ゲイコツナメクジウオ
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| ゲイコツナメクジウオ | ||||||||||||||||||||||||
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Asymmetron inferum Nishikawa, 2004 | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| ゲイコツナメクジウオ | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| Whale-fall lancelet |
ゲイコツナメクジウオ(鯨骨蛞蝓魚、学名:Asymmetron inferum)は、鯨骨生物群集から見つかったナメクジウオの1種。ナメクジウオ類(脊索動物門頭索動物亜門ナメクジウオ目ナメクジウオ科)で唯一深海(水深200m以深)に棲む種であり、もっとも古い系統に属する種でもある。
学名のinferumは深海を意味する[1]。
形態
生態
系統と分類
ナメクジウオは脊索動物門、頭索動物亜門に分類される動物の総称である。頭索動物亜門はすべてナメクジウオ綱・ナメクジウオ目・ナメクジウオ科に含まれるが、ナメクジウオ科はナメクジウオ属、カタナメクジウオ属、オナガナメクジウオ属の3属に分けられる。(オナガナメクジウオ属は一時期カタナメクジウオ属に含まれるとされていたが、その後の研究により形態的にも遺伝的にも区別できる独立の属とされている[2][6]。)
本種はオナガナメクジウオ属に分類される。ミトコンドリアDNAを用いた分子系統解析によって、オナガナメクジウオ属はナメクジウオ科3属のなかでもっとも初期に分岐した系統であり、そのなかでも本種は最初に分岐したと推定されている[6]。したがって本種は頭索動物亜門のなかでもっとも古い系統に属する現生種だと考えられるので、同じ脊索動物門に属する脊椎動物の起源を研究する手がかりとなることが期待されている[7]。
進化
他のオナガナメクジウオ属は浅いサンゴ礁の海に生息しているのに、本種だけが深海の鯨骨生物群集に棲んでいる。分子時計によって、本種が他のオナガナメクジウオの系統と分岐したのは白亜紀中期(約1億年前)であると推定されている。大型のクジラ類が起源したのは始新世中期(約4千万年前)なので、本種は大型のクジラによる鯨骨生物群集が出現するよりも前に分岐していたと考えられる[6]。
この点について昆ら[6]は、本種の祖先がメガロドンやシファクティヌス、魚竜や首長竜といった大型脊椎動物の死骸を利用していた可能性を指摘している。これらの動物はクジラと比べて脂肪が少ないため、硫黄の濃度がそれほど高くならない。ナメクジウオ類は高濃度の硫黄には耐えられないのが普通である。本種の祖先もそうだったとすれば、はじめは魚類や爬虫類の死骸を利用し、大型のクジラが現われた後で硫黄耐性を進化させ、鯨骨に特殊化したと推測することができる[6]。