ザ・ウォールド・オフ・ホテル
バンクシーによるパレスチナのホテル
From Wikipedia, the free encyclopedia
概要
ベツレヘム市を囲む分離壁に面して建っているホテルであり、2017年3月20日に開業した[1]。2005年頃から分離壁に風刺画を描き、分離壁を芸術の場へと変えた[3]、イギリスの覆面グラフィティアーティストのバンクシーが出資し[1]、地元ビジネスマン兼支配人のウィサム・サルサーと開いた[5][6]。元々は陶器製作所であり、改装工事中は何の施設になるかは公表されなかった[1]。 ホテルの開業にともない、バンクシーはパレスチナ問題に関する人々全てを歓迎するという声明を発表し[1]、ウィサムはパレスチナの人々に、暴力に訴えずとも芸術によって世界中の人々に声を伝えられると示せたということを語っている[3]。
特徴
分離壁までわずか4メートルの位置にある[6]ため、客室に直射日光が入るのは1日わずか25分である[4]。どの部屋からも分離壁とイスラエル軍の監視塔を見ることができる[1]。部屋によっては壁の向こうの、国際法下では違法な、イスラエルの入植地を見ることができる[4]。値段は30ドル[1]から965ドルの「プレジデンシャル・スイート」まである[5]。
中にはバンクシーの作品が多数飾られ、ディストピア・コロニアル調、またはデカダン・コロニアル調と評されている。ロビーの壁には監視カメラやパチンコなどが飾られ、クラシカルな煙に巻かれた男性の胸像や、ガスマスクで顔を覆った天使の像などが置かれている[3]。バルフォア宣言にサインするアーサー・バルフォアの動く人形もあり、ボタンを押すと再現が始まる[5][6]。
部屋の内装には、イスラエル兵とパレスチナ人が枕を振り回して戦っていて羽毛が飛び散っている絵が描かれたバンクシーの作品や[1]、プレジデンシャル・スイートのチーターの絵の前のシマウマ模様のソファーのクッションからは、内臓が出た蛇が飛び出ていたりする。またプレジデンシャル・スイートのジャグジーのお湯は、パレスチナ人の家の屋上にあるような給水タンクから漏れるように供される[4][5][6]。
20ドル払えば、分離壁に政治的ステンシルをスプレーすることができる[5]。