ビームキャノンを発射するゲーム作品として、『SDガンダム GGENERATION-F』がある。ゲーム上ではツインサテライトビームと呼称されている。
エネルギーパック
本来のGファルコンには装備されていなかった、ダブルエックスとの連動を踏まえ追加された[6]。
機動力の強化とツインサテライトキャノン発射のエネルギーを補うために装備される[6][注 8]。
2本が1/100キットに付属しているが、ゲーム作品などでは装備されていない場合が多い。
バルカン砲
Aパーツ機首に2門装備された機銃。高速での命中精度には高い評価があり[6]、これだけでMSを数機まとめて破壊する威力も併せ持つ[15]。
拡散ビーム砲
Bパーツの左右に1門ずつ装備された大型ビームキャノン砲。その威力は複数の敵を一瞬で消滅させる[6]。
赤外線ホーミングミサイル
Bパーツコンテナ部の左右に1基ずつ装備された赤外線誘導の実弾兵器。左右それぞれ10発が装填されている[6]。

劇中での活躍

劇中では爆発する衛星からの退避や、戦場からの高速離脱など機動性を生かした移動手段としての使用のみのため、直接の戦闘場面はない。またプラモデルの文字設定では増設Eパックを装着していないアニメ本編のGファルコンは不完全な状態であることがうかがえ、アニメ本編で戦闘ができなかった理由の補完がなされている。

また現在の所、Eパック周りの設定・描写、存在を無視するようにみえる演出がなされている。特にSD体型で登場の「GGENERATIONシリーズ」、「スーパーロボット大戦シリーズ」、『SDガンダム カプセルファイターオンライン』に顕著である。理由は不明である。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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