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クリック決済

電子商取引における国際規格のひとつ From Wikipedia, the free encyclopedia

クリック決済英語: Click to Pay)とは、電子商取引における国際規格のひとつである。

概要

国際ブランドの標準化団体であるEMVCoが国際標準仕様を定めており、「EMV Secure Remote Commerce」という名称である[1]

日本では、2025年10月15日からバンドルカード[2][3]、2026年2月24日から三井住友カード[4][5]、各社マイページからの利用登録を開始した。また、GMOペイメントゲートウェイは、自社が提供する決済サービスの無償オプション機能として2026年2月16日から提供開始したことを発表した[6]

名称

対面決済の迅速化を目的として開発されたタッチ決済英語: Tap to Pay)と対になるように名付けられた[7]。タッチ決済も国際ブランドの標準化団体であるEMVCoが国際標準仕様を定めており、「EMV Contactless」という名称である[8]

経緯

国際ブランドによる従来の電子商取引では、顧客はカード券面に記載されたカード番号・カード名義人・有効期限・セキュリティコードを入力し、要求があれば3Dセキュアの追加認証をクリアする必要がある[9]。この方法には、複数の問題が存在していた。

  • カード情報の入力作業が手間であった[10]。オートコンプリート機能を使用すると負担を低減できるが、パスワードと同様に不正アクセスや端末の紛失によるリスクが発生する[11]
  • のぞき見・フィッシング詐欺・マルウェア感染などによってカード情報が漏洩すると、不正に決済される可能性があった[12][13]
  • 本人であっても、ワンタイムパスワードの不達などの要因で3Dセキュアを通過できない場合があり、カゴ落ちリスクを孕んでいた[14]
  • 実装方法について統一的な仕様が存在しないため、UI等を自前で開発しなければならず、UIがECサイトごとにばらついたり、カード情報の不適切な取扱いや漏洩が発生したりした[10]
  • Google PayApple Payの登録情報を呼び出す方法もあるが、GoogleやAppleによる追加の審査や手数料負担を見込まなければならず、導入をためらうECサイトも少なくなかった[15][16]

上記の問題に対し、クリック決済は次のように対処した。

  • 国際規格の確立により、以前より少ない開発工数で脆弱性の少ないカード決済環境を導入できるようになった[10]
  • カード情報を流通させず、代わりにトークンや動的データで決済処理を行うことで、情報漏洩防止と利便性向上の両方を達成した[7]
  • メールサーバや電話回線の速度や機密性に依存しないパスキーを導入したことで、本人性の担保と決済の迅速化の両方を達成した[7][注釈 1]

利用方法

クリック決済を利用するには、次のどちらかの経路で事前登録を済ませておく必要がある。事前登録には、カード券面に記載の情報に加え、カードの呼び出しキーとなる携帯電話番号・メールアドレスの入力が必要である[18]

決済手順は以下のとおりである[17]

  1. 対応するECサイトで買いたいものを選び、購入手続きに進む。
  2. 購入者情報の欄に、クリック決済用として事前登録した携帯電話番号またはメールアドレスを入力する。
  3. 国際ブランド所定の方法[注釈 3]で本人確認し、クリック決済にログインする。
  4. 入力した携帯電話番号やメールアドレスに紐づけられたカードの一覧が表示される。
  5. 使用したいカードを選ぶ。
  6. 決済が完了する。

脚注

関連項目

外部リンク

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