コホート研究
観察研究の一つ
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コホート研究(コホートけんきゅう、英語: cohort study)は、分析疫学における手法の1つであり、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる観察研究の一種である。症例対照研究(英語: case-control study)などとともに、疫学における代表的な観察研究の手法である。

(ニューヨーク州立大学作成[1])
概要
観察研究は、ある一時点の状態を観察する横断研究と、同一の対象を一定期間にわたって追跡する縦断研究に大別される。コホート研究は縦断研究の一種であり、共通の特徴を持つ対象集団(コホート)を一定期間追跡する研究である。前向きコホート研究では対象集団を将来に向かって追跡するが、既存の記録を用いる後ろ向きコホート研究もある。いずれも曝露と疾病発生の時間的な前後関係を評価できることが特徴である。こうした特徴に伴う利点と欠点については後述する。
後ろ向きコホート研究
ランダム化比較試験との違い
他手法との比較
代表的なコホート研究
日本のコホート研究
日本疫学会は、以下を満たす活動を大規模コホート研究として掲載している[2]。
- 疫学会会員が研究代表者か準ずる役割を果たしていること
- 1万人以上についてベースライン調査を終了していること
- 5年以上の追跡を終了していること
原爆被爆者における健康影響調査
原爆被爆者寿命調査、成人健康調査など[3]。原爆放射線被曝による影響を示す世界で唯一のコホート研究である。
国立がんセンター多目的コホート調査
5保健所管内15区市町村の住民(6万から8万人)を対象に死亡、罹患を追跡をしている。数多くの研究結果を発表している。
文部科学省コホート調査(JACCスタディ)
大学研究者により全国各地で11万人を追跡するコホート研究である。死亡、罹患を追跡しているが、主に死亡個票をもとにしている。
久山町研究
福岡市に隣接した福岡県糟屋郡久山町(人口約8,400人)の住民を対象に脳卒中、心血管疾患などの疫学調査を九州大学が1961年から実施しているもの。世界的に高く評価されている精度の高い研究である。開始したのは九州大学教授 勝木司馬之助である。追跡率は99%以上であり、全町民の詳細で長期間な研究は、世界でも例を見ないコホート研究である。
高周波電磁界と脳腫瘍の関連に関する国際調査
低レベルの職業・環境曝露に伴うリスク評価の一環として国の援助の基に研究[3]。
米国のコホート研究
フラミンガム研究
米国NHIが米国北部のマサチューセッツ州フラミンガム町(住民28000人)で行っているコホート研究。1948年から開始されている[4]。