自衛隊サイバー防衛隊

統合幕僚監部隷下の情報通信部隊 From Wikipedia, the free encyclopedia

自衛隊サイバー防衛隊(じえいたいサイバーぼうえいたい、英語:JSDF Cyber Defense Command:JCDC)は、防衛省市ヶ谷地区に所在する防衛大臣直轄のサイバーセキュリティ部隊である。

創設 2008年平成20年)3月26日
自衛隊指揮通信システム隊
廃止 2022年令和4年)3月16日
再編成 2022年(令和4年)3月17日
自衛隊サイバー防衛隊[1]
所属政体 日本の旗 日本
概要 自衛隊サイバー防衛隊, 創設 ...
自衛隊サイバー防衛隊
前身となったサイバー防衛隊のオペレーションルーム[注釈 1]
創設 2008年平成20年)3月26日
自衛隊指揮通信システム隊
廃止 2022年令和4年)3月16日
再編成 2022年(令和4年)3月17日
自衛隊サイバー防衛隊[1]
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 自衛隊共同の部隊
編制単位 防衛隊[2]
兵種/任務 UC混成
サイバー・通信管理・指揮所管理
人員 約540人
所在地 東京都新宿区
編成地 市ヶ谷地区
通称号/略称 JCDC、自サ防隊
上級単位 防衛大臣直轄
担当地域 全国
特記事項 常設統合部隊
指揮官 黒木孝太郎陸将補
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隊司令将補職であり、自衛隊法第21条の2第2項「共同の部隊」および同法施行令第30条の20および21に設置根拠を有する。

本記事では、前身となる自衛隊指揮通信システム隊(じえいたいしきつうしんシステムたい、英語: Command Control Communication Computers Systems Command、略称:C4SC)についても解説する。

概要・任務

本部隊は31中期防に基づいて、自衛隊指揮通信システム隊内にあったサイバー防衛隊の機能などを拡充し、自衛隊指揮通信システム隊そのものを置き換える形で新編された部隊である[2]

サイバー攻撃への対処、防衛省自衛隊の共通ネットワークである防衛情報通信基盤(DII)の管理・運用を主たる任務とする。

また従たる任務として、各自衛隊のサイバー関連部隊に対する訓練の企画や評価などの訓練支援を行う[2][3]

2022年(令和4年)12月、防衛力整備計画 (2023)により、2027年(令和9年)度までの目標として

  • 自衛隊サイバー防衛隊などのサイバー関連部隊を約4,000人に拡充。
  • システム調達や維持運営等のサイバー関連業務に従事する隊員に対する教育を実施し、「サイバー要員化」を推進。
  • これらを合わせて防衛省・自衛隊のサイバー要員を約2万人体制とし、将来的に更なる体制拡充を目指す。

ことが示された[4][5]

前身

中期防衛力整備計画 (2005) 構想により、自衛隊創設以来初の常設統合部隊として自衛隊指揮通信システム隊が編成された。

自衛隊指揮通信システム隊の任務はこれまで統合幕僚監部指揮通信システム部指揮通信システム運用課が担ってきたものである。隊員は陸上自衛隊海上自衛隊航空自衛隊自衛官および事務官・技官をもって編成されている。2014年(平成26年)にはサイバー防衛隊[注釈 1]を新編し、約300名が所属している。サイバー防衛隊は、人員を将来的に1000人体制に拡大する方向で検討されており[6]中期防衛力整備計画 (2019)(31中期防)発動以降は毎年度増員(詳細は掲載各資料の「自衛官定数等の変更」を参照)[7][8][9][10]されていた。

2022年(令和4年)3月、サイバー攻撃からのシステム防護機能を強化するため、自衛隊指揮通信システム隊を廃止、約540人規模の「自衛隊サイバー防衛隊」が新編された[11][12]

沿革

(前史を含む)

  • 2002年平成14年)3月:統合幕僚会議事務局第3幕僚室(J-3)に「防衛情報通信基盤管理運営室」を新編。
  • 2006年(平成18年)3月27日:統合幕僚監部新編に伴い、防衛情報通信基盤管理運営室は統幕指揮通信システム部(J-6)指揮通信システム運用課隷下に編成替え。

自衛隊指揮通信システム隊

  • 2008年(平成20年)3月26日:統幕指揮通信システム運用課中央指揮所管理運営室・防衛情報通信基盤管理運営室を廃止し、自衛隊指揮通信システム隊として編成完結(当時約160人)。隷下部隊は保全監査隊、中央指揮所運営隊、ネットワーク運用隊の3個隊[13]。隊司令は1佐職とされた。
  • 2013年(平成25年)

自衛隊サイバー防衛隊

  • 2022年(令和04年)3月17日:自衛隊サイバー防衛隊を防衛省市ヶ谷地区に新編[1][16]。隊司令は将補職に格上げされた。
  • 2025年(令和07年)3月:中央指揮所運営隊を廃止し、システム監査評価隊を新編[17]

部隊編成

  • 自衛隊サイバー防衛隊本部[18]
  • ネットワーク運用隊[18]
  • サイバー作戦隊[19]
  • システム監査評価隊[17]

自衛隊指揮通信システム隊廃止時の部隊編成

  • 自衛隊指揮通信システム隊本部
  • ネットワーク運用隊(防衛情報通信基盤の維持運営および通信監査を担当)
  • サイバー防衛隊(防衛情報通信基盤に対するサイバー戦防護を担当[20]
  • 中央指揮所運営隊(中央指揮所の管理運営を担当)

主要幹部

さらに見る 官職名, 階級 ...
官職名階級氏名補職発令日前職
自衛隊サイバー防衛隊司令陸将補黒木孝太郎[21]2025年08月01日[21]陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部
指揮通信システム課長[21]
副司令1等空佐山口嘉大2025年03月24日航空自衛隊幹部学校航空研究センター長
サイバー作戦隊長1等陸佐
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さらに見る 代, 階級 ...
歴代の自衛隊指揮通信システム隊司令
(1等陸佐、1等海佐または1等空佐)
階級氏名在職期間出身校・期前職後職
011等空佐糸永正武2008年03月26日 - 2008年11月30日防大20期統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム運用課
中央指揮所管理運営室長
防空指揮群司令
府中基地司令
021等海佐坪倉恭司2008年12月01日 - 2009年12月01日防大22期保全監査隊司令退職(海将補昇任)
031等海佐島田正登2009年12月01日 - 2011年08月01日防大22期情報業務群司令退職(海将補昇任)
041等海佐筧豊隆2011年08月01日 - 2014年08月01日防大26期佐世保地方総監部防衛部長退職(海将補昇任)
051等陸佐菅野俊夫2014年08月01日 - 2016年12月19日防大30期陸上自衛隊補給統制本部
通信電子部長
防衛装備庁調達事業部調達総括官
(陸将補昇任)
061等陸佐嶌末真2016年12月20日 - 2018年07月31日東京国際大学
[注釈 2]
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官退職(陸将補昇任)
071等陸佐伊藤幸二2018年08月01日 - 2020年12月21日防大33期防衛装備庁プロジェクト管理部
装備技術官
陸上自衛隊通信学校副校長
兼 企画室長
081等陸佐井上勝2020年12月22日 - 2021年11月30日防大35期統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム企画課
指揮通信システム開発室長
西部方面総監部総務部長
1等陸佐木村顕継2021年12月01日 - 2022年03月16日防大39期陸上自衛隊教育訓練研究本部自衛隊サイバー防衛隊司令
(陸将補昇任)
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さらに見る 代, 階級 ...
歴代の自衛隊サイバー防衛隊司令
(陸将補、海将補または空将補)[16]
階級氏名在職期間出身校・期前職後職
01陸将補木村顕継2022年03月17日 - 2025年07月31日[21]防大39期自衛隊指揮通信システム隊司令
(1等陸佐)
統合幕僚監部首席指揮通信システム官[21]
02陸将補黒木孝太郎[21]2025年08月01日[21] -陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部
指揮通信システム課長[21]
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脚注

参考文献

関連項目

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