コスマヌプリ
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概要
十勝岳連峰北部に位置する山で、主稜線上のピークからわずかに新得町側に逸れた場所に位置する。南東側の斜面は三股山、トノカリシベツ山の2山がある2つの湿地帯を持つ火山性の台地が形成されている。
山名は元は「小スマヌプリ」であり、スマヌプリに対する名称で、小泉秀雄が記した1918年の地図に記載されている[1]。スマヌプリは現在のツリガネ山のこととされているが、小スマヌプリはツリガネ山すぐ北側の肩を指す山名とされており、現在のコスマヌプリは南スマヌプリという山名で小泉氏が描いた地図に記載されているが[1]、なぜ「コスマヌプリ(小スマヌプリ)」がツリガネ山肩のピークから現在の位置に変わったかは不明である。スマヌプリはアイヌ語「スマ・ヌプリ(岩・山)」が語源とされているものの「岩」と言えるようなものはツリガネ山には乏しく、一説には三川台と扇沼山の間にある兜岩がスマヌプリではないかと考える人もいる[2]。
登山道は存在するものの通る場所はコスマヌプリすぐ北の肩であり、山頂へ通じる道はなく無雪期には酷い藪に覆われるほか、最も近い登山口はトムラウシ山か美瑛富士の登山口であるため山頂まではかなり長いルートとなる。
周辺の山
- トムラウシ山
- オプタテシケ山
- 三川台(1,766 m) - 山名の通り辺別川・美瑛川・十勝川支流ユウトムラウシ川の3つの川の源頭に当たるピークであり、ここから兜岩を経て扇沼山へ行く支稜線と十勝岳連峰へ行く稜線が分岐する。かつては登山道としての分岐でもあり、標識が設置されているものの扇沼山へ向かう道への案内板は破損しており、既に廃道と化しているものと思われる。
- ツリガネ山(1,708 m) - コスマヌプリの北に連なる山で、古地図には「スマヌプリ」と記載されている[1][3]。登山道はツリガネ山すぐ北西肩を通っており、山頂への登山道は存在しない。登山道も藪に覆われている箇所は多く肩の北側すぐには鎖場もあるほかコスマヌプリと同様に登山口からかなり離れており容易ではない。
- 兜岩(1,675 m) - 三川台と扇沼山の間にある岩峰でその鋭い山容から周囲でも非常に目立つ山容となっている。一説にはこの山が元のスマヌプリと考える人もいる[2]。山頂まではかなり危険度があるため多くの人は扇沼山から三川台へ行く際には巻く。
- 美真岳(1,668 m) - コスマヌプリのすぐ西に連なり、南側は双子池があり縦走のキャンプ場となっている[4]。
- 扇沼山(1,615.2 m) - 三川台から兜岩を経て連なり、南西側にある硫黄沼が扇形に見えたことが山名の由来とされる。かつては登山道が存在したとされるものの現在は廃道化しており藪に覆われている箇所が多くある。山頂標識は現存している。
- 三股山(1,212.8 m) - コスマヌプリとツリガネ山の間にある標高1,558mの無名峰から南東に伸びる尾根上に形成された細長い台地上に位置し、三等三角点「三股山」が設置されている。また北方領土を含めた北海道の重心がある[5]。登山道は存在しない。
- トノカリシベツ山(1,151.3 m) - コスマヌプリの南側に伸びる尾根上に形成された台地上に位置する山で、二等三角点「殿狩士別」が設置されている。山名は周辺を流れる川である十勝川支流のトノカリウシュベツ川に由来し、アイヌ語「ト・ヌカルシ・ペッ(天気・見る・いつもする・川)」が語源であるとされる[6]。
