迷蝶

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迷蝶(めいちょう)とは、本来の生息地ではない場所に、台風などの上昇気流に乗って一時的に運ばれてきたチョウのこと[1]偶産蝶(ぐうさんちょう)とも呼ばれる[2][3]

迷蝶として知られるカバマダラ

迷蝶は、自力での移動能力を超えた気象条件(主に台風や季節風)によって、本来の分布圏外へ運ばれる現象、またはその個体自身を指す。日本においては、主に東南アジア台湾中国大陸などの熱帯亜熱帯の地域から、南西諸島九州、時には本州まで運ばれてくるケースが多く見られる[3]

迷蝶の飛来記録は、昆虫学における生物地理学の研究材料となる他、台風の進路や気流の動きを裏付ける貴重なデータとなる[4]

特徴

定期的に渡りを行う渡り鳥アサギマダラのような移動とは異なる。あくまで気象条件に依存した偶発的な飛来を指す。運ばれてきた先で産卵し、一時的に次世代が発生することがあるが、の寒さに耐えきれず死滅することが多く、その土地に永続的に定着することは稀である。なお、地球温暖化などの環境変化により、かつて迷蝶として扱われていた種が、北上して定着し、固有種に変化する事例(ツマグロヒョウモンクロマダラソテツシジミなど)が報告されている[5][6]

主な例

南西諸島に定着しているが、九州地方では迷蝶として見られる。
熱帯性のチョウで、強風に乗って日本各地へ飛来する。
フィリピンや台湾から南西諸島へ飛来する代表的な迷蝶。
東南アジアなどに広く分布し、日本国内では迷蝶として記録される。

参考文献

脚注

関連

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