第二次世界大戦後の混乱が収束し、フランス社会に余裕が出てくると、戦後復興期の大衆の足となった2CVよりも1クラス上級の大衆車が必要となってきた。こうして1961年に登場したのがアミ6である。「アミ」はフランス語で「友達」の意。
機構的には2CVの発展型であるが、空冷水平対向2気筒OHVエンジンは602ccまで拡大され、余裕のある動力性能を得ている。ボディも大型化され、4ドアセダン(ベルリーヌ)と5ドアワゴン(ブレーク)があった。スタイリングは当時のチーフデザイナー、フラミニオ・ベルトーニによるもので、当時は珍しかった矩形ヘッドライト、米欧のフォード系各社が採用していたクリフカットデザインのキャビン、ボディサイドのプレスラインなどが特徴である。なお、アミ6はベルトーニが生前にデザインした最後のシトロエン市販車となった。
1969年にはフランスのコーチビルダー・ユーリエが、ベルリーヌのルーフラインを翌年にデビューするGS風のファストバックスタイルに手直しし、フロントエンドもやや一般的なものに改めたアミ8を発表した。2CV同様にサスペンションは前後関連懸架であるが、トーションバー・スプリングが追加された。
1973年には、GS用の空冷水平対向4気筒SOHC1,015ccエンジンを搭載したアミ・スーパーが追加された。ステアリングハンドル、内装特にシートはGSと全く同等になった。エンジン出力は61HPと飛躍的に向上し、あわせてシャシーも強化された。前輪ブレーキは大型化しGS1220タイプとなり、サスペンションも2CV系のままでは限界に達したため、強化型コイルスプリング・前後の油圧ダンパー・アンチロールバーが追加され、前後懸架の関連(サスペンションシリンダーの可動性)は最小限になった。アミ8との外観上の違いは少なく、僅かにグリル下にエアインテークが追加され、左側前フェンダーに「アミ・スーパー」のバッジがあるのみである。性能面で大きく強化されたアミ・スーパーであったが、価格面でGSと重複したため売れ行きは芳しくなく、1976年までの3年間に約4万4,820台が生産されるに留まった。
1978年に生産中止され、シトロエン・ヴィザに後を譲った。総生産台数は184万396台。日本へも代理店の日仏自動車・西欧自動車によって少数ながら輸入されたが、保安基準に適合できなくなり1970年頃を最後に輸入は途絶した。