コロヨシ!!

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決起! コロヨシ!!2
著者 三崎亜記
発行日 2012年1月30日
発行元 角川書店
ジャンル スポーツ小説
青春小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
コード ISBN 978-4-04-110092-9
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コロヨシ!!』は、三崎亜記による日本小説スポーツ小説)。

野性時代』(角川書店)にて2008年7月号に第1話が掲載された後、8月号から2009年8月号にかけて隔月で計8回連載された。テーマは「自由と不自由」[1]。同誌2010年4月号から2011年6月号まで続編「コロヨシ!! シーズン2」が連載され、2012年に『決起! コロヨシ!!2』が刊行された。

掃除」が日本固有のスポーツとなった20xx年を舞台とした作品。

本作に登場する「この国(日本)」・「居留地」・「西域」といった世界観は、作者の過去の作品でも登場している。『失われた町』では主人公の桂子が居留地を訪れる様子が描かれる。

20xx年、日本固有のスポーツ・掃除は、戦後の統治政策の一環で国の統制下に置かれていた。日本で「掃除」を表立ってできるのは、高校生活の3年間、部活動としてだけだった。

幼い頃から密かに掃除を続けてきた、西州第一自治区の高校生・藤代樹は、才能を持ち、新人戦で優勝という結果を残しながらも「ただの部活」だと冷めた態度でいた。だが翌年の夏の大会でエリート校の「掃除」を目の当たりにし、壮絶な敗北感を味わう。

登場人物

掃除部

藤代 樹(ふじしろ いつき)
西州第一自治区の高校2年生。州大会新人戦で優勝した掃除部のエース。
藤代家では「掃除」が禁句となっており、通常の意味でさえ使われることはない。掃除部に入っていることは妹の沙月しか知らず、親には「肩車スポーツ部」に入部していることになっており、そのことをネタに沙月から度々小遣いをせびられている。
夜はP/T「左舷能無」で顔を隠して添え舞いのバイトをしている。
高倉 偲(たかくら しのぶ)
高校1年生。新入生歓迎会での演舞で、動体視力に長けた部員にすら気づかれない早さで樹のミスをフォローした。その後、寺西に密かにスカウトされ、部員の誰も知らされないまま新人戦にエントリーし、独特な攻撃的な掃除を披露した。
5歳まで居留地で育ち、掃除の英才教育を受けてきた。異邦郭の武闘掃除の暫定王者。
山岸(やまぎし)
高校3年生。掃除部主将。
昼間は黒縁眼鏡に長髪をだらしなくたらした頼りない姿をし、夜になると眼鏡を外し髪をオールバックにし、頭脳明晰で眼光鋭い人格に変わる。
P/Tで調統師のバイトをしている。西原が緑香双樹に移ってからは、ウェストフィールドの代理店長を務めていたが、後に学校を休学し西原と居留地へ渡る。
訪先輩(ホウ)
3年生。西域からの留学生。普段から柄掃を頭の上に立てて歩く絶妙なバランス感覚の持ち主で「バランスの変人」の異名を持つ。「言いますよ、西域では、〜〜と。」と格言を言うのが口癖だが、ほとんどの人はその意味を理解できない。
原田先輩(はらだ)
3年生。掃除部マネージャー兼作戦参謀。
毎日、部費の通帳とにらめっこしている。家は蔡所。父親は寺西と知り合いで、2歳年上の兄も掃除部のOB。
小塚 尚美(こづか なおみ)
高校2年生。掃除部副部長。
言葉や動作におばさん臭さが漂う。5年前に母を亡くしており、3カ月前に父親が佐緒里の母親と再婚し、姉妹になった。
連載直前まで名前が「麻美」だったが、昔の作品に同じ名前の登場人物がいたことを思い出し変更された[2]
小塚 佐緒里(こづか さおり)
高校2年生。旧姓・前田。身長145cm。シングルマザーだった母親が3カ月前に尚美の父親と再婚し、姉妹になった。
尚美とペアを組んでいたが、夏の大会当日に尚美が怪我をし、急遽永田とペアを組んだところ予想外の好結果を出す。
永田(ながた)
高校1年生。掃除部の新入生。身長190cm。中学時代は美術部所属だった。間延びした話し方をする。身長145cmの佐緒里とペアを組むことになり、凸凹コンビとなる。訪に「バランスがいい」と見初められる。
後藤 圭(ごとう けい)
高校1年生。掃除部の新入生。運動神経皆無。母親が山岸の母親と仲が良く、鍛えてやって欲しいと無理矢理入部させた。
大方の予想通り、掃除に関してはほとんど上達しなかったが、アーキテクトの欠点に気づき、復元競技の司令塔を務める尚美の後継者候補となる。
寺西(てらにし)
掃除部顧問。生物教師。突き出た腹が特徴的。「掃除」を知らない顧問として軽んじられているが、そうとは思えない数々の伝説があり、それらは「寺西マジック」と呼ばれる。

その他

小山 大介(こやま だいすけ)
樹の同級生。召喚部所属。運動神経抜群で、中学時代はバレー部とバスケ部を掛け持ちし抜群の成績を残したが、高校では足を故障したという名目でどちらにも入部していない。身体がなまるからという理由で掃除部に「助っ人」として参加している。高校から掃除を始めたとは思えない腕前を有しており、幼い頃から掃除を続けていた樹が焦燥感を覚えるほど。コーヒー牛乳が大好き。
夏の大会出場後、夏休みの課外授業にも部活にも一切顔を出さなくなり、2学期には直轄校へ転校していた。
梨奈(りな)
樹の幼なじみ。生まれついての女王様気質の持ち主で、樹は何度となく理不尽な仕打ちを受けてきた。お嬢様学校に通っている。
学校は、たとえ兄弟であろうと許可なく異性と歩いてはならないなど厳しい校則があり、P/Tへの出入りなど言語道断である。
父親は接続会社の代表として認識されているが、何をしているのか全く分からない。西州の政財界ではその名を知らぬ者はいない大人物。
連載中は名前が「美奈」だったが、昔の作品に同じ名前の登場人物がいたことを思い出し刊行に際して変更された[2]
藤代 沙月(ふじしろ さつき)
樹の妹。梨奈と同じお嬢様学校に通っている。樹の部活を黙認する代わりに度々小遣いをせびる。
西原(さいばら)
カフェ・ウエストフィールドの店主。見る度に髪の色が変わる。ハンドルマスター「WF(ダブレフ)」としてP/Tで奏楽を行う。
かつてHM「B・T・C」として首都のP/Tの高殿で活躍していた。「都落ち」してきた理由は誰も知らない。
黒木先輩(くろき)
掃除部のOB。西原と同級生。全国大会準優勝という輝かしい戦績を持つ。
日登美(ひとみ)
カフェ・ウエストフィールドの常連で、煩雑時には店を手伝う女性。掃除部に救われた過去を持ち、その活動を応援している。
首都の大学の法曹学部卒。後に、西州新聞に就職し、マツリゴトの部署に配属される。
池田(いけだ)
国防省国家保安局管理官。七三に分けられた髪と三つ揃いのスーツがトレードマーク。
小石丸(こいしまる)
剣道弓道の道具を扱う庫空堂の女主人。掃除道具も充実しており、その歴史にも精通している。原田蔡司とは夫婦で、掃除部のマネージャー・原田は実の娘だが、なぜか3人とも他人行儀な話し方をする。
牧田(まきた)
正国史(歴史)の教師。女性。なぜか樹に敵意をむき出しにしたような態度を取る。肩パッドの入った流行遅れの服を着て、おかっぱ頭のカツラを被っている。
樹の祖父
樹が3歳の頃に長物を与え、掃除の手ほどきをした。6歳の頃に姿を消す。
谷崎(たにざき)
「老師」と呼ばれる老人。樹の祖父と共に、寺西・池田の指導者を務めていた。
石祖開祖(せきそかいそ)
居留地のP/T「緑香双樹」の専属HM。顔の左半分は女性の化粧で髪も長いが、右半分は頭髪を剃ってあるため、外見で性別を判断できない。

用語

脚注

外部リンク

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