クー (フィンランド神話)
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クー(フィンランド語: Kuu[1])はフィンランド語で月を意味する言葉。フィンランド神話では月の女神である[2]。
『カレワラ』によると、大気の娘イルマタルは原初の海を漂う中、小鴨がイルマタル自身の膝の上に卵を生むことを許した。卵は落ち、その欠片が天地と成った。白身は月と成り、黄身は太陽と成った[3](宇宙卵型神話)。
また『カレワラ』の後半(第47-49章)[4]では、ポホヨラの女主人ロウヒによる月と太陽の幽閉と、ワイナミョイネン・イルマリネンによる解放の物語(日月解放神話)が描かれている。この部分は、カレリアやイングリアに断片的な形で散在していた伝承を『カレワラ』の編者リョンロートが補足脚色したものと考えられている[5]。また原カレワラや古カレワラでは描写がやや異なっている[6]。
またミカエル・アグリコラの記録した伝承(1551年)に、「カヴェ (Kave[7]) が月を食べた」というものがあるという[8][9]。このカヴェは森の獣を指すと考えられており[8]、世界の神話でよく見られる鳥獣が日月を呑み込むモチーフの一類話と考えられる[8]。一方でクリストフリッド・ガナンデルの辞典(1789年)では、「カヴェ(婦人[8])が月を解放した」という伝承が語られているという[8][10]。
- クータル - フィンランド神話の月の女神、クーはクータルと呼ばれることもある
- パイヴァタル - フィンランド神話の太陽の女神
- ポホヨラの娘 (フィンランド神話)
- 月神一覧