クロコノマチョウ

From Wikipedia, the free encyclopedia

クロコノマチョウ
オス
メス
上:メス、下:オス
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: タテハチョウ科 Nymphalidae
亜科 : ジャノメチョウ亜科 Satyrinae
: コノマチョウ属 Melanitis
: クロコノマチョウ M. phedima
学名
Melanitis phedima
(Cramer)
和名
クロコノマチョウ
英名
Dark Evening Brown
亜種
  • M. p. oitensis(Matsumura)

クロコノマチョウ(黒木間蝶、Melanitis phedima)は、チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるジャノメチョウの一種。

ジャノメチョウ亜科の中でもこれらコノマチョウの仲間は特に異端であり、他にはシロチョウ科にしかない「脚の爪が二分する」形態を持つ。

静止時にを開かないのはジャノメチョウ科の特徴である。

気温も下がった薄暮時に活発に活動する。 日中の成虫は里山の疎林や開けた竹林の枯れ草や落ち葉の間で休息している。

森林性が強く、茶色一色にしか見えない地味な模様と、不整合な飛び方はを思わせる。翅には前翅表の上端に大きな崩れた蛇の目模様を持つ。

型と型があり、夏型は秋型と比べて比較的黒っぽく、翅裏には小さな蛇の目模様が並ぶ。秋型は翅裏が枯葉模様になり翅の縁が尖る。

生態

幼虫は、まばらに生えたジュズダマ等の葉に密着している。緑色の保護色で、揺らしても動くことは少ない。食草が密生する場所では、生息が確認できない。里山の道ばたや畑の一角に茂る一抱えほどの株に数十頭が生息している。株全体を食べ尽くすほどは群生しない上、葉の片方を食べることが多いので、見慣れないと幼虫の発生を見落としてしまう。薄暮時に活発に飛翔する成虫の特性から、ジュズダマ等の密集地では飛翔中に葉との接触が避けられないので、ぽつんと離れた株に産卵する。このため、カヤネズミ等天敵の捕食からも逃れられる。

成虫は、晩秋の気温が下がった(7~8℃)薄暮時に活発に活動する。 飛翔力は強く樹間を巧みにすり抜けたり、常緑樹を高速で飛び超えたりして、樹液や熟した柿の汁を吸いに巡回する。熟した柿を見つけるとかなり暗くなってから定時に飛来する。強い照明には落下するように逃れる。 日中は、樹間の地面近くで休息することが多い。多くの成虫は里山の疎林や開けた竹林の枯れ草や落ち葉の間に生息する。 食草周辺は、枯れてしまう為、越冬は成虫が樹間や竹林の落ち葉の間でする。 このため、比較的低温でも飛翔できるが、積雪地帯での越冬は難しい。暖冬が続く近年は関東地方まで分布圏を北上させている。

幼虫の食草はススキジュズダマなどのイネ科単子葉植物。は丸い垂蛹を形成する。越冬態は成虫である。

薄暗い森林でよく見られる。光を好まないのか、食草が多分に生えていても疎林や人家周辺ではあまり見られない。

日本国内では本州以南で見られるが、沖縄にはほとんど生息していない。

近縁種

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI