サイコプシス・バースティーギアナ
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| サイコプシス・パピリオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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サイコプシス・バースティーギアナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Psychopsis versteegiana (Pulle, 1909) |
サイコプシス・バースティーギアナ Psychopsis versteegiana (Pulle, 1909) は、ラン科植物の1つ。洋ランとして著名なサイコプシス・パピリオによく似ている。
着生する多年生の草本[1]。往々にして群落をなして生育している。草丈は17cm~30cm程になる。偽鱗茎は3.8cm~5.4cmの高さで広卵形からほぼ円形をしており、左右から扁平で、側面から見た場合の幅は高さとほぼ等しい。その縁は丸くて不規則に波打つ。また偽鱗茎の基部からは数枚の鞘が出て、偽鱗茎の表面を部分的に覆っている。それらの鞘は早くに枯れ、薄くて乾燥して、長さは7.6cm、幅2.5cmに達する。偽鱗茎の表面の露出した部分は暗赤色を帯びた紫色に着色するが、鞘に覆われた部分は緑色である。
葉は偽鱗茎の先端に1つだけ着いている。葉身の形は楕円形から長楕円形で、葉裏には竜骨があり、先端はやや鋭く尖っており、葉幅は3.8cm~9cmほど。また基部に向かっては次第に狭くなり、短くて抱え込まれた葉柄につながる。葉身の表側は光沢のないオリーブがかった緑色をしており、植物が暗いところで育った場合には明るい緑色の不規則な斑模様が入り、明るいところで育った場合にはよりはっきりした赤紫の斑模様になる。葉の裏側は緑色に赤紫の斑模様が入る。
開花の時期は野外でも栽培下でも周年にわたる。花茎は一番若い偽鱗茎の基部から出て長さは66cm~110cmに達する。花茎は直立し、弾力があってしなやか。花茎の断面は基部近くでは広楕円形だが先端に向かって次第に平らになり先端近くでは扁平で両側に比較的鋭い縁を持つ形になる。花茎には6cm~10cmの間隔で節があり、薄く乾燥した苞に包まれる。苞の長さは基部のもので2.5cm程。節は花茎の先端に向かうほど短くなる。1つの花序には3~5個の花が含まれ、それらは順次開花する。花は大きくて目立ち、その差し渡しは5.4cm、高さは11.5cmに達する。側花弁と背萼片は細長くて直立するように上に向かって伸び、その長さは6.3cm~7cm近くになるがその幅は0.6cmほどしかない。それらは緑がかった黄色をしており、その基部側の半分ほどには暗赤褐色の斑紋がある。先端側の半分ほどは一様な赤褐色になっている場合もあるが、縁は往々にして黄色くなっている。側萼片は幅が広がった鎌状で長さは5~5.3cm、幅は1.9cm、縁は細かく波打っている。色は明るい黄色から緑がかった黄色をしており、黄褐色の幅広く横断する形の斑紋がある。唇弁は3つの裂片に分かれ、バイオリンのような形をしており、長さは5.8cm~6.4cmで幅は5.8cm。唇弁全体は明るい黄色に様々な黄褐色の斑紋を縁沿いに並べ、また中央の裂片の縁も黄褐色になっている。中央裂片の縁は強く波打ち、また先端はVの字に切り込んだ形になっている。側裂片の間の部分に長く伸びた形のカルス(肥厚)があり、これは黄白色の地に明るい褐色の色が乗る。このカルスは左右に厚くなった竜骨状の部分を持つ。蕊柱は丈夫で緑色と赤褐色で彩られ、葯は淡いクリーム色。また蕊柱の両側面にある翼状の突出部は櫛状で、細く平行に並んだ突起があり、その最下の突起は幅広く楕円形となっている。
分布および生育環境
ペルー、スリナム、エクアドル、ボリビアにかけて分布する[2]。最初に発見されたのはスリナムのタパナホニ川の流域だが、この場所ではそれ以降発見されておらず、後にコレンティン川の周囲で発見された。ボリビアではコチャバンバ県の北東部に位置するサンラファエルに近い標高460m程にある湿潤林内の古い柑橘類の樹上で発見された。ペルーではサンマルティン県とパスコ県の中のティンゴ・マリアに近い地域に見られる。その地域では普通は標高600m~1200mの湿潤な山地林で生育している。エクアドルでの状況には情報がない。
環境条件としては通年にわたって温暖で多雨多湿な環境であり、植物の生長も通年に行われ、休眠等はしない[3]。
分類
本種は現在では同属のパピリオと同様に当初はオンシジウム属として記載された[4]。パピリオは1838年に別属として現在の属名を与えられ、しばらくこれは無視された形になっていたが、1975年に改めてこの変更が認められた。本種は更に遅れて1982年に現在の属に移された。現在ではこの属には4種が含められているが、その中で本種の特徴は花茎の先端近くが扁平になっており、また節が膨らんでいることで区別できる。
なお、本属の P. sanderae は過去に本種と混同されたことがある[5]。Bennett と Chrustenson が1961年から1989年にわたってエクアドルから採集した本種をこの種と誤同定したため、過去にこの種として同定されたものの多くが実は本種であった。