グラフィティ (Palm)
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もともとPalm社が、HP OmniGo 100・120 やMagic CapシリーズといったGEOSベースのデバイス向けの文字認識システムとして開発された。また、AppleのNewtonでも手書き認識を十分に行えなかったため、NewtonOS上でも代替の認識方式として利用可能であった。Windows Mobileプラットフォームでも「Block Recognizer」という名称で動作し、Symbianプラットフォームでは標準の認識方式として採用されていたほか、カシオのPDAにも提供されていた。
このソフトウェアは、タッチ感知パネル上でスタイラスを用い、見えない状態でも描けるように設計された大文字ベースの新文字体系(ネオグラフィー)に主に基づいている手書き文字認識である。ユーザーは通常、文字を書いている途中ではその形を視認できないため、特に書きにくい4文字(A、F、K、T)については、交差線(画の交点)を合わせる必要がないよう簡略化されている。例えば「A」を入力するのに「∧」のような形(ジェスチャー)を、「B」を入力するのに「β」のような形を入力する。これらは一筆で書けるようにアルファベットを簡略化したもので、これを用いることによってすばやく文字を入力することができる。当時の一般的な文字認識に比べて処理が軽く、入力もしやすかった。
一部の文字については、「公式」の筆順以外でも描くことができる。たとえば「V」は右から左へ描いても同じように認識され、「X」は「K」を左右反転させたようなストロークで描いてもよく、これらの代替ストロークは公式ストロークよりも高い認識率で読み取られることが少なくない。
Graffitiを入力するための画面は左右に分割されており、左側にアルファベットを、右側に数字を入力する。また「/」(左から右上への斜線)に続けて何らかのアルファベットを入力することでコマンド入力となる。
2003年にゼロックスとの訴訟を受けてPalm社は、自然な筆記にある程度似たジェスチャーを用いる[1]グラフィティ2をリリース。グラフィティ2はCommunication Intelligence Corporation(CIC)社のJot技術に基づいており、この技術はWindows CEやその他の組み込みプラットフォームでも文字認識機能を提供していた[2]。
現在はグラフィティを含むPalm OSをGarnet OSと2007年に改称[3]しACCESSがライセンス権利を持っており、Android向けのグラフィティアプリを販売している。
脚注
- ↑ Hardy, Ed (2003年1月29日). “Inside Graffiti 2”. Brighthand. オリジナルの2006年8月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20060825135452/http://www.brighthand.com/default.asp?newsID=11846 2024年10月18日閲覧。
- ↑ “Jot: you live in the fast lane - input in the fast lane” (PDF). Communication Intelligence Corporation. 2003年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月14日閲覧。
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