国技

国の固有あるいは伝統的な技芸や競技 From Wikipedia, the free encyclopedia

国技(こくぎ、英語: National sport)とは、の固有あるいは伝統的な技芸競技を表す[1][2]

サッカーが事実上の国技となっている国は多い

概要

国民スポーツは、その国の文化の本質的な部分であると考えられており、日本では相撲が、アイルランドではゲーリック・ゲームズ試合が、パキスタンではフィールドホッケーが行われるように、一部のスポーツは事実上の(法律によって確立されていない)国民的スポーツであるが、韓国におけるテコンドーのように、法律によって確立された国民的スポーツとなっている競技も存在する[2]

国技は歴史が古く国の伝統文化と関連するもの、国民が愛好して競技者や観戦者が多いもの、発祥した国で国技と扱うものなど多様な捉え方がある。アメリカの国技はかつて野球とされてきたが、近年ではアメリカンフットボールが主流を占めるなど[3]、時代によって変化もみられる。英連邦諸国のクリケットなど、国外から伝播されたものが国技に至る事例もある。またサッカー[4]を実質的な国技としている国も数多くある。

世界の国技一覧

カナダの国技であるアイスホッケー
ブラジルの国技に制定されている格闘技カポエイラ
スペインの国技として有名な闘牛
北欧やカナダで盛んなクロスカントリースキーは、ノルウェーの実質的な国技である
アメリカ合衆国で圧倒的な人気を誇り、今日では野球を上回る"国民的娯楽"とされるアメリカンフットボール[5]
英連邦の広い地域で国技として認知されているクリケット
クリケットと同じく英連邦内の複数の国で国技として認知されているラグビーラグビーユニオン
中国の国技としての認知度が高い卓球
日本では「モンゴル相撲」の名で知られるブフ

公式の国技

法律またはその他の公的手段によって宣言されたものの一覧である[6]

事実上(非公式)の国技

以下は、国ごとの事実上または非公式の国民的スポーツの一覧である。

日本の国技

両国国技館(2代目)

日本法令政令において、国技についての定めは無い。

相撲説

明治神宮にて奉納土俵入りを行う稀勢の里 (2017年)

大相撲の大部分が開催される興行施設は「国技館」と呼称されている。これは1909年(明治42年)に初代両国国技館が竣工した際、江見水蔭が執筆した開館披露文の一節「そもそも角力は日本の国技」からとられたものである[101][102]

財団法人大日本相撲協会が財団法人日本相撲協会へ改称する際に監督官庁の文部省へ提出した寄附行為の第3条では「この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し」と記し、1966年(昭和41年)文部省令第6号で認可された。現行の同協会定款[103]においても第3条に「この法人は、(中略)我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させるために」と記されている。

2010年4月19日に元露鵬と元白露山大相撲力士大麻問題による解雇は他の競技に比して処分が重すぎると主張し、解雇無効と地位確認を求めた訴訟において、東京地裁は「国技たる相撲を他のスポーツと比較することは適切でない」として棄却している。

野球説

高校野球始球式第92回全国高等学校野球選手権大会2010年

日本プロ野球の統一契約書において、「わが国のプロフェッショナル野球を利益ある産業とするとともに、不朽の国技とすることを契約者双方堅く信奉する」と記されている[104]

2020年東京オリンピックにおける野球競技で日本代表が金メダルを獲得した際、野球日本代表特別顧問(当時)の王貞治は「僕は野球が国技だと思っている」と述べた[105]

脚注

関連項目

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