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コットン (ゲーム)

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コットン FANTASIC NIGHT DREAMS』(: Cotton: Fantastic Night Dreams)は、サクセスが開発し、セガ・エンタープライゼスより1991年4月に発売されたアーケードゲーム[1]

概要 ジャンル, 対応機種 ...
コットン
アーケード版のロゴ
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード
PCエンジンSUPER CD-ROM²
X68000
PlayStation
ネオジオポケットカラー
PlayStation 3 (PS3)
PlayStation Portable (PSP)
PlayStation Vita (Vita)
Javaアプリ
Microsoft WindowsSteam)
PlayStation 4 (PS4)
Nintendo Switch (Switch)
開発元 AC
サクセス
発売元 AC
セガ・エンタープライゼス
PCE
ハドソン
X68000
EAビクター
PS, NGP
日本の旗 サクセス
NGP
アメリカ合衆国の旗 SNK
プロデューサー 吉成隆杜
プログラマー 初山勝
桑原利行
音楽 平田健一
美術 田村英樹
シリーズ コットンシリーズ
人数 1人
発売日 AC
日本の旗 1991年4月[1]
アメリカ合衆国の旗 1991年
PCE
日本の旗 1993年2月12日
アメリカ合衆国の旗 1993年
X68000
日本の旗 1993年9月24日
PS
日本の旗 1999年4月28日
NGP
日本の旗 2000年3月23日
欧州連合の旗 2000年
Javaアプリ
日本の旗 2000年3月30日
PS4/Switch (リブート)
日本の旗 2021年2月25日
Win (リブート)
世界の旗 2021年11月11日
Win (プロジェクトEGG)
日本の旗 2023年2月21日
PS4/Switch (アケアカ)
世界の旗 2024年11月28日
システム基板 セガ・システム16B
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概要

2Dグラフィック描画による横スクロールシューティングゲームで、プレーヤーは主役であるほうきに乗った魔法使いの少女「コットン」を操作し、ゲームクリアを目指す。セガのシステム基板「セガ・システム16B」用に開発された[1]

ビジュアルや設定においてSF的・硬質的なモチーフが多くを占めていた当時のSTGシーンの中にあって本作は世界観やキャラクターがポップなファンタジー的モチーフで統一されている。業者向け宣伝パンフレットでは「女の子でもゲームの面白さに熱中できる」というアピール文章が確認できるが、2016年の文献では『萌えキャラ・シューティング』の嚆矢的な存在とも認識されている[2]

オープニングやステージの合間で展開されるビジュアルシーンも「コットン」のもう一つの醍醐味と言われている。"7色のWILLOWを求めて進む物語"を盛り上げるためのコットンや妖精のグラフィックが楽しめる[3]

後に同社や他社より続編が発売されシリーズ化されたほか、通常の移植以外にも細かい点をアレンジしたリメイク版もいくつか登場。1994年にはスーパーファミコン向けに『コットン100%』が、2021年には『コットン リブート!』のタイトルでNintendo Switchほか数機種に、それぞれリリースされている。

また自社および他社のゲームタイトルに本作のキャラクターが出演するなどのコラボレーションが行われている。


ゲーム内容

システム

基本は選択自機なしの1人用シューティング。

敵が落とすアイテムを取得する事で経験値が溜まり、画面下のゲージが最大になるとショットがパワーアップする。ショットとは別の攻撃手段として投下型のボム攻撃や、アイテムによって効果が変わる魔法がある。

地形に対しては接触しても特にミスにはならない。

ステージクリア時のボーナスゲームは、画面上部から湯呑みが降ってきて、それを取るというものである。なお、湯呑みを取らず、全て避けることに成功すると、ボーナス加点となる。

ステージ間ではキャラクター同士のギャグ混じりの掛け合いが行われる。

2周クリアで真のエンディングとなる仕様だが、2周目のプレイには1クレジット追加投入する必要がある。

ストーリー

ナタ・デ・コットンはとても食いしん坊の魔法使い。特に珍味のWILLOWが大好物。現在、世界は魔物で溢れ出し現在進行形で大ピンチを迎えているが、食い気のコットンはそんなことはお構いなしにWILLOWを求めて彷徨っていた。そんな彼女の前に妖精のシルクが現れた。彼女が語るには世界に出没している魔物とそのボスを倒せばWILLOWをいっぱい食べられるとの事。何も考えていないコットンは持ち前の気楽さで気安く魔物退治を引き受け、食い気のみで大きな危険に飛び込んでいくことになる[2]

登場キャラクター

ナタ・デ・コットン
- AC版:由口貴恵 / PCE版:TARAKO
本作の主人公。食いしん坊な魔女で、世界の危機を気にすることなく『WILLOW』を求めて放浪している。
シルク
声 - PCE版:笠原留美
妖精族の少女。世界の危機をコットンに助けて欲しいと頼んだが、コットンに振り回されることになる。
WILLOW
コットンが探し回っている妖精界の珍味。見た目はコットンの顔と同じ大きさの、キャンディのような包装がなされた物となっている。敵のボスが持っており、7個集める事で「ビッグでぐれ~となWILLOW」になるらしい。
作品によってはウィロー、ウイローとも表記される[4]
ういろうのようなものと思われがちであり[4][注釈 1]、実際、広告にてWILLOWに「ういろう」とのルビが振られているものもある[5]。その一方、『トラブル☆ウィッチーズ Origin 〜アマルガムの娘たち〜』ではういろうについての伝聞を根拠に「WILLOWとういろうは別物」とするコットンの台詞がある[4]

他機種版

さらに見る タイトル, 発売日 ...
タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 備考
コットン 日本の旗 1993年2月12日
アメリカ合衆国の旗 1993年
PCエンジンSUPER CD-ROM² ハドソン ハドソン
コットン 日本の旗 1993年9月24日 X68000 サクセス EAビクター 予約特典で「湯のみ」が存在
コットンオリジナル 日本の旗 1999年4月28日 PlayStation サクセス サクセス
コットン
-FANTASTIC NIGHT DREAMS COTTON-
日本の旗 2000年3月23日
アメリカ合衆国の旗 2000年
ネオジオポケットカラー サクセス 日本の旗 サクセス
アメリカ合衆国の旗 SNK
SuperLite 1500シリーズ
コットンオリジナル
日本の旗 2000年3月30日 PlayStation サクセス サクセス 廉価版
コットン
メガアプリ対応
日本の旗 2000年3月30日 Javaアプリ
(メガアプリ)
サクセス サクセスネットワークス アーケード版をベースにしてはいるがほぼ新作[6]
SuperLite 1500シリーズ
コットンオリジナル
日本の旗 2007年6月28日 PlayStation 3
PlayStation Portable
PlayStation Vita
ゲームアーカイブス
サクセス PlayStation版の移植
コットン 日本の旗 2020年12月17日 アストロシティミニ 瑞起[7] セガトイズ(発売)
セガ(販売)
アーケード版の移植
本体に予め収録された36タイトル(+おまけ1)の1つ
コットン 日本の旗 2023年2月21日[8] Windows D4エンタープライズ X68000版の移植
コットン 世界の旗 2024年11月28日[9][10][11] PlayStation 4
Nintendo Switch
ハムスター
(移植担当)
ハムスター アーケード版の移植
日本版、欧州版を収録
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PCエンジン版
コットンのキャラクターボイスに声優を起用。当時の家庭用ゲーム機としては大容量メディアであったCD-ROMを使い、ゲーム音楽もアレンジバージョンに差し替えられ、CD幕間デモにもボイスを流している。初作の移植版では、この機種版にのみシルクのキャラボイスが実装されている。
X68000版
アーケード版をベースにした移植。ゲームバランスには若干手が加えられている。(一例としては2面ボスキャラの挙動など)。
2019年には後述する『コットン リブート!』のために、レトロゲームショップ・BEEPが復刻版をオリジナル同様フロッピーディスクで限定発売した。(パッケージの装丁は独自にデザインしたものを使用)
アストロシティミニ版
1980年代から1990年代中期のアーケードゲーム36作品(+おまけ1作品)を収録した「復刻系ゲーム機」。ディスクメディアではなく半導体メモリにプリインストールされているので、ローディングも無くアーケード版と(ほぼ)同等の状態でプレイが可能となっている。また本体自体の機能として、いわゆる「どこでもセーブ」(ステートセーブ)も可能。
コットン リブート!
BEEPよりNintendo Switch/PlayStation 4用ソフトとして2021年2月25日に発売。同年11月11日にはPC(Steam)が発売[12]。開発は『トラブル☆ウィッチーズ』を手掛けたロケットエンジンが担当。X68000版の移植版と、それをベースに画角を16:9化し、グラフィックなどをブラッシュアップし新システムも導入したアレンジ版を同時収録している。
アレンジ版のキャラクターボイスはオーディションを行い選んだ新規キャストによる。コットン役は宮木南美、シルク役は堀川かえで、ベルベット女王役は姫野つばさ、ナレーションは相川なつが担当[13]
なお、発表時にX68000用ソフトとして新規リリースする旨のアナウンスがされたが、現時点では未発売となっている。
アーケードアーカイブス版
アーケードアーカイブスへのサクセス参入第一弾として配信。日本版と欧州版を収録している。ハイスコアモードは「1周クリアまで」と「2周クリアまで」の2部門で集計される。タイトル画面のセガのクレジットやロゴが削除され、サクセス単独となっている。

開発

開発当初は『くるみ坂日記〜活劇編』の仮称であった[14]。本作は、当時のアーケードゲームとしては珍しくアニメーションを取り入れた[15]。また、キャラクターデザイナーとして当時アニメーターとして知られていた田村英樹が起用された[15]

ティンクルスタースプライツ』の企画者であるカシオ松下はこの理由について、本作の基板であるセガ・システム16Bが1985年生まれであるため、グラフィックの回転機能の欠如など、1991年当時のアーケードゲームおよび家庭用ゲーム機に負けるところがあったため、ゲーム以外のところで注目を集めようとしたのだろう、とゲーム文化保存研究所のサイトの寄稿文で推測している[15]

また、『コットン ロックウィズユー』のプロデューサーを務めた長友慎也は、本作プロデューサーの吉成隆杜から聞いた話として、他のメンバーからデモシーンの挿入を反対される中、それを押し切ったと2026年のインタビューの中で明かしている[16]

スタッフ

アーケード版

  • キャラクター・デザイン:田村英樹
  • プログラマー:初山勝、桑原利行
  • グラフィック・デザイナー:田村英樹、伊藤しのぶ、T.KASHIMA
  • ミュージック・コンポーザー:平田健一
  • ラジオ・アクトレス:由口貴恵
  • プロデューサー:吉成隆杜 [16]

PCエンジン版

  • ミュージック・コンポーズ:T'sミュージック、BANG HEADS PRJ.、T.SATOH
  • プロデューサー:青山英治
  • アシスタント:E.YAMAMOTO
  • ディレクター:川口佳之
  • テクニカル・サポート:ケニス・サザーランド
  • プログラム:リッキー・サン・チワウ、エリック・チョウ・ヨク、チョウ・ワイ・フォー
  • グラフィック:マシュー・ヤウ・H.M、アダム・シウ・ワイ、カートン・ウォン・K.T、フランキー・チェン・K.S
  • メッセージ:はりもとひでこ、ケニス・サザーランド
  • ミュージック・ディレクター:滝本利昭
  • ミュージック・プログラム:井上雅明
  • スペシャル・サンクス:松浦浩司、市沢保弘
  • パッケージイラスト:明貴美加

X68000版

  • プログラマー:初山勝
  • グラフィック・デザイナー:S.SANO、町田孝幸、T.TOKUTOMI
  • サウンド・プログラマー:磯田重晴
  • ラジオ・アクトレス:由口貴恵
  • スペシャル・サンクス:まつおかしんいち、伊藤しのぶ、石郷岡卓、宇井照子、H.SAKAMOTO、Y.SHINTANI、QBIT STAFF
  • ディレクター:吉成隆杜、水島正人
  • クオリティー・アシュアランス:あさのすすむ

反響

本作はシューティングゲームにとって「冬の時代」[注釈 2]に生まれたにもかかわらず、ゲーマー以外のファンを獲得する形で人気を博した。このことについてカシオ松下は、アニメ絵がふんだんに盛り込まれていたことでゲームセンター内で非常に目立ちライト層の耳目を集めたと分析している[15]

長友は2026年のインタビューの中で、この当時はインカムを重視する作品が多い中で、長尺のデモシーンを擁する本作を発売したサクセスの正気を疑ったと明かしつつも、自分の勤務していたゲームセンターでは一定のインカムを保っていたとも話している[注釈 3][16]。。

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通29/40点 (PCE)[17]
21/40点 (PS)[18]
月刊PCエンジン75/100点 (PCE) [要出典]
電撃PCエンジン73.75/100点 (PCE) [要出典]
マル勝PCエンジン35/40点 (PCE) [要出典]
PC Engine FAN22.82/30点 (PCE)[19]
(総合101位)
受賞
媒体受賞
第5回ゲーメスト大賞大賞5位 (AC)[20]
ベストシューティング賞4位 (AC)[20]
ベスト演出賞4位 (AC)[20]
ベストVGM賞4位 (AC)[20]
年間ヒットゲーム33位 (AC)[20]
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アーケード版
ゲーム誌「ゲーメスト」の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において大賞5位を獲得、その他にベストシューティング賞で4位、ベスト演出賞で4位、ベストVGM賞で4位、年間ヒットゲームで33位、ベストキャラクター賞では本作の主人公であるコットンが2位、本作のサウンドトラック『コットン』がベストアルバム賞で5位を獲得した[20]
PCエンジン版
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・8・7・7の合計29点(満40点)[17]、「月刊PCエンジン」では75・75・75・75・75の平均75点(満100点)、「電撃PCエンジン」では70・85・75・65の平均73.75点(満100点)、[要出典]マル勝PCエンジン」では9・8・9・9の合計35点(満40点)、[要出典]PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り22.82点(満30点)となっている[19]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で101位(485本中、1993年時点)となっている[19]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「RPGのように敵を倒した経験値でショットが13段階にレベルアップする、一風変わったシステムだ」と紹介されている[19]
さらに見る 項目, 総合 ...
項目 キャラクタ音楽操作性熱中度お買得度オリジナリティ 総合
得点 4.373.913.703.793.643.41 22.82
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PlayStation版
ゲーム誌「ファミ通」の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)となっている[18]

他作品への影響

カシオ松下は、本作によってキャラクターシューティングという概念が大きく前進したと述べ、本作の影響を受けた作品の一例として『ガンバード』を挙げている[15]

関連商品

音楽CD

  • 1991年 G.S.M.1500シリーズ コットン/セガ・サクセス (サイトロン・レーベル ポニーキャニオン
  • 2012年 コットン オリジナルサウンドトラック(ウェーブマスター) - CD4枚組。
    • DISC 1 『コットン』(X68000版、「Loading」のみ)、『コットン』(業務用)、『コットン オリジナル』(PlayStation版)、『コットン』(ネオジオポケット版)
    • DISC 2 『パノラマコットン』(メガドライブ版)、『コットン100%』(スーパーファミコン版)
    • DISC 3 『コットン2』/『コットンブーメラン』、『コットン』(SoftBank携帯版)
    • DISC 4 『レインボーコットン』(ドリームキャスト版) を収録。
  • iTunes
    • 先に発売されたサントラよりコットン、コットン2、パノラマコットンの曲を配信していた、現在は配信はしていない

コミック

脚注

参考文献

外部リンク

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