コメツガ
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名前と分類
分布
形態
生態
他のマツ科針葉樹と同じく、菌類と樹木の根が共生して菌根を形成している。樹木にとっては菌根を形成することによって菌類が作り出す有機酸や抗生物質による栄養分の吸収促進や病原微生物の駆除等の利点があり、菌類にとっては樹木の光合成で合成された産物の一部を分けてもらうことができるという相利共生の関係があると考えられている。菌類の子実体は人間がキノコとして認識できる大きさに育つものが多く、中には食用にできるものもある。土壌中には菌根から菌糸を通して、同種他個体や他種植物に繋がる広大なネットワークが存在すると考えられている[5][6][7][8][9][10]。
ツガ(Tsuga sieboldii)やモミ(Abies firma)が暖温帯と冷温帯の中間付近の気象的なニッチのある場所に出現するといわれることが多い(中間温帯などと呼ばれ、研究者によって認否の差のある理論である[11])のに対し、コメツガはより寒冷な地域(標高)に分布し、主な範囲は冷温帯上部から亜高山帯にかけてである。
ツガ属やモミ属の多くの種と同じく本種も典型的な陰樹であり、林内に形成されたギャップにおいて稚樹が成長し更新していく。条件の悪い所では倒木更新(nurse log)を採ると見られている[12]。コメツガは土壌の発達が比較的悪い場所でも生育でき、そのような場所で優勢になりやすいことがしばしば指摘される樹種である[13]
- 尾根沿いに並ぶコメツガ(長野県北横岳)
- 山頂付近に成立したコメツガ群落(画面中央下)
- 土壌の発達の悪い岩場で優勢になるコメツガ
- コメツガの純林
保全状況評価
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[1]
IUCNレッドリストでは1998年版で軽度懸念 (Lower Risk/least concern) に評価され、2013年版では改めて軽度懸念 (Least Concern) とされている[1]。