多変数の確率変数X1,..., Xnに対するキュムラントも、そのキュムラント母関数の級数展開の係数として、次式で与えられる。

ここで、第一行の右辺は、j1,..., jkは1,..., nの値を自由に取るものとした、変数の重複も含む表現であり、第二行の右辺は変数の重複は含まない表現である。
多変数のキュムラントは、確率変数X1,..., Xnが二つ以上の互いに独立な組に分かれるとすると、それらのなかで独立な変数にまたがるキュムラントは常に0になるという重要な性質を有する。
(独立な組に分けられる場合)
実際、確率変数が例えば、(X1,..., Xm)、(Xm+1,..., Xn)と二つの独立な組に分かれるとすると、モーメント母関数はその性質から二つの積に分解される。

従って、キュムラント母関数は

となり、左辺の級数展開において、二つの組にまたがる変数の積の項は現れず、対応するキュムラントは0となる。二つ以上の互いに独立な組に分かれる場合も同様である。