ギャロッピング現象
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ギャロッピング現象防止策として取り付けられている相間スペーサ
(275kV送電線・茨城県稲敷市)
(275kV送電線・茨城県稲敷市)
送電線は普通、断面が円形で、立体的に見ると長い筒状になっている。しかし、ギャロッピング現象の場合は、送電線の風上側にだけ雪や氷が付着することで、断面が長円形や三角形に近い形、立体的に見ると筒の横に翼がくっついたような形状になる。これにより、同じような強風の条件下でも、後者は大きな揚力を受けるため上下に大きく振動するようになる。
揚力により上下の振動(鉛直振動)が起こりやすくなると、重力の制約を受けた左右の振動と合わさって、幅の大きな激しい振動を起こす。このため、送電線同士が異常接近したり接触したりして、ショートする。これは低圧の細い送電線だけではなく、高圧の太く重い送電線でも起こり、電力網の系統送電線(基幹路線)で起こった場合は社会的に大きな影響を与える。
発生に適した風向・風速が研究により判明している。
- 上空から地図のように見て、風向が送電線路に直角方向である。おおむね送電線と風向のなす角度が45度以上だと起こりやすい。
- 横から見て、風向が水平(層流)である。
- 風が定常的に吹く(強弱変化の少ない強風が長く続く)と発生しやすい。風速は約5メートル毎秒以上とされている。
また、着雪が起こりやすい条件として、水の融点に近い0 - 2℃くらいという研究結果がある。また、これに近い温度で、雨氷や樹氷などの着氷も発生する。
ショートの防止策として、通常のスペーサをルーズスペーサや相間スペーサに換えて、異常接近を防ぐことなどが挙げられる。