クリスタルの洞窟
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概要


ナイカ鉱山は鉛・亜鉛・銀などを産出する鉱山である。これらの金属に加えて石膏の結晶も日常的に産出されていた。1985年以降、坑道から地下水を汲み上げる作業が行われている。
洞内は石膏の水和結晶である透明石膏(セレナイト、selenite)の巨大結晶で埋め尽くされている。この中には今までに人類が発見した結晶の中で最大級のものもあり[3]、最も大きな結晶は長さ 11m、直径 4m、重さ55トンである。この巨大な結晶は非常にゆっくりと形成されたと推定されている[4]。
洞窟自体は長さ 27m、幅 9m ほどであるが、洞内は非常に暑く気温は 58℃ に達し、湿度 90-100% を保っている。この環境下では適切な装備の無い人間は約10分しか滞在できないため、長らく未踏の地であった[5]。
発見
結晶の成長
調査
前述のような高温多湿の環境であるため、洞内の探索に際してはこれを防御する装備を要する。ヘルメットやヘッドライト等の一般的な装備の他、断熱のための保冷剤入りのベストや、送風装置、防水のための特別装備が必要となる。
洞内では地質学・生物学など様々な分野の視点から調査が行われている。例えば結晶の中には内部に水を包含したものもあり、このような空隙に閉じ込められていたと推定される花粉は、結晶が形成された当時のナイカ一帯の植生を復元する手がかりとなる。しかし、人の出入りに伴う洞内の二酸化炭素濃度の変化や、排水による結晶への重力的負荷の増加などにより、結晶が損傷することも懸念されているが、後述のテレビ番組(2012年)では、後10年ほどで鉱山の操業が終了し排水ポンプも止まるため、洞窟は再び地下水に満たされる予定だという。