サリー・ルーニー

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職業
  • 小説家
  • 脚本家
言語 英語
国籍 アイルランド
サリー・ルーニー
2024年撮影
生誕 (1991-02-20) 1991年2月20日(35歳)
カスルバーメイヨー県アイルランド
職業
  • 小説家
  • 脚本家
言語 英語
国籍 アイルランド
教育 トリニティ・カレッジ (ダブリン大学) (文学士号、2013年; 研究修士号)
活動期間 現代
ジャンル 小説心理小説
代表作 Conversations with Friends (2017年)
Normal People (2018年)
Beautiful World, Where Are You (2021年)
Intermezzo (2024年)
主な受賞歴 コスタ賞 (2018年)
Irish Book Awards (2018年) Encore Award (2019年)
活動期間 2017年~現在
配偶者 ジョン・プラシフカ (m. 2020)
署名
ウィキポータル 文学
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サリー・ルーニー(1991年2月20日生まれ)はアイルランドの作家。小説「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ英語版」(2017年)、「ノーマル・ピープル(サリー・ルーニーの小説)英語版」(2018年)、「美しい世界はどこに英語版」(2021年)、「インテルメッツォ(サリー・ルーニーの小説)英語版」(2024年)の著者。最初の二つの著書はテレビのミニシリーズ「ふつうの人々」(2020年)、「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ(テレビシリーズ)英語版」(2022年)としてドラマ化された。ベストセラーとなった小説は世界で600万部以上売れて[1]47ヵ国語に翻訳され、批評家からの賞賛を獲得するとともに商業的にも成功している。文学評論家はルーニーをミレニアル世代を代表する作家の一人とみなしており[2][3][4]、タイム誌の2022年の世界で最も影響力を持つ100人に選ばれた[5]

現代アイルランドの若者世代の関心事の文学的な代弁者として広く認知されている。その多くが若年層の読者をターゲットとした作品(特に成長物語のカテゴリーとして)は、アイルランド以外の国々で大きな人気を得ており、中国アメリカでベストセラーとなっている。短編小説や詩も書いている。文学への貢献により、2018年にコスタ賞アイルランド図書賞英語版、2019年にアンコール賞英語版を受賞した。

2024年現在、配偶者とカスルバーに居住、執筆活動をしている。自らをフェミニストかつマルクス主義者と呼び、作品の多くはそれに関連した題材を扱っている。政治的、社会的な分野での活動も活発で、グローバルな出来事、動向、議論について定期的に意見を表明している。

1991年にメイヨー県カスルバーで生まれた[6]カスルバーは幼少期を過ごした場所であり[7]ダブリンとしばらくの間ニューヨークで学んだ後[8]、現在住んでいる場所でもある。父キエラン・ルーニーはテレコム・エリン英語版で働き、母マリア・ファレルはアートセンターを運営していた[7][9][10]。兄と妹がいる[7]トリニティ・カレッジ (ダブリン大学)で文学を学び、2011年にトリニティ・カレッジ( ダブリン大学)優秀学部生英語版に選ばれ、2013年には文学士号を得て卒業した[11]。政治学の修士課程に入学したが修士号は得られず、代わりにアメリカ文学の研究修士号を得た[12][13]

トリニティ・カレッジ (ダブリン大学)在学中、ディベート部に所属し、2013年にはヨーロッパ大学ディベートチャンピオンシップでトップディベータになり[14][15]、後にその経験について書いている[16]。小説家になる前、レストランの管理職として働いた[17][18]

経歴

初期の経歴

自身が「完全なゴミ」と呼ぶ最初の小説は、15歳のときに完成した[19]。最初に出版された作品は、中等学校在学中に文芸誌「ザ・スティンギング・フライ英語版」に投稿して掲載された二つの詩だった。2014年後半からは「継続的な」執筆活動を始めた[20]。小説デビュー作となる「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ英語版」をアメリカ文学の修士課程在学中に完成させた。本作品のために、3ヵ月間で10万語を書き上げた[19]

2015年に「ヨーロッパ大陸でトップクラスの過激なディベータ―」であった頃の自身についてのエッセイ「たとえあなたが私を打ち負かしても(Even If You Beat Me)」がアンドリュー・ワイル英語版のエージェントであるトレーシー・ボウアン(Tracy Boha)の目に留まり、ボウアンはルーニーと契約したが、最初、ルーニーはボウアンに新しい素材を送ることを躊躇っていた[10]

彼女は私の物語を読んで、何か他に読めるものが無いか尋ねてきた…でも、私は長い間、何も送らなかった…なぜかは分からないけれど。手抜きの原稿を見せたくはなかった[17]

最終的にルーニーはボウアンに原稿を送り、ボウアンはそれを出版社に回覧し、7件の入札を獲得した[21][22]

カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ (2017年)

ボウアンとワイル・エージェンシーとの契約にサインし、「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ」の出版権は7社によるオークションにかけられ、最終的に12カ国で売れた[23][17]。小説は2017年6月にフェイバー&フェイバー社英語版から出版された。2018年のスォンジー大学国際ディラン・トマス賞[24]、2018年のフォリオ賞英語版にノミネートされ、2017年のサンデー・タイムス/ピーターズ・フレーザー/ダンロップ若手作家賞英語版(Sunday Times Young Writer of the Year Award)を獲得した[25][26]

2017年3月、短編小説「マイ・サラリー」がサンデー・タイムス短編小説賞英語版(にショートリストされた[27]。2017年11月、アイルランドの文芸誌「ザ・スティンギング・フライ英語版」の編集者となることが発表された[28]。ルーニーは同誌の寄稿者だった[29]。2018年に同誌の二つの号を監修し、その後ダニー・デントンに編集を引き継いだ。同誌の寄稿編集者の活動は継続している[30]

2018年に、クイルト国際文学フェスティバル英語版に参加することが発表された[31]

ノーマル・ピープル (2018年)

二作目の小説「ノーマル・ピープル」は2018年9月に1作目と同じフェイバー&フェイバー社英語版から出版された[32][33]。この小説は、2016年にロンドンの文芸誌ホワイト・レビュー英語版に初めて掲載された短編小説「クリニックにて」の二人の主人公の過去を遡ることから生まれた[34][35]。2018年7月、「ノーマル・ピープル」はその年のブッカー賞にロングリストされた[36]。2018年11月27日、アイルランド図書賞英語版の「アイルランド年間最優秀小説賞」を獲得[37]、2018年のウォーターストーンズ図書賞英語版に選ばれた[38]。2019年1月、コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)の小説部門賞を受賞した[39][40]。2019年のディラン・トマス賞英語版にロングリストされ、2019年の女性小説賞にロングリストされた[41]。46ヵ国語に翻訳され、バラク・オバマテイラー・スウィフトなどからも賞賛された[8]

テレビドラマ化

ふつうの人々」はBBC ThreeとオンラインプラットフォームHuluの共同制作により12話構成でドラマ化され、撮影はダブリンスライゴ県で行われた[42]。シリーズはレニー・アブラハムソンヘティ・マクドナルド英語版が監督した。デイジー・エドガー=ジョーンズポール・メスカルがそれぞれマリアンとコネルを演じた。シリーズは批評家からも好評を博し、リミテッドシリーズ/映画部門の優秀主演男優賞、リミテッドシリーズ部門の優秀監督賞、リミテッドシリーズ部門の優秀脚本賞を含む4つのプライムタイム・エミー賞にノミネートされた[43]

2022年4月、小説「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ」も、「ふつうの人々」と同じクリエイティブチームにより、12話構成のBBC ThreeHuluのミニシリーズとしてドラマ化された[44][45]。監督のレニー・アブラハムソンと共同脚本のアリス・バーチ英語版がこのドラマも担当した[46][47]

美しい世界はどこに (2021年)

2019年4月、ニューヨーク公共図書館の「学者、作家のためのドロシー・アンド・ルイス・B・カルマン・センター(Dorothy and Lewis B. Cullman Center for Scholars and Writers)」はルーニーを含む2019年のクラスフェローを発表した。プレスには、ルーニーが「「美しい世界はどこに」という仮題で、美学と政治的な危機を探求する新しい小説を執筆する予定」と記載された[48]。小説は、アメリカではファラー・ストラウス&ジルー社英語版 から、イギリス、アイルランドではフェイバー&フェイバー社英語版から2021年9月に出版された[49][50][51]。ルーニーはいかなる映画化のオプションも受け入れなかった[52]

インテルメッツォ (2024年)

4作目の小説「インテルメッツォ」は2024年9月に出版された。本作は父親が亡くなった後の悲しみに直面した、兄と弟の間の複雑な関係に焦点を当てている。中心となるテーマは、複雑な家族間の力学と恋愛関係への期待の探求である[53][54][55][56][57]

「インテルメッツォ」は2025年のスカイ芸術賞英語版(文学部門)を受賞した。自身のパレスチナ・アクション英語版への支持を理由とする逮捕のリスクから、イギリスへの入国を避けるべきとのアドバイスを受け、賞を対面で受け取ることはなかった[58][59]

政治的な見解

自身をフェミニストマルクス主義者であると述べている[60][61][8]。両親は社会主義者で、ルーニーに社会主義的価値観を植え付けた[62][63]。自身の作品はマルクス主義的な性格を持っていると述べ、また、その登場人物は大学教育を受けているにもかかわらず、経済的に不安定な状況で生活している傾向があると指摘している[64]。自身の作品が労働者階級の経験を正確に描写していないという批判に対し、労働者階級とは「特定のコミュニティや特定の産業の労働者」だけではなく、資本に基づく収入を持たず、生活のために働くすべての人々から構成されていると理解していると述べた。しかし、高収入の労働者と低収入の労働者を単純に同一視できないことには同意している[65]

ルーニーの作品におけるフェミニスト的な主題は、その作品がベストセラーとなっている中国での人気の要因となっている[66][67]

アイルランドにおける中絶合法性に関する2018年の国民投票英語版では、賛成票を集めるキャンペーンを行った[10][68]

パレスチナ支援

パレスチナ主導のボイコット、投資撤収、制裁(BDS)運動への支持を理由に、イスラエルの出版社からの「美しい世界はどこに」のヘブライ語への翻訳のオファーを断った[69][70]。2021年10月に「新しい小説のヘブライ語への翻訳権はまだ取得可能であり、BDS運動の制度的なボイコットガイドラインに準拠した形でこの権利を販売する方法が見つかればとても嬉しく、そうすることを誇りに思うだろう」と述べた[71]。報復措置として、イスラエルの書店チェーン2社は、11月初旬にルーニーの著書すべてを棚から撤去すると発表した[72]。ルーニーのイスラエルにおける出版社は著書の販売を継続すると述べた[73]。その後、パレスチナのための芸術家UK(Artists for Palestine UK)が取りまとめた書簡の中で、ケビン・バリー英語版レイチェル・クシュナー英語版ジェフ・ダイアー英語版パンカジ・ミシュラ英語版カルメン・カリル英語版アフダフ・スエイフ英語版を含む70人の作家、出版社が、ルーニーの決定を支持すると述べた[74]。2024年10月、ルーニーを含む5500人を超える作家が、イスラエルの文化機関と協力しないことを誓う公開書簡に署名した[75]

2025年6月、パレスチナ・アクション英語版のメンバーが英国空軍ブライズ・ノートン基地に侵入英語版し、2機のエアバス A330 MRTTのエンジンに赤いペンキを吹き付けたことを称賛し、パレスチナ・アクションの非暴力的な戦術と、イギリス政府がイスラエルに与えた情報や装備の支援を対比させ、同グループをテロ組織として禁止しようとするイギリス政府の思惑を批判した。アムネスティ・インターナショナルは、イスラエルが「大量虐殺を行い:、今も継続している」と結論付けている。ルーニーはイギリス政府が「大量虐殺を国家として支援している」と非難し、「抗議のために法律を破る勇気のある人々は(中略)最高の敬意に値する」と書いた[76]。7月5日の発効前に政府の禁止令を阻止するために、パレスチナ・アクションの共同創設者が高等裁判所で起こした訴訟を支持した。裁判所に提出した書面の中で、は自身を同グループの「熱心な支持者」と表現し、今後も作家活動による収益を同団体への財政支援に充てると述べた[77]。「自分の信条を隠したり嘘をついたら、良心の呵責を感じずにはいられない」ため、今回の禁止措置により、今後イギリスにおける公の場での講演に参加できなくなると述べた[78]。最終的に、イギリス政府はテロリズム法2006(イギリス)英語版に基づきパレスチナ・アクションを禁止することが可能となった[79]

2025年11月にパレスチナ・アクションの禁止措置に対する訴訟で高等法院に提出した陳述書の中で、BBCのドラマ化作品を制作しているエレメント・ピクチャーズ英語版から、彼女が受け取った資金を同団体の支援に使うことが明らかになる、もしくは疑われた場合、著作権料を支払うことは違法であると警告されたことを明らかにした。この警告を受けて以降、パレスチナ・アクションの活動が禁止されている間、フェイバー&フェイバー社やBBCが著作権料を合法的に支払うことができるかどうか分からなくなった。そのため、自身の新作はイギリスでは出版できず、既存の作品も可能性としてイギリス市場から引き上げざるを得なくなることは「ほぼ確実」であり、もしそれが現実のものとなったら「芸術表現の領域への国家によるまさに重大な侵害として記憶されるだろう」と述べた[80][81]。また、環境問題に関連して「財産の破壊を含む」直接的な行動を以前から支持しており、パレスチナ人の抑圧に関しても同様の行動を支持するのは「理にかなっている」と述べた[80]

テレビドラマ

Year Title Role Notes
2020 Normal People Writer / executive producer 12 episodes: Hulu & BBC Three
2022 Conversations with Friends Executive producer 12 episodes: Hulu & BBC Three

出版リスト

小説

  • Conversations with Friends. London: Faber & Faber. (2017). ISBN 9780571333127 
  • Normal People. London: Faber & Faber. (2018). ISBN 9780571334643 
  • Beautiful World, Where Are You. London: Faber & Faber. (2021). ISBN 9780571365425 
  • Intermezzo. London: Faber & Faber. (2024). ISBN 9780571365463 

短編小説

(First published in Granta 135: New Irish Writing Fiction on 19 April 2016.)[92][93]
(Also published in Being Various: New Irish Short Stories. London: Faber & Faber. (2019). ISBN 9780571342501 )[95]

エッセイ

オーディオブック

This audiobook contains unabridged readings of the stories "Mr Salary" and "Color and Light", previously published in Granta and The New Yorker, respectively.

書評

関連書籍

受賞歴

私生活

脚注

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