ガートルード・ジェキル
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ガートルード・ジェキルは、バラの園芸品種の1つ。1986年にイギリスで、デヴィッド・C.H.オースチンによって作出された[1][2][3]。流通名として、ゲルトルード・ジェキルやガートルード・ジ―キルの表記を使う例もある[2][4]。2025年に日本の福山市で開かれた第20回世界バラ会議で「栄誉の殿堂入りのバラ」に選出された[5]。流通名は、20世紀初頭の女性園芸家・ガートルード・ジェキルの名前から採られた[2]。
返り咲きのイングリッシュローズ[3][6][注 1]。ただし、返り咲き性は弱い[2]。一方で、大株になって樹勢が落ち着くと、関東以西では冬まで花が咲くようになる[3]。勢いのよい枝には春以降の花が付きにくいので、大株になるまでは切らない方がよい[3]。樹形はシュラブだがつる性が強く、日本国内では2.5m-3mほどに育つ[3][8][9][6]。作出国のイギリスでは、もう少し小型化した大型シュラブで収まり、樹高が1.5m、株張りが90cm[4]。交配種は、母・ワイフ・オブ・バス、父・コンテ・ドゥ・シャンボール[1][2][4]。父のコンテ・ドゥ・シャンボールがオールドローズのダッチェス・オブ・ポートランドから作出されているので、ポートランドのオールドローズの血を引いていると言える[10]。ロゼット咲きまたは丸弁ロゼット咲きで、花径は6-11cmの中大輪種[8][6][4]。明るく深いピンク色の花を咲かせる[6][4]。花の色は咲き進むと次第に淡くなる[3]。花付きがとてもよく、数輪で房咲きになる[2]。秋以降の花付きはよくない[6]。花もちは悪い[2][注 2]。花弁は雨に強く、花は上向きに咲く[2]。強香種で、その香りの質と強さは高く評価されている[6]。香りの質は甘い香りのダマスク香[2][4]。作出者のオースチンの言では、イングリッシュローズの中でも特に良質の、おそらくは最も強いオールドローズ香をもつ[1]。イギリスでは精油の原料としても使われている[3]。葉は厚みがある[4]。耐病性はあるが中程度、耐寒性・耐暑性はよい[2][8]。最低気温が摂氏マイナス15度の地域でも耐えられる[4]。育てやすい品種だが、樹高が高くなるので植え場所には注意がいる[8]。花枝の棘は多い[2]。株が充実してくると枝が堅くなるので、あらかじめ伸ばしたい方向にシュートを仮止めしておくなどの工夫がいる[3]。英国王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞した品種である[11]。