きらきら星
フランスの民謡
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「きらきら星」(きらきらぼし)は、18世紀末のフランスで流行したシャンソン"Ah! Vous dirais-je, Maman"(あのね、お母さん)の日本語名(邦題)。イギリスの詩人、ジェーン・テイラーの1806年の英語詩 "The Star" による替え歌"Twinkle, twinkle, little star"(きらめく小さなお星様)が童謡として世界的に広まり、さまざまな言語に翻訳され、現在では世界中で愛唱されている。また、マザー・グースの1つに分類されている。
日本には"Twinkle, twinkle, little star"を元にして大正期に紹介された[1]。1914年(大正3年)に共益商社書店から発行された『英語唱歌教科書 巻一』に"Twinkle, twinkle, little star"の近藤逸五郎訳詞が掲載されている[2]、その後複数の日本語詞が知られている(日本語詞の作詞者については日本語詞を参照のこと)。

歌詞
フランス語
オリジナル版
| フランス語原詞 | 日本語訳 |
|---|---|
| Ah ! Vous dirai-je, Maman, Ce qui cause mon tourment ? L'autre jour, dans un bosquet, « Étant faite pour charmer, Je rougis et par malheur Je n'avais pour tout soutien |
ねえ! 言わせてお母さん 何で私が悩んでいるのかを あの日、木立の中で 「君は誰かを魅了するためにいるようなもの 私は真っ赤になった、悔しいけど それまで私の支えは |
他の版
| フランス語原詞 | 日本語訳 |
|---|---|
| Ah! vous dirai-je, Maman, Ce qui cause mon tourment. |
ねえ! 言わせてお母さん 何で私が悩んでいるのかを |
ドイツ語の替え歌
ドイツのクリスマスソング『明日サンタクロースがやってくる(Morgen kommt der Weihnachtsmann)』は「きらきら星」のメロディを使用したものである。
| ドイツ語原詞 |
|---|
| Morgen kommt der Weihnachtsmann, Kommt mit seinen Gaben. Trommel, Pfeife und Gewehr, Fahn und Säbel und noch mehr, Ja ein ganzes Kriegesheer, Möcht' ich gerne haben. |
英語の替え歌
| 英語原詞 | 日本語訳 |
|---|---|
| Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! Up above the world so high, Like a diamond in the sky. Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! |
きらめく、きらめく、小さな星よ あなたは一体何者なの? 世界の上空はるかかなた 空のダイアモンドのように きらめく、きらめく、小さな星よ あなたは一体何者なの? |
日本語詞
現在、日本では上記英語の替え歌を元にして作詞された日本語詞が複数歌われている。日本語名は「きらきら星」や「キラキラ星」となることが多いが、日本語詞によっては別の曲名がつけられているものもある(ただし、これらについても「きらきら星」や「キラキラ星」と呼ばれることもある)。主な日本語詞の作詞者は以下のとおり。
そのほか、作詞者は不明だが「きらきらほしよ きれいなほしよ」で始まる歌詞もある[3]。
著作権
編曲・替え歌
- ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732年 - 1795年。ヨハン・ゼバスティアン・バッハとアンナ・マクダレーナの第9子で、下から数えて2番目の息子にあたる「ビュッケブルクのバッハ」。)がクラヴィアのための「「ああ、お母さん聞いてください」による変奏曲」の主題に選んでいる。
- モーツァルトがこの曲の主題を基に変奏曲(きらきら星変奏曲、1781年 - 1782年頃)を作曲している[注 1][注 2]。
- アルファベットを覚えるための「ABCの歌」(1835年)のメロディーとしても使用され、それにちなんだと思われる替え歌も数多く作られている。
- 『不思議の国のアリス』(1865年)の中で、"Twinkle, twinkle little bat(こうもり)"、"Like a tea-tray(お盆) in the sky"と、英語の替え歌に対しさらに替え歌が歌われている。
- サン=サーンスの『動物の謝肉祭』(1886年)の「化石」にメロディーが引用されている。
- エルンスト・フォン・ドホナーニの「ピアノと管弦楽のための童謡の主題による変奏曲」(1914年)に使われている。
- 鈴木鎮一は「きらきら星」を基に「きらきら星変奏曲」を作曲しており、スズキ・メソード(1946年)音楽教室で最初に学ぶ曲になっている。
- 1950年代には加藤省吾の作詞、海沼実の編曲で「たのしいクリスマス」として田端典子が吹き込み、コロムビア・レコードからシングル発売した(規格品番:C-94)。レコードには「モーツアルト〔ママ〕作曲」と表記されている。
- NECのパソコン「OP-98シリーズ」(1990年から1993年、出演:田原俊彦)や日本電気ホームエレクトロニクス(現・NECライティング)の蛍光灯「ホタルック」のテレビコマーシャルで替え歌が歌われていた。
- SMAPの1991年発売のデビューシングル「Can't Stop!! -LOVING-」はきらきら星のサンプリング曲である。
- 1993年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲2、「スター・パズル・マーチ」(小長谷宗一作曲)は、きらきら星を初めとした星にまつわる曲のメロディを引用して作られた楽曲である。「スター・パズル・マーチ」は2022年公開の映画『20歳のソウル』の中で演奏されている[8]。
- 玉置成実の2004年発売のシングル「Shining Star ☆忘れないから☆」はきらきら星のサンプリング曲である。
- 2011年にベネッセコーポレーションが、『こどもちゃれんじ』の企画「みんなのきらきらクリスマス」キャンペーンソングとして、替え歌「みんなのきらきらぼし」を制作。『こどもちゃれんじぽけっと』・『こどもちゃれんじほっぷ』の2011年12月号の付録DVDの映像特典として収録された(歌唱:つじあやのと子どもたち)[9][10][11]。
- 『BanG Dream!』アニメ第1期や、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のストーリー内で、主人公の戸山香澄がギターで演奏したものを歌っていた。また、2017年8月21日に日本武道館で開催された「BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」では、戸山香澄を演じる愛美らが、アニメのストーリーを再現するという演出で「きらきら星」を披露した。
- 朝日放送ラジオ『桑原征平粋も甘いも』水曜日「粋甘流☆美女と野獣NEO」コーナーの2018年7月分にて、「つるつる星」という替え歌の歌詞を募集。三代澤康司(朝日放送テレビアナウンサー)による歌い出しの「つるつる光る」に続く、「How I wonder」にあたる投稿を小川恵理子、「what you are!」にあたる投稿を桑原征平が歌って、出来上がった歌詞の面白さを競うというもの。なお「つるつる」は桑原の頭部が由来。
- 2020年、アサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ X-BITTER」のCMで、X JAPANのYOSHIKIがアレンジしたものを演奏した[12]。
- 2022年、アニメーション映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』で、映画用にアレンジされた唄を主人公の少年3人が歌った[13]。
- イオン北海道のG.G感謝デーのCMに本曲のアレンジ版が使われている。
- 2026年4月、東京シティ競馬のナイター競走(トゥインクルレース)の新コンセプト「日本を輝かせるトゥインクルレースSTAR☆T!」キャンペーンイメージソングとして、「TWINKLE TWINKLE DIRT STAR」を制作。中島美嘉が歌唱を担当している[14]。